鉄製中華鍋を使う最大のメリットは何と言っても、お料理がおいしくなること!お料理好きな方なら中華鍋の普段使いをするかもしれませんね。
また「趣味でお料理を始めた」「お友達に手料理をふるまいたい」など、普段の食事作りとは違ったシーンでも使ってみたいと思っている人は多いのではないでしょうか?
ですが、中華鍋はお手入れが大変!というイメージがあるのも事実。使い方や詳しいお手入れ方法を知らないと、せっかく購入しても焦げたりサビたりして使えなくなってしまう可能性があります。
本記事では、そんな中華鍋のお手入れ方法を一挙解説。初めて使うときや普段・定期的なお手入れ、焦げサビからの復活方法などをお伝えします。
また、保管時の注意点や寿命の目安など気になる部分も解説!中華鍋を長く大切に使うための参考にしてくださいね。
中華鍋を初めて使うときのお手入れ
中華鍋を購入したら、すぐに使いたくなりますよね。ですが、いきなり調理に使うのはNG!まず最初にしておきたいお手入れ方法が2つあります。
①空焼き:販売時の錆止めを落とす
②鍋ならし:油でコーティングして焦げ付きにくくする
長く使える中華鍋へと育てるには、まずはこの2つの工程をクリアすることがポイントです。
ただし、お使いのコンロがIHの場合は火力が弱いため空焼きができません。その場合はIH対応の中華鍋(空焼き不要)の購入を検討するか、購入店で空焼き作業済みの販売があるか確認してください。
また、カセットコンロの使用は高温になり爆発の危険があります!必ずガスコンロで作業するようにしましょう。
では、空焼きと鍋ならしのそれぞれの方法を解説していきます!
中華鍋を初めて使うときのお手入れ方法① ■錆止め落としの「空焼き」
まずは、空焼きに必要な準備物です。
・食器洗い用中性洗剤
・キッチンスポンジ
・あればガスバーナー
下記で紹介している動画で、ガスバーナーでの空焼きの方法が解説されています。
ガスバーナーはあれば時短に。もしなければ「食器洗い洗剤とスポンジ」この2つが準備できたら、早速空焼きをしてみましょう。
①さっと水で流す
②食器洗い用中性洗剤とキッチンスポンジを使って中華鍋を洗ってほこりなどを落とす
③洗剤をすすぐ
④水気をしっかりと拭き取る
⑤コンロで中火にかける(カセットコンロはNG)
⑥白い煙が出てきたら強火に変える
⑦中華鍋の内側が青みがかった黒色になるまで底面・側面ともしっかり加熱
⑧中華鍋の外側も同様に青みがかった黒色になるまで加熱
⑨自然に冷めるまで待つ
⑩もう一度洗剤で洗う
ガスバーナーは火力が強いので、錆止めを焼き切る際に便利です。ガスコンロでは少し時間がかかりますが、青みがかった黒に変わってきますよ。
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中華鍋を初めて使う時のお手入れ方法② ■鍋に油をなじませる「油ならし」
油ならしに必要な準備です。
・食用油(サラダオイルや使った後の油でもOK)
・野菜くず
・たわし(ササラ)
錆止めを焼き切った後の中華鍋は目には見えませんが表面が凸凹状態です。油ならしはそのでこぼこをならしコーティングをする作業と言えます。
こちらも空焼きと同じ動画内で詳しく解説されているので、参考にしてくださいね。
①空焼きした中華鍋に油を100~200ml入れる
②コンロの中火にかけ油をまんべんなくなじませる
③くず野菜を中華鍋に入れて振りながら炒める
④火を止めて野菜くずを捨てたら自然に冷めるまで待つ
⑤冷めたらたわし(ササラ)とお湯を使って全体を洗ってすすぐ
⑥しっかり水気を拭き取る
くず野菜には、油膜を早く作る効果と鉄の独特なにおいを消す効果があります。
また、使う油種類ですが、サラダオイルなどの食用油がおすすめ。もしくは使用後の残った油でもOKです。油をなじませるときは、引火に十分注意してくださいね!
これで使い始めのお手入れは完了。
ステンレスやアルミなどの鍋・フライパンと比べると、使うまでに手間ががかかりますが中華鍋を長く使うために重要な工程です。本記事を参考にしながら挑戦してみましょう。
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中華鍋の普段のお手入れ
使い始めの空焼きと油ならしをしっかりしておけば、普段のお手入れはそれほど大変なことはありません。
①洗う
②水分を残さず切る
③薄く油を塗っておく
この3ステップです。
この工程で気を付けるポイントは4つ「洗剤を使わないこと」「水を使わないこと」「水分を残さないこと」「油膜を絶やさないこと」。この4つのポイントについて解説します。
中華鍋の普段のお手入方法ポイントその1 ■水を使わない!お湯で汚れを落とす
調理後、中華鍋を洗う際は予熱が残っている状態で洗います。
このときに、水ではなくお湯を使いましょう。お湯を使うことで汚れが良く落ちますよ。
ただし、中華鍋が熱くなっているかもしれません。やけどに注意しながら洗ってくださいね。
中華鍋の普段のお手入方法ポイントその2 ■洗剤は使わない!たわしやササラで洗う
中華鍋を初めて使うときは、ほこりなどを落とすためまず洗剤で洗いました。ですが、普段のお手入れでは、洗うときに洗剤を使いません。
理由は、油ならしで作った油膜がはがれてしまうため。汚れを落とすときは、たわしやササラ(鉄製の鍋やフライパンの汚れを落とす道具)でこすりながら洗いましょう。
ササラは、竹などを束ねて作られた台所仕事の道具です。中華鍋は余熱が残ったまま洗うので、長さのあるササラを使うことでやけど防止になります。さらに、汚れを落とすパワーもあるので便利。
通販でも購入することができます。使いやすいと口コミ評価のいいササラを紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
また誤って洗剤で洗ってしまったときは、中華鍋を初めてつかうときのお手入れの空焼きと油ならしをすれば大丈夫です。
中華鍋のお手入れ道具:竹さらら 鉄製中華鍋と相性抜群!
本格 竹ささら
全長23cmと大きさもあり、中華鍋の洗浄にぴったりの商品。
使い込むごとにしなりも良くなり、しっかり汚れをこそぎ落とせると高評価のササラです。
中華鍋の普段のお手入方法ポイントその3 ■水分を残さない!再度火にかける
中華鍋は水分が残ったままになっていると、錆びてしまいます。錆を防止するためにキッチンペーパーなどで拭き上げたあと、再度火にかけて水分を飛ばしましょう。
中華鍋に付いた水滴などを蒸発させることで、確実に水分が切れた状態を作り錆を防ぎます
中華鍋の普段のお手入方法ポイントその4 ■油膜を絶やさない!薄く油を塗っておく
水分が飛んだら、薄く油を塗っておきます。そうすることで油の膜ができるので、サビ防止に。
油を塗るときは、キッチンペーパーなどを使うといいですよ。
中華鍋の定期的なお手入れ
中華鍋を長く愛用するには、定期的に油返しと呼ばれるお手入れが必要です。油返しはぐず野菜を使わない等ありますが、基本的には中華鍋を初めて使うときにしたお手入れと同様の工程。
①空焼きをする
②油を入れてなじませたら油は捨てるかオイルポットなどに保管
③そのまま調理に使うか冷めたら保管する
このお手入れをしておくことで、まんべんなく油膜ができるのです。
このように中華鍋のお手入れをして育てることで、熱伝導良さや蓄熱性が保たれます。醍醐味である「ダイナミックに振り炒める」といったこともストレスなく楽しめるでしょう。
空焼き等の詳しいやり方は、中華鍋を初めてつかうときのお手入れの空焼きの項目を参考にしてくださいね。
中華鍋を使うときの注意点
中華鍋はサビや焦げができやすい調理器具です。そのため、調理中にも気を付けるべき点があります。
①料理を入れたままにしない
②調理中もしっかり油を使う
この2点を解説!難しい事ではないので意識してみてくださいね。
中華鍋を使う時の注意点① ■料理を入れたままにしない
料理を入れたままにしておくと、塩分や水分によるサビが出てしまうことがあります。ですから、中華鍋で調理したらすぐにお皿に移すようにしましょう。
そして、そのままたわしやササラで洗い乾かすところまでできればベストです。
中華鍋を使う時の注意点② ■調理のときも油をしっかり使う
調理用の油をしっかり入れることで、コーティングが剥がれた部分があっても焦げ付きにくくなります。
油をしっかりとなじませて調理を開始しましょう。
中華鍋を保管しておくときの注意点
中華鍋を保管するときは、水分が残っていないかを確認し湿気の少ない場所に保管しておくのが良いでしょう。
また、中華鍋を重ねて収納しておくときは新聞紙を挟んだり、くるんで保管するのもおすすめです。
中華鍋を焦げやサビから復活させる
鉄製の中華鍋に焦げやサビができたら買い替えを考えるかもしれません。ですがメンテナンスをすることで、再び使えるまでにきれいになることも!
紹介する対処法は5つあります。
①お湯でふやかす
②塩を入れて火にかける
③焦げを焼き切り炭化して削る
④備長炭で錆をこする
⑤サンドペーパーやクレンザーで磨く
軽いレベルから重度まで、焦げ・サビのレベルを1~3に分けて対処法を紹介します。
また、どの方法を試しても仕上げには必ず中華鍋を初めてつかうときのお手入れと同様に「空焼き」「油ならし」をしてくださいね。
焦げから中華鍋を復活させる方法【レベル1】 ■お湯でふやかす
軽い焦げの場合は、お湯でふやかす方法を試してください。
①焦げがかぶるくらいの水を入れる
②水を沸騰させて焦げをふやかす
③スポンジ・たわし・ヘラなどを使って落とす
④ぬるま湯で洗い流して完全に乾かす
⑤空焼き・油ならしをする
中華鍋に軽い焦げ付きを見つけたら、その都度メンテナンスしておくといいかもしれませんね。
焦げから中華鍋を復活させる方法【レベル1】 ■塩を入れて火にかける
お湯でふやかす方法の他に、塩を入れて火にかける方法があります。
①中華鍋に塩をひとつかみ入れて火にかける
②温まったら塩が全体に行き渡るように回す
③布巾などで塩をこすりつける
④塩を捨てるか洗い流す
⑤完全に乾かす
⑥空焼き・油ならしをする
塩の粒子で焦げを落とします。布巾でこする際は、鍋が熱くなっているのでやけどに注意してくださいね。
焦げから中華鍋を復活させる方法【レベル2】 ■焦げを焼き切り炭化して削る
ふやかしたり塩でこすっても焦げが取れない場合は、焦げの部分を加熱して炭化してから削る方法もあります。
①焦げている部分を火にかけ炭になるまで焼き切る
②ヘラなどでこそぎ落とす
③お湯で洗う
④空焼き・油ならしをする
とてもシンプルで簡単な方法です。
注意点は、焦げを焼き切るときに中華鍋がかなり高温になるためやけどに気を付けてください。また、煙が出るのでマスクをして換気をしながら行いましょう。
サビから中華鍋を復活させる方法【レベル2】 ■備長炭で錆をこする
赤錆びは備長炭でこすると落とすことができます。
①備長炭を水につけて水分をたっぷり含ませる
②赤錆をこする
③水分がなくなってきたら①・②を繰り返す
④削れた錆や炭を洗い流す
⑤完全に乾燥させる
⑥空焼き・油ならしをする
赤錆は、放っておくと腐食が進んでしまいます。また、赤錆が付いたまま調理すると料理の味にも影響が出ることも。
錆びないようにお手入れや保管をすることが第一ですが、錆が出てしまったらできるだけ早く取り除きましょう。
焦げやサビから中華鍋を復活させる方法【レベル3】 ■サンドペーパーで磨く
さまざまな方法を試しても、焦げやサビが頑固で取れない場合はサンドペーパーを使います。
①焼き切りで焦げを炭化して冷ます
②サンドペーパー(150番~240番・仕上げをする場合500番)で焦げやサビを削る
③鍋の色が銀色になるまでしっかり磨く
④焦げ・サビ・サンドペーパーのくずを洗剤またはクレンザーで洗い流す
⑤完全に乾かす
⑥空焼き・油ならしをする
サンドペーパーで磨き、中華鍋を初期状態に戻すようなイメージです。洗い方も、洗剤やクレンザーを使うので、最初から育てていく感覚。
手や室内に汚れが付くので新聞紙や軍手などを用意しておくといいでしょう。また、焦げを炭化して焼き切り、磨き上げるので時間をかけてする作業となりますよ。
素材で違う中華鍋の寿命サインをチェック
テフロン加工(フッ素樹脂加工)がされている中華鍋の寿命は、焦げ付きがひどくなってきたら。
加工が剥がれると、どうしても焦げ付きがひどくなり再度復活させることがむずかしいことが理由です。
中華鍋というと、料理のプロが使う強い火力にも対応できる鉄製が主流のイメージ。ですがIHで使えたり、焦げ付かない加工がされている中華鍋の販売もあります。
そういったタイプは、焦げ付きがひどくなったら寿命というわけです。
素材別の寿命:テフロン加工中華鍋 ■替えどきは焦げ付きがひどくなったら
テフロン加工(フッ素樹脂加工)がされている中華鍋の寿命は、焦げ付きがひどくなってきたら。
加工が剥がれると、どうしても焦げ付きがひどくなり再度復活させることがむずかしいことが理由です。
中華鍋というと、料理のプロが使う強い火力にも対応できる鉄製が主流のイメージ。ですがIHで使えたり、焦げ付かない加工がされている中華鍋の販売もあります。
そういったタイプは、焦げ付きがひどくなったら寿命というわけです。
素材別の寿命:鉄製中華鍋 ほぼ一生もの!目安は穴が開いたら
鉄製の中華鍋の寿命の目安は、鍋底などに穴が開いたとき。
鉄製ならではの削り落とす・磨くなどのメンテナンスができるのでコツコツお手入れを繰り返すことで長く使えます。それが中華鍋が一生ものと言われる所以。
ですから、物理的に調理に使えなくなるまでは大切に育てながら使ってくださいね。