使っているうちにいつの間にか黄ばんでしまうプラスチック。できればもとの色に戻して新品のように気持ちよく使いたいですよね。
プラスチックの黄ばみは拭いただけではなかなか落ちませんが、以下のアイテムを使うと効果的です。
本記事では、プラスチックの黄ばみの取り方を特集!SNSに投稿された実際に試した方の口コミも交えて見ていくので、ぜひ参考にして挑戦してみてくださいね。
プラスチックの黄ばみ3つの原因 プラスチックはどうして黄ばむの?
プラスチックの黄ばみの原因1 ■タバコのヤニや食品など汚れの付着で黄ばんだ!
タバコのヤニや食べ物の油などの汚れが付着すると、プラスチック製品に黄ばみが生じる原因になります。また、手アカなどの汚れが付着して黄ばんで見えることも。
これらの表面に付いた汚れが原因の黄ばみであれば、汚れ落としに効果的なアイテムを使ったお掃除で比較的かんたんに落とせます。
【タバコのヤニや食品など汚れによる黄ばみの取り方】
・重曹やセスキ炭酸ソーダを使う
・メラミンスポンジでこする
プラスチックの黄ばみの原因2 ■添加物の化学変化で黄ばんでしまった!
プラスチック製品を暗いところで長期間保存していると、酸化防止剤などの添加物が「暗所黄変」とよばれる化学変化を起こして黄ばみます。
こうした化学変化による黄ばみも、以下の方法ならあるていど落とすことが可能です。
【化学変化が原因の黄ばみの落とし方】
・液体の酸素系漂白剤で漂白する
・オキシドールで漂白する
・除光液を使う
プラスチックの黄ばみの原因3 ■経年劣化で黄ばんでしまった!
多くのプラスチック製品に使用されるABS樹脂にはブジエタンという成分が含まれますが、ブジエタンは劣化すると黄ばみます。黄ばみの原因が経年劣化の場合、漂白をしても色を戻すことはできません。
どうしても黄ばみが気になる場合は、塗装をして隠しましょう。また、手軽な方法として上からリメイクシートを貼るのもおすすめです。
プラスチックの黄ばみの取り方1 ①オキシドールを使って落とす
傷口の消毒に使われるオキシドールは、2.5~3.5%の濃度の過酸化水素水。酸素系漂白剤とおなじくプラスチック製品の黄ばみを落とす力を持っています。
酸素系漂白剤の場合のようにつけおきでも使えますが、キッチンペーパーなどに染み込ませて湿布する方法が取れるため、エアコンや加湿器などつけおきできないプラスチック製品の黄ばみ落としに便利です。
プラスチックの黄ばみ落としおすすめグッズ ■『オキシドール』
健栄製薬
オキシドール
キズの消毒や洗浄に使われる医薬品の「オキシドール」。薬局やドラッグストアでも手に入ります。
プラスチックの黄ばみの取り方【オキシドールの場合】 ■オキシドールによる黄ばみの落とし方
【オキシドールで黄ばみを落とす手順】
1)キッチンペーパーにオキシドールを染み込ませる
2)プラスチック製品の黄ばみを落としたい部分に貼り付ける
3)ラップで覆ってしばらく置く
4)乾いた布でキレイに拭く
【注意点】
・色がついたプラスチックの場合、色落ちするおそれがあるため注意
・電子機器のプラスチック部分の黄ばみ落としをする際は、電子部品が濡れないようにする
プラスチックの黄ばみの取り方2 ②ワイドハイターなど液体酸素系漂白剤で落とす
プラスチックの黄ばみ落としの方法として、酸素系漂白剤につけおきして紫外線にあてる方法が知られています。
液体に浸すため使用できる製品が限られますが、メラミンスポンジなどでは落とせないプラスチックの化学変化による黄ばみを落としたいときに効果的です。
酸素系漂白剤にはオキシクリーンなど粉末タイプと液体タイプがありますが、プラスチックの黄ばみ落としに向くのは液体タイプ。ワイドハイターなど成分に「過酸化水素水」と「漂白活性化剤」が含まれるものを選びましょう。
プラスチックの黄ばみ落としおすすめグッズ ■『ワイドハイター EXパワー』
花王
ワイドハイター EXパワー
洗剤だけでは落ちない衣類の汚れ落としに役立つ衣料用漂白剤。過酸化水素水と漂白活性化剤両方の成分を含むため、プラスチックの黄ばみ落としに使う方も多い商品です。
プラスチックの黄ばみの取り方【酸素系漂白剤の場合】 ■酸素系漂白剤による黄ばみの落とし方
【酸素系漂白剤で黄ばみを落とす手順】
1)漂白剤の表記にしたがって漂白剤を水に溶かし、洗面器などにつけおき液をつくる
2)黄ばみを落としたいプラスチック製品をつけおきする
3)つけおき中に水分が蒸発するのを防ぐためラップで覆う
4)日光のあたるところで3日~1週間ほど紫外線にあてる
5)キレイな水でよくすすぐ
【ポイント】
・リモコンなど丸ごとつけおきできない製品はカバーだけ外すなど壊さない程度に分解してつけおきする
・電子機器を分解してつけおきする場合、故障の原因になるためよく乾かしてから組み立てる
プラスチックの黄ばみでよくある質問1 ■キッチンハイターでプラスチックの黄ばみは落とせる?
キッチンハイターは塩素系漂白剤。プラスチックの黄ばみが添加物の化学変化によるものの場合はあまり効果は期待できません。
プラスチックの黄ばみでよくある質問2 ■プラスチックの黄ばみ落としに紫外線ライトは使える?
酸素系漂白剤を使う黄ばみ落としの方法では、プラスチックをしばらく紫外線にあてる必要があります。お天気が悪い梅雨の時期など、日光にあてるのがむずかしい場合は紫外線ライトを使うといいですよ。
プラスチックの黄ばみの取り方3 ③重曹やセスキ炭酸ソーダで落とす
汚れが原因のプラスチックの黄ばみ落としにはメラミンスポンジが効果的ですが、表面にこまかな傷がついてくもってしまうことも。そこでまず試したいのが重曹やセスキ炭酸ソーダを使った拭き掃除です。
重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性の性質を持ち、油汚れや手アカなど酸性の汚れに効果的。また、タールを含んだ粘着性のあるタバコのヤニ汚れも分解して落としやすくしてくれます。
プラスチックの黄ばみの取り方【重曹の場合】 ■重曹を使う黄ばみの落とし方
【重曹で黄ばみを落とす手順】
1)水100mlに対して、小さじ1杯の重曹を加え混ぜる
2)できあがった重曹水をスプレーボトルに入れる
3)プラスチックの黄ばみにスプレーして布で拭き取る
4)水拭きをする
プラスチックの黄ばみの取り方【セスキ炭酸ソーダの場合】 ■セスキ炭酸ソーダを使う黄ばみの落とし方
セスキ炭酸ソーダもアルカリ性の性質を持ち、油汚れや皮脂汚れ、ヤニ汚れを落とすのに役立ちます。重曹よりもアルカリ性が強いため、重曹で黄ばみがキレイにならなかった場合はこちらも試してみましょう。
【セスキ炭酸ソーダで黄ばみを落とす手順】
1)水500mlに対し小さじ1のセスキ炭酸ソーダを加え混ぜる
2)できあがったセスキ水をスプレーボトルに入れる
3)プラスチックの黄ばみにスプレーして布で拭き取る
4)水拭きをする
プラスチックの黄ばみの取り方4 ④メラミンスポンジでこすって落とす
メラミンスポンジは水に濡らしてこするだけでさまざまな汚れを落とせる人気のお掃除アイテム。かたい無数の網目で汚れをけずり落とすことができ、プラスチックの黄ばみ落としにも力を発揮します。
プラスチックの黄ばみの取り方【メラミンスポンジの場合】 ■メラミンスポンジによる黄ばみの落とし方
【メラミンスポンジで黄ばみを落としす手順】
1)メラミンスポンジに水を含ませる
2)プラスチックの黄ばみ部分をこする
【ポイント】
・たっぷりと水を含ませてこする
・黄ばみが落ちきらないときは、重曹やセスキ炭酸ソーダなどと組み合わせると効果的
【注意点】
・こまかな傷がつき見た目を損なうことがあるため注意
プラスチックの黄ばみの取り方5 ⑤除光液で磨いて落とす
マニキュアを落とすのに使われる除光液でプラスチックの黄ばみを落とす方法もあります。
ただし、溶解力が高く黄ばみだけでなく色もいっしょに落ちてしまったり、素材を傷めたりするおそれも。多少傷んでもかまわない製品の黄ばみ落としに使いましょう。
プラスチックの黄ばみの取り方【除光液の場合】 ■除光液による黄ばみの落とし方
【除光液で黄ばみを落とす手順】
1)メラミンスポンジに除光液を含ませる
2)黄ばみが気になる部分を磨く
【注意点】
・色落ちや傷みが気にならないプラスチックにおこなう
プラスチックの黄ばみの取り方【番外編】 カレーによる黄ばみなら日光にあてて落とせる!
タッパーやプラスチック製のおたまなど、台所にあるプラスチック製品がカレーの色移りで黄ばんでしまったという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
カレーでプラスチック製品が黄ばむ原因は、ターメリックに含まれるクルクミンという成分。このクルクミンは紫外線で分解できます。
オキシクリーンなど酸素系漂白剤につけおきするのも効果的ですが、それで落ちない場合は太陽の下で天日干しをしてみましょう。
プラスチックの黄ばみ予防の方法 黄ばみを防ぐ3つのポイント
プラスチックの黄ばみを落とす方法はいくつかありますが、そもそも黄ばみが生じなければ黄ばみ落としの手間もかかりません。プラスチック製品の黄ばみを防ぐポイントは以下の3つです。
【プラスチック製品の黄ばみを防ぐポイント】
・プラスチック製品のそばでタバコを吸わない
・直射日光が当たるところに置かない
・車用のコーティング剤を使い紫外線を防止する(直接手で触るものや精密機器には使用できない。エアコンカバーなどの変色防止におすすめ)