カビは水垢・石鹸カスも好むので、特に、タオルには生えがちなもの。洗濯機にカビが生えていて、そこからタオルに移ることもあります。
本記事では、そんな厄介なカビの取り方とその注意点、予防対策を解説していきます。
カビが家の中に一か所でもあると、カビ胞子がそこから広がり、他のアイテムや壁・床にも増えていくので早めに対処しましょう。
タオルのカビ除去する時の注意点
タオルのカビを取り除く時は、被害を拡大させないための注意点と体を守る注意点があります。
まず第一に、被害を拡大させないコツは洗濯の方法です。カビは衣服や洗濯機から発生して、他のアイテムに移る可能性があります。特に洗濯機にカビ胞子が入り込むと、洗濯の度に衣服に付着するので、カビの生えたタオルを洗濯機に入れるのはやめておきましょう。
つけ置き洗いや煮洗いでカビを落とした後、洗濯機で仕上げるのがおすすめです。
次に、カビを落とすアイテムは人体に刺激が強いということを覚えておきましょう。ゴム手袋やマスクを装着して体を守ることが大切です。
酸素系漂白剤でつけ置き洗いする
カビを取り除くお手軽な方法は、漂白剤でのつけおき洗い。塩素系漂白剤の方が強力ですが、色落ちのリスクがあるので酸素系漂白剤がおすすめです。特に、アルカリ性の粉末タイプの酸素系漂白剤がカビに効果的になります。
タオルは綿100%が多いですが、洗濯表示を確認して漂白剤を使っても良いのか確認しておきましょう。
【酸素系漂白剤でのカビ取り方法】
1:バケツ・洗面器などにタオルがつかるだけの40~50度のぬるま湯を用意する
2:酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かす
3:ぬるま湯にカビの生えたタオルを浸す
4:1~2時間放置する
5:タオルをすすいでしぼる
6:洗濯機でいつも通り洗濯する
タオルにはワイドハイター・オキシクリーンがおすすめ。規定量を確認して薄めましょう。洗濯機で仕上げ洗いをする時は、万が一にも他の衣類・洗濯槽にカビ菌が移らないようにタオルだけで洗うとより安心です。
洗濯が終わったタオルは新しいカビを生やさないため、すぐに干しておきましょう。
酸素系漂白剤で煮洗いする
つけ置き洗いで落ちないカビは、煮洗いで落とせることがあります。この時も、色物・柄物でも使える酸素系漂白剤(ワイドハイター・オキシクリーンなど)を使いましょう。
アルミ鍋は漂白剤のアルカリ性成分と反応して変色してしまうのでNG。ステンレスやホーロー鍋がおすすめです。
【煮洗いでのカビ取り方法】
1:タオルが浸るだけの水を入れる
2:洗濯用洗剤・酵素系漂白剤を規定量溶かしてから火をかける
3:沸騰してからタオルを入れる
4:タオルをいれたまま5分ほど煮ていく
5:冷めるまで放置する
6:ゴム手袋でタオルを取り出す
7:ぬるま湯ですすぐ
煮洗い中は割りばしなどでタオルを押すようにかきまぜると効果アップ。つけ置き洗いより強力な分、タオルへもダメージがあるのでデリケートな素材には止めておきましょう。
すすぎ終わったタオルは新しいカビを生やさないため、すぐに干します。洗濯機でいつも通り洗った後でもOKです。
重曹で煮洗いする
漂白剤よりも洗浄力は劣りますが、安全性にこだわるなら重曹がおすすめ。煮洗いでカビを落とすことができます。
重曹も弱アルカリ性の洗剤なので、アルミ鍋はNG。ステンレスやホーロー鍋がおすすめです。
【重曹での煮洗いの方法】
1:40~50度のぬるま湯を鍋に用意する
2:お湯の量に対する規定量の重曹を溶かす
3:タオルを入れて30分~1時間程度煮る
4:水でゆすぐ
5:タオルをすすいでしぼる
6:洗濯機でいつも通り洗濯する
重曹はカビキラーほどではないものの肌を傷めるリスクがありますし、ぬるま湯も素肌で使うのでゴム手袋を使って作業しましょう。
洗濯機で仕上げ洗いをする時は、万が一にも他の衣類・洗濯槽にカビ菌が移らないようにタオルだけで洗うとより安心です。その後はすぐに干すことで新しいカビが生えるのを防げます。
タオルのカビ落としにおすすめのアイテム
ここではカビの掃除におすすめの洗剤類を紹介していきます。ネットで評価が高いもので、通販で購入できますよ。
液体より粉末がおすすめ! ■カビ落としにおすすめの漂白剤3選
タオルのカビを落とすなら、粉末タイプの漂白剤がおすすめ。色落ちリスクを考えると、塩素系より酵素系が安心です。
カビ落としにおすすめの漂白剤1 ワイドハイター クリアヒーロー 粉末タイプ
頑固な汚れ専用の漂白剤です。カビの汚れだけではなく、菌まで殺菌してくれますよ。
カビ落としにおすすめの漂白剤2 シャボン玉 酸素系漂白剤
重曹と混ぜて使えるのが嬉しい漂白剤です。消臭効果も高いと評判です。
カビ落としにおすすめの漂白剤3 オキシクリーン EX2270g
洗浄力のワイドハイター類に対して、酸素系漂白剤にありがちなツンとした臭いがないのが魅力です。
漂白剤より安全で無臭 ■カビ落としにおすすめの重曹2選
強力な漂白剤が不安なら、ナチュラルな洗剤である重曹がおすすめ。ここでは、大容量の重曹を紹介していきます。
カビ落としにおすすめの重曹1 ミヨシ石鹸 暮らしの重曹 600G
無添加せっけんで有名なミヨシの重曹です。洗濯の他にも掃除・キッチン周りの消臭が得意とのことです。
カビ落としにおすすめの重曹2 シャボン玉 重曹 680g
粉末タイプでたっぷり使える重曹です。食品に使えない分、リーズナブルなの値段が魅力的ですね。
タオルのカビの予防対策
タオルのカビを除去したら、今度は生えないように予防しましょう。ここでは、カビの生えやすい環境とその解決策を紹介していきます。
カビの生える原因や種類については、下記の記事でも詳しく解説しています。
カビの発生原因と除去方法6個・予防対策は?アルコールは有効? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/711カビはどうすれば除去できる? カビの発生を防ぐには? など、カビの除去方法~カビの予防対策を知りたい方は必見です。カビの除去方法がわかれば、悩ましい頑固なカビも除去できます。早速、チェックしましょう。
カビの種類6つと特徴と違い一覧!食品や住宅のカビはどれ?[画像付き] | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/541壁や水周り、食品等、カビは人が生活しているどんな場所にも生えてきます。この記事では、カビを大きく6種類に分けて、特徴と違い等について解説しています。有害なカビを発生させないために、まずはカビそのものについて知るところから始めてみましょう。
毎日洗うのがベスト ■タオルを濡れたまま放置しない
タオルが濡れたままでは、部屋が湿気るだけではなくタオルそのものがカビやすくなります。できれば使う度に洗濯するのがベストです。選択後もすぐに干して乾燥させ、湿気対策をしてください。
月1の掃除がおすすめ ■定期的に洗濯槽を掃除する
洗濯槽にカビが生えていると、洗濯物にカビが移ります。一見カビが見えなくとも、見えないところに生えている可能性もあるので、定期的に掃除するようにしましょう。
洗濯機の「洗浄コース」を使ったり、洗濯槽クリーナーを使って掃除すれば安心です。
おすすめの洗濯槽クリーナー ジョンソン カビキラー 洗たく槽クリーナー
どんな洗濯槽にも使える汎用性の高い洗濯槽クリーナーです。殺菌力も強く、コンパクトですよ。
湿気対策を徹底する ■カビの嫌う環境を作る
カビは湿気・水気のある場所を好みます。とはいえ、水回りを使う度に水気を取るのは至難の業。1日1度、水気を拭き取る習慣をつけるといいでしょう。
冬は窓に結露ができやすいので、小まめにふき取るようにするのがおすすめです。
場所別の詳しい湿気対策については、下記の記事で解説しています。
カビ掃除の仕方・方法5個!風呂・壁・窓・畳など場所別にも解説 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/699"掃除をしてもカビが生えて困っている"方はいませんか? 正しいカビ掃除をしてカビの予防対策をすればカビとおさらばできます。カビが生えて困っている方は「カビ掃除のやり方や予防対策」をチェックしましょう。