冷たい食事のデリバリーなどに同包されているドライアイスをどのように処分したら良いか分からないという人も多くいるのではないでしょうか。
ドライアイスは危ないと耳にすることもあるので処分に困りますよね。
今回紹介する内容は、
・安全なドライアイスの捨て方を紹介
・要注意!危険なドライアイスの捨て方
・ツイッターに投稿されたドライアイスの捨て方を紹介
・ドライアイスとは
・ドライアイスを使用する際の注意点
・ドライアイスの捨て方に関するよくある質問
以上となります。この記事を参考に安全な方法でドライアイスを処分しましょう。
安全なドライアイスの捨て方を紹介
安全なドライアイスの捨て方その1:水に入れる ■もっとも早く安全な方法
もっとも早く安全にドライアイスを捨てる方法は水の中に入れる方法です。ドライアイスが入る十分な大きさの鍋やバケツなどに水を張り、その中にドライアイスを入れるだけで処理ができます。
小さな子供やペットがいる場合、時間をかけて処分するのは危険が伴いますよね。ドライアイスの処分に時間をかけられないという人におすすめの方法です。
安全なドライアイスの捨て方その2:ベランダなどに放置する ■長くても3時間ほどで溶けきる
ベランダや玄関などに放置しておくだけだと大体2、3時間で溶けきるでしょう。複数のドライアイスを溶かしたい場合はなるべくドライアイス同士を密着させないように置くとより早く溶けます。
風通しが悪い場所だと発生する二酸化炭素で酸欠になる恐れがあるので、人がいない風通しの良い場所を選ぶと良いですね。また小さい子供やペットがいる場合は手の届かないよう工夫して放置しましょう。
安全なドライアイスの捨て方その3:入っていた発泡スチロールの箱に放置 ■手が触れないので安心安全
ドライアイスは食品などの配送に伴い発泡スチロールの箱に同封されていることが多いですよね。食材を取り出したあとの発泡スチロールはドライアイスを処理するのに使えます。
蓋がついているので小さな子供やペットが誤って触ってしまうことを防げるでしょう。万が一蓋を開けてしまう可能性もあるので、放置する場所はしっかりと考える必要があります。
要注意!危険なドライアイスの捨て方
危険なドライアイスの捨て方その1:お湯に入れる ■二酸化炭素が過剰発生する危険がある
ドライアイスを早く溶かしたいためにお湯に入れてしまうと大変危険です。マイナス79度という冷たいドライアイス本体を沸騰したお湯などに入れるとその温度差は180度ほどになります。
激しい温度差でドライアイスの気化自体は早まりますが、発生する二酸化炭素が多すぎて酸欠になる恐れがあるでしょう。また気化の勢いもあり、沸騰しているお湯が飛び跳ねたりする危険もあるので注意が必要です。
危険なドライアイスの捨て方その2:密閉容器に入れる ■爆発する危険がある
ドライアイスを小さな子供やペットの手が届かないところに置いておこうと、密閉できる容器などに入れて放置するのは大変危険なので止めましょう。
ドライアイスが気化する過程で発生させる二酸化炭素が容器内に溜まり、爆発してしまう可能性があります。発生する二酸化炭素による爆発は容器を粉砕するほどの威力があるため注意しましょう。
危険なドライアイスの捨て方その3:路上に放置する ■不特定多数の人が触れる場所に放置するのは危険
ドライアイスを普通の氷と同じように扱うと危険な場合があります。例えば普通の氷場合、道端に捨ててもすぐ溶けて水になるので特に問題ないですよね。
しかしドライアイスの場合は溶けるまでの時間がかかる上にその温度はマイナス79度と超低温です。不思議に思って子供が触ってしまったり、犬や猫が触れてしまう可能性もあります。
公共の場や道端にドライアイスを放置することはとても危険なのでやめましょう。
ツイッターに投稿されたドライアイスの捨て方を紹介
ドライアイスにお湯をかけてしまう人は一定数います。それによって発生する気化した二酸化炭素はかなりの量になるでしょう。
あまりの量に驚いている間に酸欠になってしまうこともあるので、急いでいる場合でも必ず換気をしながら行いましょうね。
ドライアイスは水に入れていなくても少しずつ気化していきます。そのため水に入れていないからと密閉された部屋に放置しないよう注意しましょうね。
職場などでは気を遣って少しくらい息が苦しくても無理をしてしまう人もいるでしょう。我慢をせず必ず注意喚起をしなくてはいけません。
ドライアイスの温度はマイナス79程度まで下がるため接地しているバスタブが割れてしまったりヒビが入る可能性もあります。ドライアイスを入れる容器はドライアイスに耐えられるものを選びましょう。
ドライアイスをペットボトルに入れて保存すると、破裂する危険性があるので注意しましょう。蓋を開けた状態でもドライアイスの冷たさにペットボトルが耐えられず破損することもあります。
ドライアイスとは
ドライアイス性質その1:温度 ■マイナス79度の超冷たい物体
ドライアイスは氷よりも温度が低く、液体化しないため長時間冷たい状態を保持することが可能です。またドライアイスが溶けると気体になるのですが、その際周りの温度を奪っていくため保冷剤代わりに使われます。
ドライアイスはその温度のため気化させずに保管するのが難しく、自宅の冷凍庫はドライアイスよりも冷たさが足りないので時間が経てば昇華していきます。
ドライアイス性質その2:成分 ■ドライアイスは二酸化炭素が固体化したもの
本来二酸化炭素は気体ですが、130気圧程度の圧力をかけると液体に変化します。これが空気中で気化熱を発し粒状の個体へ変化しドライアイスになります。
またドライアイスは常温常圧環境下では液体にならず、直接気体に昇華するという性質です。
ドライアイス性質その3:煙が出る理由 ■なんと白い煙の正体は水
ドライアイスから出る白い煙は二酸化炭素が気化した物質だと思われていることが多くあります。しかし実は白い煙の正体はただの水なのです。
ドライアイスが昇華する際に発する気化熱によって冷やされた空気中の水蒸気が水の粒になります。それが大量に出現することで白い煙のように見えるという原理です。
ドライアイス性質その4:保存可能期間 ■紙や新聞紙などで包むと長持ちする
1キロ程度のドライアイスは放置していると2、3時間ほどしか保ちません。少しでも長く昇華させず保持するためには新聞紙などで何重にも包むのが有効です。
また複数ドライアイスがある場合はドライアイス同士を密着させることで大きな塊となり、昇華せず長持ちするでしょう。
ドライアイスを使用する際の注意点
ドライアイスを使用する際の注意点その1:素手で触らない ■凍傷の危険がある
マイナス79度のドライアイスに素手で触れると接地部分が急激に冷やされるため血行不全になってしまう危険性があります。
また長時間触れていると皮膚が凍ってしまい、凍傷を引き起こす原因になることもあるでしょう。軽度の場合は水泡ができ、重度の場合は患部が壊死してしまうこともあります。
ドライアイスを使用する際の注意点その2:口に入れない ■ドライアイスが口内にくっついて危険
ドライアイスを使用したデザートなども人気がありますよね。見た目や演出がキレイなものも多いですが食べる際は注意が必要です。
ドライアイスを誤って口に入れてしまうと口内にくっついて剥がれなくなってしまいます。無理やり剥がすと口内の粘膜が剥がれてしまうことがあるので注意しましょう。
もし誤って口に入れてしまった場合はあたたかいお湯を口に含んでドライアイスが剥がれるのを待つ方法が有効です。
ドライアイスに併せて保冷剤の正しい捨て方を確認したい人はこちらの記事もご覧ください。
保冷材の捨て方と注意点・再利用術を解説!可燃ごみでもいいの? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1375保冷剤は基本的に燃えるごみで捨てられますが、自治体によっては不燃ごみになります。捨てるだけではなく、再利用するのもおすすめです。
ドライアイスの捨て方に関するよくある質問
■危険なドライアイスの捨て方は?
お湯に入れたり密閉容器に入れたりするのがドライアイスの危険な捨て方です。
詳しくはこちらをご覧ください。
■ドライアイスってどんな物体?
ドライアイスは二酸化炭素が固体化したもので、常温常圧環境下では液体化しません。
詳しくはこちらをご覧ください。
■ドライアイスを使用する際の注意点は?
ドライアイスは凍傷や酸欠に注意しながら取り扱う必要があります。
詳しくはこちらをご覧ください。