トイレの掃除は、他の場所お掃除と比べてヨゴレが特殊ですし、面倒で大変ですよね。
洗剤でゴシゴシ洗っても全くヨゴレが落ちてくれないので、トイレ掃除は苦手な方も多いと思います。
トイレのヨゴレには「黄色いヨゴレ」と「黒いヨゴレ」の2種類があります。
どちらのヨゴレも洗剤を使ってスポンジで磨いた程度では、なかなか落ちにくく困ってしまいます。
黄色いヨゴレは尿石ですが、黒いヨゴレは何なのでしょうか?
ここでは、トイレの黒ずみをキレイに落とす方法をまとめてみました。
うちのトイレはもう古いし、長い間黒ずんでいるからキレイにならない、とあきらめてしまわないで、ぜひチャレンジしてみてください。
トイレの黒ずみを落とす6つの方法
トイレの黒ずみヨゴレを掃除する前には、面倒ではありますが必ず便器の水たまりの水を抜いておきましょう。
トイレの黒ずみヨゴレは、サボったリングと呼ばれる部分が代表的です。
水がたまっている一番上の部分を掃除するには、どうしても水が邪魔になってしまいます。
また、水があると洗剤が水にとけてしまって、効果も薄れてしまいます。
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■1 水たまりの水を抜いて現状チェック
サボったリングがどの程度のヨゴレなのかチェックするために、便器の水たまりの中の水を抜きます。
水を抜く時には、灯油などを入れる時に使うポンプがあると便利です。
横に水をためるバケツもあると便利ですよ。
灯油と一緒にしてしまうと危険ですので、水専用のポンプを購入してください。
なるべく水を出したほうが掃除しやすくなります。
ポンプで水を出せなくなるくらいまでになったら、次はボロ布などで水を吸い取ります。
もしもポンプが手に入らないようであれば、紙コップでバケツに水を出していくのも良いでしょう。
紙コップであれば使用した後に簡単に捨てることができます。
■2 酸性のトイレ洗剤
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水たまりの水が出せたら、酸性のトイレ用洗剤をかけてみましょう。
洗剤としては、サンポールが有名ですよね。
サンポールは塩酸が9.5%入っており、プロが使うトイレ掃除用の洗剤とほぼ同じくらい強力です。
トイレのヨゴレの大半は、酸性のトイレ洗剤で落とすことができますので、常に1本は家に常備してほしい洗剤です。
洗剤をかけてすぐにスポンジで磨いてしまうと、ヨゴレに洗剤が染み込んでいないのであまり落ちません。
洗剤をかけて数分したらヨゴレが分解してきますので、少し待ってスポンジでゴシゴシしていきましょう。
■3 湿布法でキレイに
酸性のトイレ洗剤で少しは落ちるけれども、全部落ちたわけではないという状態になったら、湿布法をしてみましょう。
湿布法とは、トイレットペーパーなどに洗剤を染み込ませて、じんわりとヨゴレを分解していく方法です。
まず、ヨゴレが気になる部分にトイレットペーパーをあてていきます。
その上から酸性のトイレ洗剤を垂らして、トイレットペーパーに洗剤を染み込ませます。
10分ほど放置して、一部分をはがしてブラシやスポンジでこすってみましょう。
まだ洗剤を染み込ませたほうが良い場合は、さらに洗剤を染み込ませて10分ほど放置します。
これを何回か繰り返します。
■4 研磨剤が入ったトイレクレンザーでキレイに
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酸性のトイレ用洗剤を何度も染み込ませたことによって、黒ずみヨゴレはかなり分解して掃除しやすくなっています。
ここまで来たら、あとひと押しです。
今度は、研磨剤が入ったトイレクレンザーを使用してみましょう。
ここで注意してほしいのが、各トイレメーカーは研磨剤が入った洗剤を推奨していない、ということです。
トイレは陶器でできており、研磨剤入りの洗剤を使うことで微細なキズができてしまうからです。
目に見えないほどの細かいキズですが、何度も繰り返し使用することで便器にダメージを与えてしまいます。
ひどい場合には、便器が割れてしまうことも考えられます。
そのため各社ともトイレメーカーは研磨剤入りのトイレ掃除用クレンザーを推奨していないのです。
研磨剤入りのトイレ掃除用クレンザーとしては、「トイレマジックリン強力クレンザー」が有名です。
便器の説明書をよく読んでから使用するようにしてください。
■5 重曹とクエン酸でキレイに
以上の方法でも落ちなければ、今度は重曹とクエン酸を一度に使ってみましょう。
通常、アルカリ性の洗剤と酸性の洗剤は混ぜて使用することはオススメしません。
一緒になることでガスが出るため、場合によっては気分が悪くなるケースも考えられるからです。
そのため、重曹とクエン酸を一緒に使用する時には、念のために換気を良くしてから使ってください。
重曹とクエン酸で掃除をする前に、便器の水たまりの水は必ず抜いておきましょう。
水を抜いておかないと、黒ずみの輪の部分にせっかく重曹とクエン酸をふりかけても水に溶けてしまいます。
使用方法ですが、まず重曹の粉を気になる黒ずみ部分にふりかけます。
うまくペタッとくっつかないようでしたら、重曹の粉を水で少しだけ溶かして重曹ペーストを作ると良いでしょう。
重曹が黒ずみヨゴレの部分にくっつけることができたら、その上からクエン酸水をスプレーします。
すると、アルカリ性の重曹と、酸性のクエン酸が反応してシュワシュワと泡がたってきます。
この泡が黒ずみヨゴレを分解してくれるのです。
もしも重曹の量が多くて乾いてくるようでしたら、クエン酸水を多めにスプレーしてください。
■6 耐水性サンドペーパーでキレイに
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ここまでしても黒ずみヨゴレが落ちない場合は、最後の手段です。
耐水性サンドペーパーや、陶器用の研磨パッドで、黒ずみヨゴレを削って落とします。
削って落とすので、必ずヨゴレは落ちますが、その分便器も削れてしまうので注意が必要です。
黒ずみが落ちたら削るのを止めておかないと、最悪の場合は便器が割れて使い物にならなくなってしまいます。
耐水性サンドペーパーは、100円ショップでも時々扱っています。
サンドペーパーには番号が書いてありますが、なるべく目の細かいものにしてください。
1500番以上が目が細かいのでオススメです。
トイレ掃除のプロが使用しているのが「陶器用研磨パッド」です。
これはホームセンターでもあまり見かけないので、近所で販売していない場合はインターネット通販などで購入すると良いでしょう。
こちらは耐水性サンドペーパーよりもやわらかく、水アカよりも硬い材質でできています。
陶器用研磨パッドでも陶器にキズがついてしまうことには変わりありませんが、ダメージの程度が低くなっているのです。
トイレの黒ずみの原因
トイレの黒ずみヨゴレは、カビ菌や雑菌などの微生物です。
そしてそれらの菌だけでなく、水アカやホコリ、排泄物などが一緒になってまとまったものが黒ずみヨゴレとして便器に付着しています。
水アカだけでも落としにくいヨゴレですが、水アカと雑菌が一緒になってしまうと非常に掃除が難しくなってしまうのです。
基本的には、水アカを落とす掃除をすれば、黒ずみヨゴレも落ちていきます。
カビ菌や雑菌が、水アカと一緒になっていることに注目するのです。
トイレの黒ずみを防ぐには
トイレの黒ずみの代表的なものは、サボったリングですよね。
便器の水たまりの水の表面にたまった菌やヨゴレが蓄積して、サボったリングと呼ばれる黒ずみヨゴレになっているのです。
黒ずみヨゴレを作らないためには、重曹や塩素系漂白剤、タンクの洗浄剤などを使ってみましょう。
■重曹を使う
夜寝る前に、トイレの水タンクの中にカップ一杯ほどの重曹を入れておきます。
タンクの中に雑菌が増えることで、黒ずみヨゴレができてしまうので、タンクの中からキレイにしましょう。
重曹を入れて、数時間おいておくことが必要なので、なるべく家族がトイレを使わない時間帯をねらってください。
毎日入れ続けていると、一週間ほどで効果が見えてきます。
■塩素系漂白剤
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重曹でもあまり効果が見えてこない場合は、塩素系漂白剤を使用します。
塩素系漂白剤は他の洗剤と混ぜて使用すると危険ですから、タンクの中に洗浄剤や薬品を入れていない時に使いましょう。
こちらも寝る前に、トイレの水タンク内に入れておきます。
2リットルにつきキャップ1杯なので、トイレのタンクの容量にあわせて量を調節してみましょう。
塩素系漂白剤はニオイが強いので、気分が悪くなる場合は使用をひかえてください。
■タンクの洗浄剤
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ドラッグストアなどで販売している洗浄剤です。
1ヶ月に1度、2ヶ月に1度など、定期的に入れるようになっています。
青い色のついているものや、香りのあるものなど、さまざまな種類がありますので、好みによって選べますよ。
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トイレの黒ずみを落とす便利グッズ
■陶器研磨パッド
陶器の表面の汚れ落としに特化した研磨パッドです。
耐水性サンドペーパーでは、どうしても細かなキズが便器についてしまいます。
目に見えないような細かいキズがついてしまうと、そこにヨゴレがたまってしまうので、どんどん汚れやすくなってしまうのです。
そうならないためにも、陶器専用の研磨パッドを使って便器の黒ずみヨゴレを落としましょう。
以前は業務用なので、個包装などでは販売されていませんでしたが、最近は一般用に数枚セットで市販されるようになりました。
便器の黒ずみの他に、陶器についてしまった鉄分の赤茶色のヨゴレ、化粧品でついてしまったシミなどにも使用できます。
■塩素系のトイレの洗剤
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酸性のトイレ用洗剤や、研磨剤が入ったトイレ用洗剤でも落ちない黒ずみヨゴレには、アルカリ性の塩素系トイレ用洗剤を使用してみましょう。
アルカリ性の塩素系のトイレ用洗剤は、カビ菌やヨゴレの中のタンパク質を強力に分解してくれます。
商品としては、「花王 除菌洗浄トイレハイター」や「ドメスト」などがあります。
除菌の力も強く、ヨゴレが落ちるスピードも早いので、何をしても効果が無かったという場合に試してほしい洗剤です。
使用する時には、薄めずにそのまま黒ずみヨゴレが気になる部分にふりかけます。
そして、数分間放置して洗剤がヨゴレを分解するのを待ちます。
最後は水に流すだけなので、使い方もとても簡単です。
これらを使用する時の注意としては、酸性の洗剤と一緒に使わないようにしてください。
サンポールなどの酸性洗剤と一緒に使うと、有毒ガスが発生してしまうからです。
吸い込むと体調が悪化することもありますので、酸性の洗剤が残っていないか十分に気をつけてください。
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■トイレスタンプクリーナー
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CMなどで最近話題になっているトイレ用のクリーナーです。
一週間に一度、トイレにスタンプするだけで、トイレの黒ずみヨゴレが軽減されます。
使用しているトイレがトイレの縁全体から水が出て来るタイプであれば、スタンプを1ヶ所だけでなくトイレのフチ上全体にぐるっと何箇所も押すと良いでしょう。
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まとめ
トイレにサボったリングがあったり、まばらに黒ずみヨゴレがあったりすると、お客様が来た時にみっともないですよね。
トイレを少しでも落ち着いた場所にするためにも、日頃のお掃除が大切です。
トイレは家族で使うものなので、できればトイレ掃除は家族で役割分担して行いたいものです。
以前はトイレ掃除というと、汚物や排泄物が顔にかかるりそうで心配でした。
しかし最近は、手を汚さなくても短時間でできるお掃除グッズが販売されるようになっています。
ドラッグストアなどでもトイレ掃除グッズは広く扱われるようになったので、家族でも参加できるトイレグッズをチェックしてみると良いですよ。
どうしてもトイレの黒ずみヨゴレが自分では落とせなかったという場合は、トイレ掃除のプロに頼むのも一つの方法です。
料金的には5,000円前後が多いようです。
業者に頼む時には、出張代込みの値段なのかどうかといったことや、黒ずみヨゴレだけでなく黄色い尿石のヨゴレも完全に落としてくれるのか、便器以外のトイレの天井や壁、床も掃除するのかといったことも聞いてみましょう。
何となくキレイになったけれども、肝心のサボったリングは薄くなっただけ、というのでは何のためにプロに頼んだのかわかりませんよね。
そして、1社だけで決めるのではなく数社から見積もりをとりましょう。
水まわりの掃除や工事は、業者によっては非常に高額な請求をしてくるところがあります。
最低でも3社から見積もりをとって、それから業者に頼むかどうか決めましょう。
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