扇風機のプロペラやカバーにこびりついたホコリをキレイにしたいけど、どのように掃除したら良いかわからないという人も多くいるのではないでしょうか。本記事ではホコリが溜まる原因から、実際にどのように掃除をすれば良いかをステップ毎に詳しく紹介します。
扇風機の汚れの原因
扇風機はプロペラが回って風を作り出す家電製品です。プロペラが回ることで扇風機の後方から風を送ることになります。その際に風と一緒にほこりやちりも一緒に運んでしまい、プロペラカバーにホコリなどが溜まっていきます。
またキッチンなどで使用している場合は、扇風機に油汚れが付着していることもあります。空気中に含まれた油分が少しずつプロペラカバーやプロペラに付着していき汚れとして蓄積します。扇風機の汚れの主な原因は、空気中に含まれたちりや油分が扇風機が引き起こす風と一緒に運ばれて扇風機に付着したものということになります。
扇風機を掃除するとどんな効果がある?
扇風機掃除で得られる効果はいくつもありますが、ここでは特に大きな影響を及ぼす二つを紹介します。
■風量が最大限使用できるようになる
扇風機を掃除することで得られる最大の効果はその風量の違いにあります。普段ずっと使いっぱなしではあまり感じ取ることのできない風量の違いですが、いざホコリまみれのプロペラを掃除するとその風量の違いに驚くでしょう。普段扇風機の風量が弱くなったと感じる人はまずはプロペラのホコリを取る掃除をしてみましょう。
■健康被害を防ぐ
扇風機に付着しているホコリは扇風機の風に乗って部屋中に散らばっていきます。その風は当然人間が吸い込み、肺に到達します。この蓄積したホコリなどの汚れというのは人の健康にも大きな影響を与えます。継続的にそのような汚れた空気を吸い続けることで呼吸器系の疾患にかかるリスクもあります。扇風機の掃除をすることでそういった健康被害を防ぐことにも繋がります。
扇風機を掃除するための準備
扇風機を掃除する際にはしっかりと準備をする必要があります。準備を怠ると危険や手間が増えてしまう可能性がありますので、注意が必要です。
準備1: コンセントを抜く
扇風機を掃除している間には必ずコンセントを抜いておく必要があります。もし抜いておかないと何かの拍子でプロペラがいきなり回転してしまうとケガをしてしまう危険性があります。リモコン付きの扇風機は自分が気を付けていても小さいお子さんやペットですらボタンを押してしまう可能性があるので十分注意しましょう。
準備2: 新聞紙を敷く
扇風機の掃除をする際に必ずしなくてはいけないのが新聞紙などを広げることです。長い期間掃除していない扇風機はかなりのホコリが付着している可能性があります。キッチンの近くで使用していたものには油を含んだホコリが付着してる場合があるので一度床に落ちてしまうと大変厄介になります。分解した部品を置くスペースも必要なのでなるべく広く養生しましょう。
扇風機の掃除5ステップ
扇風機を掃除する際には順番を守って一つ一つ丁寧に行いましょう。こちらで紹介する順番通りに掃除をすれば簡単に掃除を済ませることができます。
■ステップ1:必要な道具を準備する
扇風機を掃除する際には洗剤なども使用するのでゴム手袋を必ず用意するようにしましょう。油汚れなどがある場合に素手で触るとなかなか落ちずに逆に手間がかかります。また長い期間掃除していない場合にはホコリまみれの可能性もありますので、マスクも用意すると良いでしょう。ホコリなどのアレルギーがある人はアレルギー用のゴーグルも準備しておくことをおすすめします。
基本的には拭き掃除をしますので布巾を何枚か用意しておきましょう。油汚れなども中性洗剤で落とすことができますが重曹の用意があればより効果的です。スポンジや細かいところ用の綿棒もあればより細部までキレイにすることができます。
■ステップ2:パーツを外す
丸洗いができてしまうパーツは本体から外してしまうと大変楽になります。そのためまずは扇風機のプロペラカバーを外しましょう。カバーはメーカーによってもさまざまですが、基本的にはカバー部分を固定しているつまみがありますので、つまみを外して前部分のカバーを本体から外しましょう。後ろのカバーはプロペラに固定されていることがほとんどなので後で外すことが可能です。
次にプロペラを外します。プロペラは中心部にあるネジ式の固定具で止まっているためその固定具を外しましょう。プロペラを外したら後ろ部分のカバーも簡単に外すことができます。モーター部分はドライバーを使って開けましょう。カバーを開けたらモーター部分が露出します。
■ステップ3:掃除機でホコリを吸う
掃除機を使って大きめのホコリを吸い取ります。外したプロペラと前後のカバーは後で水洗いできるので目立つホコリを吸い取るだけでここでは十分になります。本体部分に付いているホコリも併せて掃除機で吸い取りましょう。モーター部分も掃除機の細いノズルで吸い取れるだけ吸い取ってしまうことをおすすめします。
■ステップ4:カバーとプロペラを洗う
カバーとプロペラ部分は大きめの容器にぬるま湯を溜めて中性洗剤で洗います。こすり洗いをする前に5分ほどぬるま湯に漬けておくと汚れが簡単に落ちてしまいます。漬け置きが終わったらスポンジで優しくこすりましょう。細かい部分は綿棒や掃除用歯ブラシなどがあれば使用してこすると簡単にキレイになります。
油分を含んだホコリがこびりついている場合、歯ブラシなどで擦ってもなかなか落ちない場合があります。そういう場合には漬け置きしているぬるま湯に重曹を加えて再度漬け置きすることで油汚れが浮いて落ちやすくなります。
■ステップ5:静電気防止に柔軟剤を含ませた布巾で拭く
本体は布巾を使って拭き掃除をすれば大体の汚れは落ちます。しつこい汚れが残っている場合には、重曹を水と混ぜた溶液を布巾などに吹きかけてから擦ることで落とすことができます。このときに、本体のつなぎ目など細かい部分も掃除しましょう。
全て掃除が終わったら、柔軟剤を溶かした水に漬けた布巾を絞って全体を拭き直します。こうすることによって静電気が起きにくくなるのでホコリが付きにくくなります。このとき良い香りの柔軟剤を使用することで扇風機も良い香りになります。終わったらしっかりと乾燥させてから本体に全てを取り付けして終了になります。
タワー型の扇風機の掃除方法
タワー型の扇風機は基本的に分解ができない構造になっています。そのため分解をせずに外側から可能な範囲で掃除をしていくのは一般的な方法となります。通常の扇風機と同じように、タワー型の扇風機も内部でファンが作動することで背面の吸込口から風を吸い込み、送風口から風を吹き出すという構造になっています。そのため、背面の吸込口にホコリが溜まっていることが多くあります。
背面に溜まったホコリは、掃除機などで吸い出すように掃除を行います。送風口からも同じように掃除機で吸い出せるホコリは吸い出しましょう。しかし、内部に溜まってしまったホコリに関してはなかなか掃除機だけでは吸い出せないのが実情です。そのため、吸込口や送風口をハケなどで擦ってホコリを掻き出す方法もおすすめです。
普段の簡単な扇風機の掃除方法
扇風機を夏場は毎日使用するという人も多いのではないでしょうか。毎日使用しているとやはりホコリはすぐに溜まってしまいます。しかしそれほど頻繁に分解して全てを拭き掃除をしている余裕があまり無いという人も多くいます。そのような場合には日常的に簡単に清掃を行うと良いでしょう。
一番簡単なのは、部屋を掃除機で掃除する際に併せて扇風機の汚れを取ってしまうというものです。基本的に扇風機の裏側のカバーが一番ホコリが溜まりやすいので、裏側を掃除機で吸ってしまうというのが日常的にに行える掃除となります。掃除機ではプロペラまで吸い込み口が届きませんので、プロペラ以外を掃除する形になります。
扇風機を掃除するおすすめのタイミングと頻度
扇風機を掃除する頻度としては、可能であれば部屋の掃除を行うタイミングで毎回さっと行うのが良いでしょう。日常的な掃除であればさほど労力も必要としないので簡単に行うことができます。しかし徹底的な掃除を行うのは最低でも月に一回、そして必ずシーズン終わりに扇風機をしまう前に行うようにしましょう。収納している際にホコリが付着していると大変不衛生です。
扇風機を長期間収納する際には扇風機用カバーを使用することで、収納している際にホコリが付着することを防ぐ事が可能です。長期収納する前に掃除を行っておけば、夏に使用する際には掃除をせずにそのまま使い始めることができます。
扇風機の掃除グッズおすすめ5選
■1. 扇風機ブラシ
日常的な掃除で使用できる扇風機用の便利グッズです。こちらのブラシはホコリを絡め取ることに長けているので、毎日扇風機のカバーをこのブラシで拭いていればホコリがたくさん貯まるということは防げるでしょう。扇風機のカバー部分から差込み、プロペラまで簡単に届いてしまうので、手軽な日常の掃除にピッタリのグッズになります。
■2. 扇風機クリーナー
複数枚の不織布をワイヤーで挟むことで、扇風機のカバーやプロペラを挟むように掃除ができます。そのためしっかりと力が入り、縁までまんべんなく汚れを落とすことが可能です。不織布の表面に付いたゴムの粒子が油分を含んだホコリもしっかりと捕まえて汚れを落とします。こちら一つでカバー部分、プロペラ部分、そして本体と全てを掃除することができます。
■3. 掃除用ブラシ
こちらの掃除用ブラシを使用することで、細かい部分のホコリもこそぎ落とすことができます。タワー型の扇風機など、分解ができない吸い込み口などもこのようなブラシを使用することでホコリを掻き出すことができるでしょう。本製品は6点セットとなっているため、用途によって最適なツールを使い分けて徹底的な掃除をすることができます。
■4. 激落ちクロス
日常的に扇風機を拭き掃除する場合は、マイクロファイバー製のクロスを使用することがおすすめです。静電気でホコリをしっかりとキャッチするので力を入れてこすらなくても簡単にホコリを拭き取ることができます。ホコリの多いプロペラやカバー部分だけでなく、本体部分を日常的に拭き掃除したいという人にも最適な扇風機の掃除グッズです。
■5. すきまクリーナー
扇風機のモーター部分など、細かい繊細な部分の掃除をする際にはこの隙間クリーナーが重宝します。手を汚さずにしっかりと細かい隙間部分の掃除をすることができます。扇風機の本体接合部分の汚れにも有効な掃除グッズです。柄の部分が9cmと長いため奥まった部分も簡単に汚れを落とすことができるでしょう。扇風機の掃除だけでなく家のありとあらゆる場所を掃除できます。
まとめ
扇風機は日常的に掃除をすることで細かい汚れを溜め込まないようにすることができます。それによって、分解して掃除する手間を減らすことも可能です。しかし扇風機を使用するシーズンの終わりには必ず本記事を参考に分解掃除を行うようにしましょう。