ゴキブリは、自宅の中で発生すると非常に不快な思いをする害虫のひとつですよね。
ゴキブリを退治方法は様々ありますが、夏に大活躍する「蚊取り線香」はゴキブリ除けや退治に効果があるのでしょうか?ゴキブリ退治に蚊取り線香が効果的であるのかを調べてみました。
蚊取り線香以外のゴキブリ退治の方法もご紹介していますので、本記事を読んで夏の害虫駆除にお役立てください。
ゴキブリの特徴・寿命
日本の家庭で見るケースが多い種類は、ヤマトゴキブリ、クロゴキブリ、チャバネゴキブリの3種類です。クロゴキブリとヤマトゴキブリは3cmほどの大きさ、チャバネゴキブリは1.5cmほどの大きさをしています。
世界には4000種類ものゴキブリが存在しており、1兆匹以上は生息しているといわれているほど数が多い害虫です。ゴキブリは夜行性であり暗い場所に生息していることが特徴で、触覚が長く敏感なため、暗い場所でも活動できます。
雑食性であり、植物性のもの、動物性のもの、腐ってものなども食べるので自宅の中や屋外の様々な場所に生息できることが特徴です。寒さには弱いため、夏に見かけるケースが多いでしょう。素早く動き、足に棘が付いているので、床を這うだけではなく壁に登ることも可能です。
さらに、飛べる個体も存在するので、道具を使用せずティッシュで捕まえるのは難しいといえます。クロゴキブリの寿命は2年程度、チャバネゴキブリやヤマトゴキブリは3ヶ月~5ヶ月ほどが寿命です。
ゴキブリの発生原因
ゴキブリが発生する原因は、外から侵入し、自宅に卵を産んで住み着くことが一般的です。また、ゴキブリはエサや水がある場所を求めて歩き回っています。
嗅覚が鋭いため、自宅の中の食べ物の匂いにつられて侵入するケースが多いです。飲食店でゴキブリが発生しやすい理由のひとつだといえるでしょう。
ほかにも、台所、排水溝が汚かったり、ダンボールを捨てずに置いたままにしていたり、観葉植物を置いていたりすることが理由として挙げられます。台所には食べ物が多いことで発生しやすく、さらに生ゴミや食べ残しを片付けないでいると、簡単にゴキブリが好む環境ができてしまうため注意が必要です。
排水溝はヌメリや臭いにつられてゴキブリが侵入するため、室内を清潔にする必要があります。加えて、ダンボールは隙間が多くできることや温かいことから、ゴキブリが快適に過ごせる環境です。また、観葉植物に使う肥料はゴキブリの餌になるので注意しましょう。
蚊取り線香はゴキブリに効くのか?
蚊取り線香に使用されている有効成分の中には、ピレトリンと呼ばれる成分が配合されています。ピレトリンは虫を退治する効果が非常に高い一方で、ペットや人間への毒性が低いことが特徴です。
ゴキブリを駆除する薬剤も販売されていますが、子供やペットがいる家庭で使用できないといったケースもあるでしょう。蚊取り線香であれば強い毒性がなく、換気をしながら使用すれば中毒症状が起こるリスクは軽減できます。
ただし、蚊取り線香はゴキブリを100%退治する効果はない点に注意が必要です。蚊のサイズは1.5 cm以下ですがゴキブリは大きなサイズのもので3 cm以上になります。ゴキブリと蚊では体の大きさや特徴にも違いがあるため、煙を吸い込んですぐに動けない状態になるといったケースは稀でしょう。
しかし、ピレトリンの化合物であるピレスロイドは神経細胞に作用するため動きが鈍くなり、退治しやすくなる可能性があります。蚊取り線香はゴキブリに対して確実に効果が期待できるわけではありませんが、弱らせる効果は期待できることがメリットです。
蚊取り線香以外のゴキブリ対策
蚊取り線香を使用するだけで、確実にゴキブリを退治したり予防したりすることは難しいといえます。そのため他のゴキブリ対策をご紹介します。
ゴキブリ対策としては、自宅内に侵入させないことが最も重要です。ゴキブリは1cmほどの隙間から侵入するので、少し窓を開けているだけでも侵入する可能性があります。また、玄関は人の出入りが多い場所であり、簡単に侵入できてしまうため注意が必要です。
「すでにゴキブリが家の中に侵入したかもしれない」と心当たりのある方は置き型タイプの毒エサがおすすめです。
毒エサを食べたゴキブリが巣で死滅。持ち帰られた毒エサや死んだゴキブリの死骸を食べた仲間のゴキブリも死滅するため、今後家にゴキブリが侵入してくる可能性も減らせるでしょう。
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蚊取り線香以外にプロ用の駆除剤で対策をして、家の中でにゴキブリに遭遇してヒヤっとするストレスから解放されましょう。
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蚊取り線香以外にゴキブリが苦手なもの3種
蚊取り線香や殺虫剤以外にゴキブリが嫌いなものは、柑橘系の匂いや天敵となる動物が挙げられます。
身近にあるものでゴキブリが嫌いな匂いは柑橘類の匂いです。柑橘類にはd-リモネンと呼ばれる成分が配合されており、d-リモネンはゴキブリにとって毒になる成分です。
そのため、柑橘系のフルーツの果汁を数滴含ませた水をゴキブリにふりかけるだけで、ゴキブリは動けなくなるでしょう。柑橘類以外には、セロリやミントなどのハーブ類も嫌う傾向にあります。ただし、甘い香りはゴキブリが好むため注意が必要です。
また、ゴキブリの天敵となるムカデや猫、クモなども、ゴキブリが苦手とするもののひとつです。猫は、素早く動くゴキブリをおもちゃだと判断して捕まえようとします。
さらに、ゴキブリを食べてしまうケースもあるのです。ムカデは肉食であり、ゴキブリを含めた昆虫を捕食します。ほかにも、アシナガグモと呼ばれる大きなクモはゴキブリを主食とするため、ゴキブリのにとって天敵だといえるでしょう。
蚊取り線香はゴキブリ以外の害虫には効く?
蚊取り線香は、蚊を寄せ付けないために使用される商品です。蚊取り線香に配合されている殺虫成分は、湿気や空気によって劣化することがないため、数年前に使用したものを使っても殺虫効果が期待できるでしょう。
蚊取り線香に配合されている殺虫成分は、ハエやダニの退治にも効果が期待できます。ただし、趣味で昆虫を飼育している家庭では使用しないよう注意しましょう。蚊取り線香を使うことで、ペットの昆虫にも殺虫効果が効いてしまう可能性があるためです。
なお、蚊取り線香に配合されている殺虫成分は、ゴキブリを含めた虫の卵には効果が期待できません。そのため、卵を産まれていた場合は繁殖する可能性があります。
効果的なゴキブリの退治方法とは?
ゴキブリを退治するうえで大切なことは、ゴキブリが発生している原因を根本から駆除することです。殺虫剤を使用して見かけたゴキブリを1匹だけ退治したとしても、解決しないケースがあります。
ホウ酸団子や重曹などを置いて、巣に居るゴキブリも退治しなければなりません。ゴキブリは共食いするため、仲間のゴキブリの死骸を捕食するケースがあります。ホウ酸団子や重曹を食べて死んでいるゴキブリを他のゴキブリが食べることによって、まとめて駆除することが可能です。
蚊取り線香とゴキブリの関係|まとめ
蚊取り線香を使用すれば、ゴキブリを弱らせて退治しやすくする効果が期待できます。ゴキブリを1匹退治した後、再度ゴキブリが発生しないように予防・対策することが大切です。
常に衛生的な環境をつくることや、蚊取り線香を使用するなどの工夫によって、退治したうえで新しい個体の侵入を防ぐことにもつながるでしょう。