乾燥する季節になると加湿器を使う方は多いでしょう。加湿器は乾燥している室内でも潤いを与えてくれる便利な家電ですが、実は汚れやすいことを知っていますか? 加湿器はキレイに見えても特に内部は汚れています。
加湿器を掃除をしないで使い続けると汚いミストを部屋中に放出することになり、掃除をしていない加湿器を使った結果、加湿器病を発症するかもしれません。加湿器病は風邪と似た症状でせきや熱が出たり、酷くなると肺炎を引き起こします。
加湿器病にならないためには加湿器を掃除して、キレイな水蒸気を放出しましょう。早速、『加湿器が汚れる原因』『加湿器の掃除方法』『加湿器の汚れ対策』など、ご紹介します。
加湿器が汚れる原因

加湿器は水を入れているだけですが、加湿器を使うと生乾き臭がしたり変色したことがありませんか? 加湿器の臭いや変色の原因は『水』ですが、水は無色透明のため汚れと結びつかない方もいるでしょう。
しかし、水には塩素やミネラルなどの成分が含まれており、水分が蒸発しても成分だけは残り『水垢』になります。さらに、水垢は掃除をしないと頑固な水垢となり、最終的には白い塊などができて石灰化する厄介者です。
また、加湿器が汚れる原因はカビや雑菌も関係しています。カビや雑菌は高温多湿の環境を好むため、水を使う加湿器は菌たちにとっては最高の場所です。当然、加湿器の掃除をしなければ黒カビやピンクぬめりなどが発生して汚れます。
加湿器の掃除方法3個[洗剤別]

"汚れた加湿器を掃除したくても掃除方法がわからない!"という方はいませんか? 加湿器の掃除は、クエン酸・重曹・オキシクリーンなどを使って臭いを解消し変色も落としましょう。では、加湿器の掃除方法を3つご紹介します。
■①クエン酸
水垢で汚れた加湿器は酸性のクエン酸で掃除をしましょう。汚れを落とす時は『汚れと反対の性質で掃除をする』のが基本です。『水垢の性質はアルカリ性』のため、『酸性のクエン酸』で加湿器を掃除すると水垢が落ちます。
【必要な物】
・工業用のクエン酸:大さじ1杯
・水かぬるま湯:1ℓ
・スポンジや歯ブラシ
・タオル
・ゴム手袋

【掃除方法】
■パーツを外す
トレー・タンク・フィルターなど加湿器のパーツを外します。

■クエン酸水を作る
手荒れしないようにゴム手袋をしましょう。洗面台やシンクなどに水かぬるま湯をためたら工業用のクエン酸を入れて、手で混ぜて溶かせばクエン酸水の完成です。

■洗面台やシンクなどに加湿器のパーツを入れる
クエン酸水の中に、トレー・タンク・フィルターなどのパーツを入れてつけ置きします。つけ置きする時間は1時間~2時間くらいで、水垢が酷ければ2時間くらい放置しましょう。

■汚れを擦る
時間が経ったら加湿器のパーツをクエン酸水から取り出し、水垢が残っていればスポンジや歯ブラシで擦ります。

■しっかりすすぐ
加湿器の水垢を落としたら水やぬるま湯でしっかりすすぎ、クエン酸の成分を残さないようにしましょう。クエン酸の成分が加湿器のフィルターに残っていると臭いの原因になるため、しっかりすすぐのがポイントです。
↓
■水分がなくなってから元に戻す
加湿器のパーツをすすいだら、タオルで水分を拭き取りさらにしっかり乾燥させます。外したパーツを元に戻せば加湿器の掃除は終わりです。
■②重曹

加湿器に付いた皮脂汚れを落としたり菌の活動を抑えるなら重曹で掃除をしましょう。加湿の外側は手垢で汚れており内側は菌が繁殖しています。加湿器の内側に菌が繁殖するとピンク色に変色するなど、不快なぬめり汚れになることもあるでしょう。
また、『重曹は弱アルカリ性』で『酸性の皮脂汚れを落とす』、『菌の活動を抑制する効果』があります。重曹は水で溶けにくくお湯で溶かしてから掃除に使いますが、60度のお湯で溶かすと強アルカリ性になる物質です。
【必要な物】
・工業用の重曹:50g
・42度~60度くらいのお湯:1ℓ
・耐熱容器歯ブラシ
・スプーンや菜箸
・スポンジや
・タオル
・ゴム手袋