焼肉のあとにフローリングがツルツルしたり、キッチンまわりの床がベトベトしたりとフローリングの油汚れが気になることってありますよね。すっきり落としたいけれど、何を使って掃除すればいいかわからないという方もいるでしょう。
フローリングの油汚れ落としには以下の洗剤が効果的。しかし、床材やワックスにダメージを与えないために気をつけたいポイントもあります。
【フローリングの油汚れに効果的な洗剤】
・食器用中性洗剤
・ウタマロクリーナー
・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
今回は、フローリングの油汚れの落とし方を特集!4つの洗剤を使った掃除方法とそれぞれの注意点を解説します。フローリングの油汚れの正しい落とし方が知って気持ちいいくらしを手に入れましょう!
フローリングが油で汚れる原因は? キッチン以外にも油汚れがつくのはどうして?
フローリングの油汚れの原因は調理油や食材に含まれる油分。油が直接はねてしまった場合だけでなく、調理に使ったオイルや肉に含まれる油分が蒸気や煙として部屋に広がりフローリングを汚してしまうこともあります。
油汚れは早い段階なら比較的かんたんに落とせますが、放置するとこびりついて落ちにくくなり、ひどいときにはフローリングが黒ずんでしまうことも。上手なお掃除方法を知って、こまめにキレイにすることが大切です。
フローリングの油汚れ落としで押さえておきたいポイントは? フローリングの油汚れ落とし3つのポイント
フローリングの油汚れ落としのポイント1 ■油汚れには重曹などアルカリ性洗剤が効果的
フローリングの掃除に限らず、汚れを落としたいときにはまずその汚れがどんな性質を持っているのか知ることが大切です。
油汚れは酸性の汚れ。重曹やセスキ炭酸ソーダなど反対の性質を持つアルカリ性のアイテムで中和してあげると落としやすくなります。
フローリングの油汚れ落としのポイント2 ■ワックスがけした床には重曹ではなく中性洗剤を
重曹などアルカリ性の洗剤はフローリングの油汚れに効果的ですが、ワックスをはがしてしまう可能性があるというデメリットがあります。
フローリングにワックスがけをしている場合は、できるだけアルカリ性洗剤の使用は控えたほうがいいでしょう。中性洗剤を使って掃除をし、どうしても油汚れが落ちないときは重曹を使うといった具合に使い分けるのがおすすめです。
フローリングの油汚れ落としのポイント3 ■水拭きNGのものも!フローリングの種類に注意
フローリングの油汚れの掃除方法を考えるとき、忘れてはいけないのがフローリングの種類。一部のフローリングは原則として水拭きができないので気をつけましょう。
無垢フローリングに施されることが多い「オイル塗装」は、水分やクリーナーの成分が染み込みやすいという特徴があります。フローリングのシミや変色、表面の毛羽立ちの原因になるため水や洗剤を使った掃除は避けるのが原則です。
複合材のフローリングに多く使われる「ウレタン塗装」は、床材の表面をUV塗料や樹脂などで強力にコーティングする塗装方法。水分やクリーナーの成分をはじいてくれるので、水や洗剤を使ってお手入れしても問題ありません。
床材の種類を確認し、あらかじめ目立たないところで試してから掃除をすると安心です。
フローリングの油汚れの落としの方法1 食器用洗剤を使った油汚れの落とし方
軽度の油汚れには、重曹などにくらべワックスがはげるリスクが少ない食器用中性洗剤を使った掃除がおすすめ。食器用中性洗剤には油でベトベトに汚れた食器もキレイにする力があり、フローリングの油汚れを落とすのにも効果的です。
食器用中性洗剤でフローリングの油汚れを掃除する方法 ■食器用中性洗剤を使った掃除の手順
1)バケツ1杯の水に対し食器用中性洗剤1~2滴を加えよく混ぜる
↓
2)ぞうきんをひたし、かたくしぼってフローリングを拭く
↓
3)ぞうきんをキレイな水でよくすすぎ、水拭きして洗剤の成分を取り除く
↓
4)乾いたぞうきんで乾拭きする
食器用中性洗剤を使ったフローリングの油汚れ落としの注意点 ■洗剤の入れすぎに注意
食器用中性洗剤は入れすぎるとフローリングを傷める原因になります。洗剤を入れすぎないよう注意しましょう。
フローリングの油汚れの落としの方法2 ウタマロクリーナーを使った油汚れの落とし方
食器用中性洗剤の代わりにウタマロクリーナーを使うのもおすすめ。ウタマロクリーナーは幅広い場所に使える中性タイプでありながら、油汚れに強いのが特徴です。ワックスなどのコーティングにもダメージを与えず汚れを取り除けます。
食器用洗剤とちがって2度拭きいらずなのも使いやすくていいですね。こまめに掃除をしてベタつきのないすっきりとしたフローリングで過ごしたい方は一品あると重宝するでしょう。
東邦
ウタマロクリーナー
ウタマロクリーナーでフローリングの油汚れを掃除する方法 ■ウタマロクリーナーを使った掃除の手順
1)フローリングの油汚れが気になるところにウタマロクリーナーを吹きつける
↓
2)ぞうきんで拭き取る
ウタマロクリーナーを使ったフローリングの油汚れ落としの注意点 ■水拭きできないフローリングには使えない
ワックスがけされたフローリングにも使えるウタマロクリーナーですが、無垢フローリングなど水拭きできないタイプの床には使えないので気をつけましょう。
フローリングの油汚れの落としの方法3 重曹を使ったフローリングの油汚れの落とし方
フローリングのしつこい油汚れには重曹が効果的。弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の油汚れを中和して落ちやすくしてくれます。
シャボン玉石けん
重曹
重曹でフローリングの油汚れを掃除する方法 ■重曹を使った油汚れ掃除の手順
1)40℃程度のぬるま湯200mlに対し、重曹小さじ1/2杯の割合で混ぜて重曹水をつくる
↓
2)重曹水にぞうきんをひたし、しぼってからフローリングを拭く
重曹を使ったローリングの油汚れ落としの注意点1 ■重曹を溶かすお湯の温度に注意
フローリングの掃除に使うときは、重曹は水に溶かして重曹水として使用します。つめたい水だと重曹が溶けにくいため、40℃ていどのぬるま湯を使って溶かしましょう。
ただし、65℃以上の熱いお湯を使ってはいけません。アルカリ度が高くなりすぎて、ワックスがはげるなどフローリングを傷める原因になります。
重曹を使ったフローリングの油汚れ落としの注意点2 ■重曹の濃度は低めにする
油汚れがしつこいからといって、重曹をたっぷり入れるのはやめましょう。重曹が溶けずに残ると研磨効果でワックスがはげる原因になったり、床に白っぽい粉が残り水拭きで拭き取らなければならなかったりします。
重曹は濃くしても汚れ落ちがよくなるわけではないので、適量を守って使用しましょう。
重曹を使ったフローリングの油汚れ落としおすすめアイテム1 『激落ち 重曹 超厚ウェットシート』
レック
激落ち 重曹 超厚ウェットシート
重曹を使ったフローリング掃除は粉を溶かして準備するのがちょっと面倒。また、かがんで床を拭くのもたいへんですよね。
こちらは重曹を配合したウエットシート。取り出してすぐに使えるので、サッと気になる油汚れを拭き取れます。また、掃除用ワイパーにセットして使うこともできるため、床掃除がグッとラクになりますよ。
重曹を使ったフローリングの油汚れ落としの注意点3 ■ワックスがけしてある床は掃除後にワックスをかけ直す
ワックスがけをしているフローリングの場合は、重曹を使うとワックスがはげてしまうことがあります。油汚れを落としたあとでワックスをかけ直すといいでしょう。
手軽にワックスがけできるワックスシートなどを使うと便利です。
重曹を使ったフローリングの油汚れ落としおすすめアイテム2 『つやピカワックスシート』
リンレイ
つやピカワックスシート
掃除用ワイパーにセットして手軽にワックスがけができるワックスシート。重曹を使ってお掃除するとフローリングのワックスがはがれてしまう場合がありますが、これなら負担なくワックスの塗り直しができるでしょう。
フローリングの油汚れの落としの方法4 セスキ炭酸ソーダを使った油汚れの落とし方
キッチンまわりのフローリングなどは、調理中に飛びはねた油汚れが蓄積されてベタつくだけでなく黒ずんでしまうことがあります。重曹水だけではなかなか落としきれない黒ずみにはセスキ炭酸ソーダを使った掃除が効果的です。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ度が高いのが特徴。しつこい油汚れもすっきり落としてくれます。
トーヤク
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダでフローリングの油汚れを掃除する方法 ■セスキ炭酸ソーダを使った掃除の手順
1)スプレーボトルに水200mlと小さじ1/2杯のセスキ炭酸ソーダを入れる
↓
2)ボトルを振ってよく混ぜる
↓
3)フローリングの油汚れが気になるところにセスキ水をスプレーする
↓
4)すぐにぞうきんで拭き取る
↓
5)べつのそうきんで水拭きする
セスキ炭酸ソーダを使ったフローリングの油汚れ落としの注意点 ■ワックスをかけている床への使用は最小限に
セスキ炭酸ソーダは重曹と同じくワックスをはがしてしまうことがあります。あらかじめ水拭きで大まかな汚れを落とし、落ちない部分だけをセスキ炭酸ソーダで落とすようにするといいでしょう。
また、油汚れを落としたあとはワックスをかけ直しておくとといいですね。
セスキ炭酸ソーダを使ったフローリングの油汚れ落としのおすすめアイテム 『セスキの 激落ちくん』
レック
セスキの 激落ちくん
水を独自の方法で電気分解したアルカリ電解水に、セスキ炭酸ソーダを配合したクリーナー。水拭きではなかなかキレイにならないしつこい油汚れをアルカリイオンが包み込み、浮かせて落としてくれます。
スプレータイプですぐに使えるのもうれしいですね。除菌・消臭効果があるのも魅力です。
フローリングの油汚れの予防方法 フローリングの油汚れを防ぐ方法は?
フローリングの油汚れは不快なうえ、掃除もたいへん。できる限り油汚れがつかないように気をつけることも大切です。フローリングの油汚れを防ぐポイントも押さえておきましょう。
フローリングの油汚れを予防する方法1 ■キッチンマットを使用しこまめに洗う
キッチンまわりのフローリングはとくに油汚れがつきやすい場所。キッチンマットを敷いてフローリングに油が飛ぶのを防ぎましょう。
また、キッチンマットをこまめに洗濯することもわすれてはいけません。油で汚れたキッチンマットをそのままにしておくと、スリッパで踏んでリビングなど家中のフローリングに汚れを広げてしまうおそれがあります。
油がはねるような調理をしたときはその都度洗濯するとともに、週に1回など定期的に洗濯するようにするといいですね。
フローリングの油汚れを予防する方法2 ■定期的に水拭きをする
フローリングに付着した油汚れも、ついたばかりなら洗剤を使わず水拭きだけでもじゅうぶんキレイにできます。油汚れが気になったときはすぐに掃除をすることを習慣にしましょう。
また、気づかず蓄積した油汚れを除去するために定期的に水拭きをするといいですね。
ただし、毎日水拭きをすると床材を傷める原因になります。ふだんのお掃除は掃除機などでホコリを取り除くだけにし、月に1回ていどできるだけ早く乾燥させることをこころがけながら水拭きをするといいですよ。
フローリング床の簡単で楽な水拭き掃除方法!頻度は毎日? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/748フローリングの床を簡単に掃除する方法として、水拭きがおすすめです。単純に水で濡らした雑巾を使用するだけではなく、汚れをしっかり落とすためのテクニックを分かりやすく解説します。また、フローリング掃除に適した掃除の頻度もチェックしておきましょう。
フローリングの油汚れを予防する方法3 ■定期的にワックスをかける
フローリングにワックスをかけると、コーティングされて汚れがつきにくくなり油汚れも落としやすくなります。フローリングのワックスは経年劣化ではげてくるため、定期的にワックスがけをおこないましょう。
フローリングワックスのおすすめ人気比較ランキング20選【簡単綺麗】 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1102フローリングワックスがけは、半年に一度が理想的。最近はシート式ワックスやスプレー式ワックスもあるのでワックスがけが簡単に。業者でなくても自分で綺麗にできる、フローリングワックスをご紹介します。