あなたはリビングやお風呂の天井などを掃除していますか? もしかしたら、"天井は1度も掃除をしたことがない!""天井掃除をしたのは数年前!"など、天井掃除をスルーしている方もいるでしょう。
天井は汚れていても部屋のように目につくことはあまりないため、天井掃除を全くしない方やほとんどしない方がいてもおかしくありません。とは言っても、家の天井をよく見てみると汚れています。
天井の汚れを放置していると汚れがどんどん蓄積され、場合によっては健康を害することもあるでしょう。快適に過ごすためには部屋の掃除だけでなく天井掃除も欠かせません。早速、『天井の汚れの原因』や『天井の掃除方法』などをご紹介します。
天井掃除は必要?
部屋の掃除のようにこまめに天井掃除をする方は、どれくらいいるでしょうか? 天井が汚れるイメージがない方は、"天井掃除をする必要はない!"と考えている方もいるでしょう。しかし、天井も様々な汚れが付着しているため、天井掃除をする必要はあります。
天井掃除をしないまま放置していると汚れが天井から落ちてきて、衛生的にもよくありません。天井掃除をしたことがない方は、これを機に天井をじっくり見てみましょう。もしかしたら、あなたが想像している以上に天井は汚れているかもしれません。
天井の汚れの原因4個
実は様々な汚れが付いている天井ですが、どのような原因で汚れるのでしょうか? 天井が汚れる原因は4つあり、中には日常生活では当たり前の行動も天井を汚す原因となっています。早速、天井が汚れる原因を見てみましょう。
■①ホコリ
天井汚れの定番とも言えるのがホコリです。ホコリは人が部屋を歩くだけでも舞うだけでなく、窓を開けたり換気扇を回すと風でホコリが舞い、最終的には静電気や湿気も加わりホコリは天井にくっ付きます。また、掃除をしていない天井は蜘蛛の巣もあるでしょう。
■②油
キッチン回りの天井は油で汚れています。揚げ物や炒め物をすると蒸気と一緒に油も天井にくっ付くため、特に油を使った料理を頻繁にする方は天井が汚れやすいです。また、キッチンの天井はホコリと油ので汚れており、場合によっては掃除をするのは大変な作業になるでしょう。
■③ヤニ
天井はヤニで汚れていると聞くと、"タバコを吸う人だけの問題"と思うかもしれません。しかし、ヤニはタバコだけでなく、蚊取り線香や線香の煙もヤニとなり天井が汚れます。ヤニは天井を黄色くし天井掃除をしないで放置すると、頑固なヤニ汚れになるため厄介です。
■④カビ
特にお風呂の天井や湿気が多い部屋の天井はカビで汚れています。また、目には見えませんが天井にはカビの胞子もあり、風や振動により地上へ降り注ぐため注意が必要です。鼻や口からカビの胞子を吸い込み健康を害する場合もあるでしょう。
天井の掃除方法4個[汚れの種類別]
天井掃除をする時は最初に、"何が原因で天井が汚れているのか? "を見極めます。と言うのも、天井は汚れの種類によって掃除道具や使う洗剤が変わるからです。では、天井の掃除方法を汚れの種類別に4個ご紹介します。
■①ホコリの掃除方法
天井掃除の中でも最も簡単にできるのがホコリ掃除でしょう。と言うのも、ホコリはヤニや油と違い天井に染み込んでいないからです。天井のホコリ掃除はホコリを取り除いて拭き掃除をするだけで良く、特に難しいテクニックもありません。
【必要な道具と洗剤】
・掃除機
・ハタキ
・フローリングワイパー
・ドライシートかマイクロファイバーの雑巾
・ウェットシート
・アルカリ電解水や住宅用の中性洗剤
・新聞紙
・マスク
・ゴーグル
・脚立
【ホコリが付いた天井の掃除方法】
〇床に新聞紙を敷いたり、家具に新聞紙を被せてホコリが付かないようにします。次に、マスクとゴーグルをして体内にホコリを取り込まないようにしましょう。
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〇脚立を地面に置いたら天井のホコリ掃除をします。掃除方法は3つあり、掃除機でホコリを吸い取る・ハタキでホコリを落とす・フローリングワイパーにドライシートかマイクロファイバーの雑巾をセットしてホコリを取り除く方法の、いずれかで掃除をしましょう。
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〇ドライシートかマイクロファイバーの雑巾に電解水をスプレーするか、水で薄めた住宅用の中性洗剤を染み込ませて天井を拭き掃除しましょう。洗剤などを使わないでウェットシートで天井掃除をしても構いません。
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〇住宅用の中性洗剤で天井掃除をした場合は、ドライシートやマイクロファイバーの雑巾に水を含ませて固く絞ります。そして、天井を水拭きをして最後に乾拭きをすれば終わりです。
■②油の掃除方法
キッチンの天井はホコリと油で汚れており、油掃除をメインにすれば一緒にホコリも除去できます。『油汚れは酸性でアルカリ性の物質で掃除をする』のが基本です。油汚れは酸性洗剤で掃除をしてもほとんど落ちませんが、反対の性質であるアルカリ性で掃除をすると油を中和して落とします。
【必要な道具と洗剤】
・フローリングワイパー
・ドライシートかマイクロファイバーの雑巾
・キッチン用のウェットシート
・アルカリ電解水や重曹スプレー(重曹小さじ2に対して水200mlで薄めたもの)
・新聞紙
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・脚立
【油が付いた天井の掃除方法】
〇ホコリを付けたくない物や床は新聞紙で覆い、マスク・ゴーグル・ゴム手袋を着用しましょう。
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〇脚立を床に置いたら、フローリングワイパーにドライシートかマイクロファイバーの雑巾をセットして、アルカリ電解水か重曹スプレーを吹きかけます。簡単にキッチンの天井掃除をした場合は、アルカリ電解水や重曹スプレーを使わないで、キッチン用のウェットシートを使いましょう。
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〇アルカリ電解水や重曹スプレーを吹きかけたドライシートかマイクロファイバーの雑巾、もしくはキッチン用のウェットシートで、天井の油掃除をします。
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〇重曹スプレーで天井掃除をした場合は、ドライシートやマイクロファイバーの雑巾に水を含ませて固く絞り天井を水拭きしましょう(重曹が天井に残っていると白くなるため)。水拭き後は乾拭きをします。
■③ヤニの掃除方法
ヤニが天井に付くと落とすのが大変なイメージがありませんか? しかし、ヤニは水溶性の汚れで天井に付いたばかりなら水拭きだけでキレイになります。一方、天井に染み付いたヤニは洗剤などで落とすしかありません。
【必要な道具と洗剤】
・掃除機
・ハタキ
・フローリングワイパー
・ドライシートかマイクロファイバーの雑巾
・水
・オレンジオイル配合の中性洗剤かウェットシート
・新聞紙
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・脚立
【ヤニが付いた天井の掃除方法】
〇新聞紙を床に敷いたり家具に被せたらゴーグルとマスクをします。床に脚立を置いて天井を確認し、ホコリがあれば掃除機やハタキなどで掃除をしましょう。
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〇ドライシートやマイクロファイバーの雑巾に水を含ませて固く絞ったら、フローリングワイパーにセットして天井を水拭きします。
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〇水拭きで天井のヤニが落ちない場合はゴム手袋をして、水で薄めたオレンジオイル配合の中性洗剤をドライシートに含ませて固く絞り、フローリングワイパーにセットして天井を拭きましょう。または、オレンジオイル配合のウェットシートで拭きます。
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〇ドライシートやマイクロファイバーの雑巾に水を含ませて固く絞り、天井を何度か水拭きしましょう。最後に天井を乾拭きをすれば掃除は終わりです。
■④カビの掃除方法
天井のカビ掃除は重曹スプレーで落とします。カビ掃除は塩素系漂白剤を使うことが多いですが、天井掃除で漂白剤を使うと液体が垂れて体に付く可能性があるため、最終手段として使うことをおすすめします。
【必要な道具と洗剤】
・フローリングワイパー
・水切りワイパー
・モップ
・ドライシート
・重曹スプレー(重曹小さじ2に対して水200mlで薄めたもの)
・塩素系漂白水(塩素系漂白剤を水で100倍に薄めたもの)
・カビキラー
・バケツやタライ
・新聞紙
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・脚立
【カビがある天井の掃除方法:重曹スプレーの場合】
〇部屋の天井のカビ掃除をする時は、床や家具を新聞紙で覆います。フローリングワイパーにドライシートをセットしたら脚立を床に置き、マスク・ゴーグル・手袋を着用しましょう。
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〇ドライシートをセットしたフローリングワイパーで、天井を優しく乾拭きをしカビやカビの胞子をできるだけ取り除きます。フローリングワイパーに新しいドライシートをセットしたら、ドライシートに重曹スプレーを吹きかけて天井を優しく拭きましょう。
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〇お風呂の天井はシャワーで流し、フローリングワイパーにドライシートをセットし乾拭きをするか、水切りワイパーやモップで水分を除去します。部屋の天井はドライシートで水拭きをした後に乾拭きをしましょう。
【カビがある天井の掃除方法:塩素系漂白剤の場合】
〇ドライシートで天井を乾拭きするところまで同じです。部屋の天井のカビ掃除をする時はゴム手袋をして、バケツやタライで塩素系漂白水を作ります。そして、ドライシートに塩素系漂白水を染み込ませたら固く絞り、フローリングワイパーにセットして天井を掃除しましょう。そして、5分~30分くらい放置します。
〇お風呂の天井はフローリングワイパーにドライシートをセットし、ドライシートにカビキラーをスプレーして天井を拭きましょう。30分待ちます。
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〇時間が経ったら漂白剤を落としましょう。部屋の天井はドライシートで何度も水拭きをして、漂白剤をしっかり拭き取ってから乾拭きをします。お風呂の天井はシャワーで流しフローリングワイパーにドライシートをセットして乾拭きをするか、水切りワイパーやモップで水分を除去しましょう。
天井の掃除方法4個[場所別]
天井掃除は汚れの種類に合わせて掃除をしますが、場所によって天井の掃除方法を変えないといけません。また、できるだけ天井の素材に負担をかけないで掃除をするために、ホコリ取りをメインに掃除をすることもあります。では、天井の場所別に掃除する方法を4個チェックしましょう。
■①和室の木の天井
木の天井は畳と同じで呼吸をしており湿気や汚れを吸収しやすく、木に水分を与えるような掃除方法は向いていません。木の天井に目に見える汚れ(シミ・カビ・変色)がなければ、ホコリ掃除だけで十分です。一方、目に見える汚れがある場合は木材専用の洗剤で掃除をしましょう。
【必要な道具と洗剤】
・掃除機
・ハタキ
・フローリングワイパー
・ドライシートかマイクロファイバーの雑巾
・水
・木材専用の洗剤
・新聞紙
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・脚立
【木の天井の掃除方法:ホコリ掃除】
床や家具を新聞紙で覆い、マスクとゴーグルをします。脚立を地面に置いて、掃除機・ハタキ・フローリングワイパーにドライシートかマイクロファイバーの雑巾をセットするなどして、木の天井のホコリ掃除をしましょう。
【木の天井の掃除方法:木材専用の洗剤】
〇天井のホコリ掃除をしたらゴム手袋をします。次に、木材専用の洗剤をドライシートかマイクロファイバーの雑巾に付けたら、フローリングワイパーにセットして天井の拭き掃除をしましょう。ただし、洗剤の種類によっては水で薄めて使うタイプもあります。
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〇ドライシートかマイクロファイバーの雑巾に水を含ませて固く絞り、フローリングワイパーにセットしましょう。そして、何回か水拭きをして最後にしっかり乾拭きをすれば終わりです。
■②高い天井
高い天井は通常のフローリングワイパーで掃除するのは難しいため、天井専用のワイパーを使います。天井専用の掃除グッズは、ホコリ取り・モップ・メラミンスポンジなどが付いている商品もあり高い天井でも掃除がしやすいです。
【必要な道具と洗剤】
・天井専用のフローリングワイパー
・天井専用のホコリ取り、モップ、メラミンスポンジなど
・ドライシートかマイクロファイバーの雑巾
・汚れの種類に合わせた掃除用のウェットシート
・アルカリ電解水
・新聞紙
・マスク
・ゴーグル
・脚立
【高い天井の掃除方法】
〇床や家具にホコリが付かないように新聞紙を置いて、必要があれば脚立を地面に置きます。天井専用のホコリ取りやドライシートをセットし、ゴーグルとマスクを着用したら天井のホコリ掃除をしましょう。
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〇高い天井の油掃除はドライシートやマイクロファイバーの雑巾にアルカリ電解水をスプレーし、天井専用のワイパーにセットして掃除をします。もしくは、天井専用のモップに直接アルカリ電解水をスプレーして掃除をしても良いです。
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〇少しでも楽に天井掃除をするならアルカリ電解水は使わず、天井専用のワイパーに掃除用のウェットシートをセットして掃除をします。アルカリ電解水や掃除用のウェットシートは水拭きや乾拭きをする必要はありません。
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〇カビ掃除はメラミンスポンジが付いている天井用のワイパーや、カビ取りウェットシートが便利です。天井用のメラミンスポンジワイパーは水で濡らして絞ったら天井を擦り、天井用のモップで水拭きをして最後に乾拭きをします。カビ取りウェットシートは天井用のワイパーにセットして拭くだけです。
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〇ヤニ掃除もメラミンスポンジが付いている天井用のワイパーや、オレンジオイル配合のウェットシートで高い天井を掃除します。
■③洋室の天井
洋室の天井掃除をする前に、天井に使われている素材を確認しましょう。洋室の天井はビニールクロスが使われていることが多いですが、紙や布・臭いや湿気を吸着する素材が使われていることもあります。天井の材質によっては素材を傷めてしまうため、特に洗剤などを使う時は注意しましょう。
【必要な道具と洗剤】
・掃除機
・ハタキ
・フローリングワイパー
・ドライシートかマイクロファイバーの雑巾
・汚れの種類に合わせた洗剤やウェットシート
・新聞紙
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・脚立
【洋室の天井の掃除方法】
〇床や家具を新聞紙で覆い、脚立を地面に置きます。次に、ゴーグルとマスクをして掃除機やハタキなどで天井のホコリ掃除をしましょう。
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〇油・ヤニ・カビ掃除をする時は、『天井の掃除方法4個[汚れの種類別]』を参考にして下さい。ただし、フローリングワイパーを天井に強く押し付けたり力強く擦らないで、軽く抑えながら拭き掃除をするのがポイントです。必要以上に力を加えると天井のクロスがヨレることがあります。
■④お風呂の天井
お風呂の天井掃除のメインはカビ取りで、カビが酷くなければ重曹スプレーでお風呂の天井を掃除しましょう。重曹スプレーはカビの成分を分解したり、わずかですが漂白することも可能です。一方、お風呂の天井にカビがたくさん生えている時はカビキラーで掃除をします。
【必要な道具と洗剤】
・フローリングワイパー
・水切りワイパー
・モップ
・ドライシート
・重曹スプレー(重曹小さじ2に対して水200mlで薄めたもの)
・カビキラー
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・脚立
【お風呂の天井の掃除方法】
『天井の掃除方法4個[汚れの種類別]』でご紹介した、"カビの掃除方法"と同じやり方です。
天井の掃除にモップや掃除機は使える?
天井掃除でご紹介した通りモップや掃除機は天井掃除に使えます。モップはお風呂の天井や高い天井を掃除をする時に便利です。掃除機は部屋の天井のホコリ掃除に使いますが、カビ掃除で掃除機は使えません。
理由は、カビを掃除機で吸うと排気口からカビの胞子が排出され、部屋中にカビの胞子を撒き散らすことになるからです。カビはとても軽く風や人が歩いた衝撃でも舞うため、部屋にカビを撒き散らさないで天井掃除をするなら、ドライシートで優しく拭き掃除をしましょう。
天井のおすすめ掃除頻度
天井掃除はどれくらいの頻度ですれば良いのでしょうか? 天井掃除のおすすめ頻度は『半年に1回』です。天井は部屋ほど汚れないとは言え、掃除をしなれば汚れが蓄積されます。半年に1回のペース(6月と12月)に掃除をして、キレイな天井を保ちましょう。
まとめ
ホコリ・油・ヤニ・カビで天井は汚れており掃除をしないで放置していると、状況は悪化するばかりで天井掃除の作業が大変になります。家で快適に過ごすために半年に1回のペースで天井掃除をして、キレイな天井にしましょう。