本記事では、クエン酸で水垢を落とす方法と、それでも落ちなかったときの対処法を解説しています。
【クエン酸の注意点】
・塩素系漂白剤と混ぜない
・酸性と相性が悪い素材もある
・長時間・高濃度での使用を避ける
【クエン酸で水垢を落とす方法】
・クエン酸スプレーを使う
・クエン酸+ラップでパックする
【クエン酸で水垢が取れない時の対処法】
・油汚れ由来の水垢は重曹で落とす
・水垢用洗剤でしつこい垢を落とす
【水垢の予防方法】
・マメに水気を取る
・マメに掃除する
・コーティング剤で汚れを防止する
クリーニング業者に頼む前にできることを解説しているので、ぜひご覧ください。
クエン酸は水垢に効果的?1 クエン酸が水垢に効果的な理由
石鹸カスや水道水の中のミネラル・カルシウムなどが固まると、水垢になります。
水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸でよく落ちるといわれています。消臭・除菌効果もあるので水回りの掃除にぴったりです。
クエン酸で落ちない汚れは、水垢ではなく油汚れ・皮脂汚れですので、重曹がおすすめ。重曹には研磨効果もあるので、落としきれない水垢も取れますよ。
クエン酸は水垢に効果的?2 クエン酸で水垢を落とす注意点3つ
クエン酸はアルカリ性の汚れが良く落ちますが、取り扱いには注意が必要。ここでは、注意点を3つに分けて解説していきます。
クエン酸の注意点は本サイトの「クエン酸掃除の前に!注意点4つと【使ってはいけないもの】まとめました」でも詳しく解説しています。
クエン酸で水垢を落とす注意点1 ■塩素系漂白剤と混ぜない
クエン酸と塩素系漂白剤と混ぜると、有毒なガスが発生します。
お風呂でよく使うカビキラーなどが塩素系漂白剤ですので、絶対に混ぜてはいけません。
浴室・トイレなどは狭く密閉されがちな場所なので、少量でもすぐにガスが派生します。同じ日に掃除するのは避けてください。
「クエン酸での水垢掃除は他の掃除とズラすと安全」と覚えておけばOKです。
クエン酸で水垢を落とす注意点2 ■酸性と相性が悪い素材もある
水垢がつきやすい箇所には、クエン酸を使うといたむ素材が使われているパターンもあります。
【大理石・人工大理石など】
キッチンのシンクなどによく使われています。表面のツヤがなくなり、ザラザラと傷つきやすくなるのでNGです。
【鉄などサビやすい金属】
サビやすい金属にクエン酸を使うと。劣化の原因になります。
【コンクリート】
タイルの目地などに使われています。劣化が早くなるのでNGです。
これ以外の素材でも、少しでも不安がある時は薄めたクエン酸でパッチテストをしましょう。
泡が出たり、変色したりした場合は使ってはいけません。
クエン酸で水垢を落とす注意点3 ■長時間・高濃度での使用を避ける
クエン酸は水に溶かして使います。
クエン酸が濃いと洗浄力が強いですが、素材をいためてしまうリスクがあります。肌にとって負担なので、ゴム手袋をしましょう。
基本は「水200mlに小さじ1杯」それで落ちない時は、少しずつクエン酸の量を調整してください。
素材を守るためには、長時間のつけおきをしないことも大切。
基本は1~2時間、長くても一晩が目安です。
できれば小まめに確認して、素材を守りましょう。
クエン酸で水垢を落とす方法1 クエン酸スプレーを使う
クエン酸スプレーは、クエン酸を水と混ぜて作ります。
振りかけて使うので、ステンレスのシンクやお風呂の鏡など広範囲の掃除にぴったり。クエン酸はすぐに劣化するので、1度に使いきれる量だけを作りましょう。
【クエン酸スプレーの使い方】
1:水200mlに小さじ1杯のクエン酸を混ぜる
2:スプレーボトルに入れる
3:水垢の気になる箇所にキッチンペーパーをかぶせる
4:キッチンペーパーにクエン酸スプレーを振りかける
5:1~2時間放置する
キッチンペーパーをはがした後は、スポンジなどでこすると水垢が落ちます。
しっかりと水気を落としてしまえばお掃除完了です。
中々水垢が落ちない時は、メラミンスポンジでこするのがおすすめ。歯磨き粉をつけると、さらに効果がアップしますよ。
ただし、どちらにも研磨作用があるので、コーティングがある素材にはNGです。
クエン酸スプレーについては「クエン酸スプレーの作り方・使い方8個!濃度と日持ち期限は?掃除注意点」でも詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。
クエン酸で水垢を落とす方法2 ■クエン酸+ラップでパックする
1~2時間のクエン酸つけおきで落ちない水垢は、ラップを使ったより強力なつけおきがおすすめ。ラップの保湿力が追加され、より効果的になります。
【クエン酸スプレー+ラップの使い方】
1:水200mlに小さじ1杯のクエン酸スプレーをスプレーボトルに入れる
2:水垢の気になる箇所にキッチンペーパーをかぶせる
3:キッチンペーパーにクエン酸スプレーを振りかける
4:ラップでキッチンペーパーを包む
5:3~6時間放置する
6:メラミンスポンジなどで水垢を落とす
7:水でクエン酸を流してから乾拭きする
ラップを使うとクエン酸の効果時間が持続しますが、6時間をすぎると素材を劣化させるリスクが出るので注意。しつこい水垢には、クエン酸の濃度をあげてみるのがおすすめです。
中々水垢が落ちない時は、歯磨き粉をつけてメラミンスポンジでこするのもおすすめ。さらに効果がアップしますよ。
ただし、どちらにも研磨作用があるので、コーティングがある素材にはNGです。
クエン酸で水垢が取れない時には? クエン酸で水垢が取れない時の対処法2つ
クエン酸で水垢が落ちない時は、重曹や専用の洗剤を使いましょう。ここでは、その手順やおすすめの商品を紹介しています。
クエン酸で水垢が取れない時には?1 ■油汚れ由来の水垢は重曹で落とす
水垢の中でも皮脂や食品油が混じった垢は、クエン酸だけでは落ちません。そんな時には、重曹での掃除がおすすめ。
特に、お風呂は皮脂が混じっていることが多いですよ。
【重曹での水垢の落とし方】
1:メラミンスポンジなどに粉末の重曹をつける
2:水垢部分をみがく
重曹にもメラミンスポンジにも研磨作用があるので、表面のコーティングがある素材はNG。説明書を読んで確認して下さい。
お風呂の浴槽の水垢や汚れが気になる時は、こちらの「【一つ穴のお風呂の掃除方法&おすすめ洗浄剤】循環アダプターのフィルター外し方も解説」の風呂掃除の記事もぜひご覧ください。
水垢掃除におすすめの重曹 シャボン玉石けん 重曹 680g
重曹は100均の他にも、楽天市場など通販でも購入できます。水垢以外にも、食器洗いや洗濯に便利ですよ。
クエン酸で水垢が取れない時には?2 ■水垢用洗剤でしつこい垢を落とす
クエン酸・重曹で落としきれなかった水垢は、水垢専用の洗剤を使いましょう。
ここでは、ネットで人気のおすすめ商品を紹介していきます。
水垢掃除におすすめの専用洗剤1 日本珪華化学工業 ハイホーム
洗浄力・研磨力にすぐれたクレンザーです。水垢以外にも、油汚れや焦げもしっかりと落とせます。
水垢掃除におすすめの専用洗剤2 サンスター水まわり用輝き洗剤キーラ
高級ホテルでも使われる業務用の水垢洗剤です。水垢・石鹸カス・ヌメリに強いのが嬉しいですね。
水垢掃除におすすめの専用洗剤3 KIS Re:set リセット
ジェルタイプで壁面に使いやすい業務用の水垢クリーナーです。研磨剤が入っていないので、表面を傷つける心配がありません。
水垢をつけない方法は? 水垢の予防方法3つ
水垢は時間が経つと落ちにくいので、つけないのが一番。ここでは、その方法を解説していきます。
水垢の予防アイデア1 ■マメに水気を取る
水垢をつけない一番の方法は、水分が蒸発する前にふき取ること。
浴槽・お風呂の壁・床や洗面所・シンクは使い終わったらすぐに不要なタオルで水気をふき取りましょう。
その時、シャンプーや洗剤が残っていると、その成分が広がって逆効果。しっかりと洗い流し、ヌメリが残っていないことも確かめて拭くのがポイントです。
水垢の予防アイデア2 ■マメに掃除する
水垢は時間が経てば経つほど落としづらいので、マメな掃除が大切です。
本記事で紹介したクエン酸スプレー・重曹の他にも、浴槽の防カビくん煙剤や洗剤を活用しましょう。
クエン酸スプレーはお酢やレモンでも代用できますよ。
シンクや浴槽に関しては、酸素系漂白剤を使ったつけおき洗いもおすすめ。商品の表記に従ってぬるま湯にとかして、定期的につけおきすれば消臭・防汚になります。
水回りの掃除におすすめのアイテム シャボン玉 酸素系漂白剤 750g
台所・浴室の他にもトイレ掃除や洗濯に使えるナチュラル系クリーナーです。クエン酸と混ぜるのはNGなので、別日の掃除に使ってください。
水垢の予防アイデア3 ■コーティング剤で汚れを防止する
水がシンクや浴槽につかなければ、水垢になることもありません。防カビ効果もあるので、一石二鳥ですね、
市販コーティング剤を使えば、簡単に対策できますよ。
水垢対策におすすめのコーティング剤1 友和 Tipo s 超撥水剤 弾き! 防汚コーティング剤 スプレータイプ 500ML
シンクや浴槽、洗面所、トイレに使えるコーティング剤です。スプレータイプなので簡単にふりかけられます。
水垢対策におすすめのコーティング剤2 ピットライフ HOME SHIELD
大理石のキッチンパネルなどにも使える撥水スプレーです。ツヤが出るので、窓ガラスなどにもおすすめですよ。
水垢対策におすすめのコーティング剤3 ピーエフシー お掃除ソムリエ 戦隊ヒーロー
ステンレスのシンクやキッチン天板に使えるコーティング剤です。クロスでしみこませるタイプで、乾かすのにも時間がかかりますが、高い防汚効果が期待できます。
クエン酸はどこで買えるの? クエン酸の購入方法
クエン酸はドラックストアや100均ショップの他、通販でも購入できます。大容量のものが欲しい時は、通販が便利ですね。