グラスやコップを洗った時はキレイに見えても、"時間が経ったら白くなってくすんでいた!"など、ガッカリした経験はありませんか? 特に、お気に入りのグラスやコップが白くなるとショックで、どうにかしてピカピカの状態に戻したい方も多いでしょう。
グラスやコップを洗った後に白くなっている部分があったり、くすんで見えるのは水垢が原因です。水垢を落とせばくすみが解消されて、キレイなグラスやコップになります。しかし、グラスやコップがくすんで見える原因は水垢だけではなく、汚れも関係しているから厄介です。
とは言え、グラスやコップに付いている水垢などの汚れは4つの方法を実践すれば、美しい透明感を取り戻すことができます。
グラス・コップの水垢汚れの原因
グラスやコップを洗って汚れを落としてもくすんで見えるのは、水垢が付いているからです。ちゃんと洗ったはずのグラスやコップにどうして水垢が付くのでしょうか? まずは、水垢が発生する理由を見てみましょう。
水垢が発生するのは、水道水に含まれているミネラル(マグネシウムやカルシウムなど)のせいです。グラスやコップを洗った後、そのままにしていれば水分が蒸発しグラスやコップは乾きますが、水道水の成分であるミネラルだけは残ります。
さらに、ミネラルが付いたグラスやコップを洗い自然乾燥することを繰り返し行うと、ミネラルが層になってしまい厄介です。何層にも重なったミネラルは頑固な水垢へと変化し、食器用の中性洗剤とスポンジでグラスやコップを擦っても落ちません。
グラス・コップの水垢汚れの落とし方・除去方法4個
グラスやコップは水垢以外にも、お茶・コーヒー・牛乳などの成分が色素沈着している場合があります。飲料成分のせいで色素沈着している場合、成分によっては水だけでは落としにくいものあり、普通に洗ってもなかなか落ちません。
他にも、グラスやコップと一緒に油が付いたお皿やフライパンを洗うと、油がグラスやコップに付いてくすみの原因になります。また、手垢が原因でくすむこともありますが、グラスやコップに付いた水垢などの汚れは4つの方法で解消しましょう。
※素手で洗浄液に触れると手が荒れやすいため必ずゴム手袋をして下さい。
■①クエン酸
グラスが水垢のせいでくすんでいる場合はクエン酸を使いましょう。では、グラスに付いた水垢を落とすのにどうしてクエン酸がいいのか? 簡単に説明します。
水垢はアルカリ性・クエン酸は酸性で、水垢を落とすためには水垢と反対の性質で洗わないといけません。つまり、磁石のようにプラスとマイナスの状態にすると、水垢(アルカリ性)にクエン酸(酸性)が密着し汚れを中和して落とします。
※クリスタルガラス製のグラスにクエン酸は使えません。クエン酸がクリスタルガラスに触れると、クリスタルガラスの材質に含まれている酸化鉛と酸性が反応してさらにくすみます。1度くすむと元の状態に戻すのは難しいため注意しましょう。
【用意する物】
・工業用のクエン酸:小さじ2
・水かぬるま湯:400cc
・タライやバケツなど
・新しい食器用スポンジ
・マイクロファイバーなどの布
・ゴム手袋
【やり方】
〇タライやバケツに工業用のクエン酸と水かぬるま湯を入れて、手で混ぜてしっかり溶かします。
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〇水垢が付いているグラスを作ったクエン酸水の中に入れて、2時間くらい放置しましょう。できれば、クエン酸水にグラスが完全に浸るようにするのが理想です。無理なら、時々グラスを回転させるなどしてまんべんなくクエン酸水が触れる状態にします。
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〇時間が経ったらグラスを取り出し、新しい食器用スポンジでグラスを擦りましょう。使用済みの食器用スポンジは油を含んでいる可能性があるため、必ず新しい食器用スポンジを使って下さい。最後に、グラスを水でよく洗い流しマイクロファイバーなどの布で水滴を拭き取ります。
■②酢
家に工業用のクエン酸がない方は酢でグラスの水垢を落としましょう。酢も酸性でグラスの水垢落としに効果的ですが大量の酢をグラスの水垢落としに使うと、しばらく酢の匂いが残るため酢の量は注意が必要です。また、クリスタルガラス製のグラスに酢は使えません。
【用意する物】
・酢:適量
・水かぬるま湯:400cc
・タライやバケツなど
・新しい食器用スポンジ
・マイクロファイバーなどの布
・ゴム手袋
【やり方】
酢でグラスの水垢を落とす時もクエン酸とほぼ同じですが、酢の分量だけ違います。酢の分量は様子を見ながら入れましょう。
■③重曹
クエン酸や酢でグラスを洗ってもくすんでいる場合は水垢以外に、色素沈着・油・手垢がグラスに付いている可能性が高いです。色素沈着や油分などが付いたグラスをキレイにするなら重曹を使いましょう。
重曹は弱アルカリ性で油分は酸性です。重曹がグラスに付いている油分を中和して落としますが、他にも研磨剤の役目があり、こびり付いているしつこい汚れや色素沈着も重曹の粒子が落とします。ちなみに、重曹もクリスタルガラス製のグラスには使えません。
【用意する物】
・工業用の重曹:適量
・サランラップ
・マイクロファイバーなどの布
・ゴム手袋
【やり方】
〇サランラップを適当な大きさにカットし、手でグシャグシャにしましょう。
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〇グラスを水でサっと濡らしたら、グシャグシャにしたサランラップかグラスに工業用の重曹を適量かけます。
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〇汚れが気になるところをグシャグシャにしたサランラップで擦りましょう。食器用のスポンジは重曹の粒子がスポンジの繊維の中に入り込むため、必ずサランラップでグラスを擦って下さい。最後に、グラスを水でよくすすいでマイクロファイバーなどの布で拭きます。
■④食器用の中性洗剤
クエン酸・酢・重曹がクリスタルガラス製のグラスに使えないとなれば、何を使えばいいのでしょうか? クリスタルガラス製のグラスが水垢などでくすんだ時は、食器用の中性洗剤でキレイにします。
クリスタルガラス製のグラスはデリケートで、成分が強い洗剤で水垢などの汚れを落とすと余計くすんでしまい逆効果です。クリスタルガラス製のグラスの場合は材質に負担をかけないでキレイにする必要があることから、食器用の中性洗剤がいいと言われています。
ただし、グラスがかなりくすんでいる場合は、食器用の中性洗剤で水垢などの汚れをカンペキに落とすのは難しいでしょう。しかし、何もしないよりはマシで食器用の中性洗剤を使えば多少キレイになるかもしれません。
【用意する物】
・食器用の中性洗剤:適量
・ぬるま湯
・タライやバケツなど
・新しい食器用スポンジ
・マイクロファイバーなどの布
・ゴム手袋
【やり方】
〇タライやバケツにぬるま湯を注いだら、食器用の中性洗剤を適量入れて手で混ぜます。グラスをタライやバケツなどの中に入れて、新しい食器用スポンジやマイクロファイバーなどの布で磨きましょう。
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〇水かぬるま湯でグラスをよく洗い、使っていないマイクロファイバーなどの布でグラスを持ちます。そして、もう1枚別のマイクロファイバーなどの布で洗ったでグラスを拭きましょう。
グラス・コップの底について頑固な汚れを落とす方法
グラスの側面に付いている水垢などはわりと簡単にお手入れできても、グラスの底はどうでしょうか? 細長いグラスなど、グラスの形状によっては底の部分に手が届かないためキレイにするのは難しいでしょう。
しかし、酸素系漂白剤やキッチン用の塩素系漂白剤を使うと、汚れていたグラスの底もあっという間にキレイになります。酸素系漂白剤やキッチン用の塩素系漂白剤は液体のためグラスの形状に関係なく、底に付いている水垢などをしっかり落としてくれるのがメリットです。
【酸素系漂白剤の場合】
〇ゴム手袋をして、バケツやタライに『40度~50度のお湯:1.5ℓ』と『酸素系漂白剤:大さじ2杯』入れます。
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〇お玉などで軽く混ぜたらグラスを入れて10分くらい放置しましょう。時間が経ったらグラスを取り出して水ですすぎ、マイクロファイバーなどの布でグラス拭きます。
【キッチン用の塩素系漂白剤】
〇ゴム手袋をして、バケツやタライに『水:5ℓ』と『キッチン用の塩素系漂白剤:25ml』を入れましょう。
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〇30分くらい放置しますが、汚れが酷い場合は40分~50分くらい放置します。時間が経ったらグラスを水で洗い流し、マイクロファイバーなどの布で拭きましょう。
グラス・コップの水垢がつかないようにする方法
グラスやコップの見た目を悪くする水垢ですが、水垢を防ぐ方法があるなら知りたいと思いませんか? グラスやコップに水垢が付かないようにする方法はあり、しかも簡単です。グラスやコップの水垢対策をしたい方は早速マネしましょう。
グラスやコップに水垢が付かないようにするためには、洗った後にマイクロファイバーのタオルやフキンで拭くことです。
せっかくグラスやコップをキレイに洗っても、水滴が残っていると水垢が発生してくすみます。グラスやコップを洗った後はすぐに拭いて水垢が付かないようにしましょう。
グラス・コップを綺麗に保つコツ2個
グラスやコップのくすみを解消して本来の透明感をキープするためには、ご紹介して通り水垢などの汚れを落とすことが欠かせません。しかし、キレイな状態のグラスやコップをキープするためには洗い方や、洗った後の扱い方法も大切です。
■①しっかり泡立てた柔らかいスポンジで洗う
使ったグラスやコップはたっぷりの泡と柔らかいスポンジで洗い、傷付けないようにしましょう。グラスやコップに傷が付くと傷に水分が残ったり汚れがたまりやすくなり、水垢などの汚れが付いてくすみます。
グラスやコップを傷付けないで洗うためには、柔らかいスポンジに食器用の中性洗剤を染み込ませてしっかり泡立てから優しく洗うことです。しっかり泡立てることで泡がクッションになり、さらにグラスやコップが傷が付きにくくなります。
■②布でグラスを持つ
グラスやコップを食器棚に戻す時は素手で触れないで、マイクロファイバーなどの布をグラスやコップに当てた状態にしてかた手で持って戻しましょう。グラスやコップを素手で触れると手垢が付いて、場合によっては厄介な汚れになるかもしれません。
また、どんなにキレイな手でも皮脂は分泌しています。洗ったグラスやコップを食器棚に戻す時は手垢を残さないために、布などを当ててワンクッション挟みましょう。
まとめ
グラスやコップは性質上、どうしてもくすみが目立ちます。くすみの原因は、水垢・飲料成分の色素沈着・油・手垢で特に同じグラスやコップを頻繁に使う場合は、水垢などの汚れが付きやすいと思いましょう。
普通に洗っても落ちない場合はクエン酸や重曹などの他に、酸性洗剤やキッチン用の塩素系漂白剤を使うと落ちるはずです。グラスやコップに付いた水垢などの汚れを落として、本来の美しい状態へ復活させましょう。