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引っ越しにかかる費用はどんなもの?総額を安くする方法とともに解説

引っ越しにかかる費用はどんなもの?総額を安くする方法とともに解説

引っ越しを考えたとき「いくらくらいかかるの?」と気になりますよね。記事では引っ越しにかかる16の費用項目について解説しています。総額を安くする方法も交えて見ていくので、引っ越し費用を考える際の参考にしてください。


そろそろ一人暮らしをしたいけれど、いくらかかるだろう?
家賃の更新の時期が近いけれど、今の貯金で引っ越しできるかな?
就職や入学だけでなく、何となく引っ越したいと思っている人も多いものです。
一般的に、引っ越しするには、新しく引っ越す場所の家賃半年分と言われています。
本当にそんなに必要なのでしょうか?
逆に、それだけで足りるのでしょうか?
ここでは、引っ越しにかかる家賃や引越し費用、生活必需品や生活費など、引っ越しにかかる費用全てについて調べてみました。

引っ越しにかかる費用1
①敷金

家賃の相場と収入との割合

引っ越しと言えば、まず家賃です。
平均的な家賃の額を調べると、1部屋の場合、全国平均で48,681円でした。
全都道府県の中でも一番高いのは東京都で、67,016円になります。
2部屋の場合は、全国平均で58,347円で、東京は86,418円でした。
(全国賃貸管理ビジネス協会2017年2月調べ)

自分の収入と家賃の割合ですが、収入の三分の一だと生活が苦しく感じられ、収入の25パーセントであれば普通、収入の20パーセントであれば生活が楽に感じられます。
一人暮らしをしても、生活が成り立たなくて貯金を切り崩しているようでは、すぐに生活が破綻してしまいます。
妥協できる部分は妥協して、家探しをしましょう。

引っ越し費用を安くするには敷金を値切る

不動産会社と相談して、一番値段を下げてもらえるのが敷金です。
家賃や礼金は下げにくくても、敷金だけであれば交渉の余地があります。
普通、敷金は家賃の1ヶ月分から2ヶ月分になります。
敷金や礼金が無い部屋もありますが、そういった場合、敷金や礼金の文を家賃に上乗せしていることが多く、他よりも家賃が高かったりします。
2年間だけ住むのであれば、敷金礼金を支払った額と同程度な場合でも、3年以上住み続けようと思っていたら損をする場合もありますので注意しましょう。

敷金は何のためのお金?

敷金は、将来自分が出ていく時に、部屋を修繕するための資金です。
壁紙を張り替えたり、クリーニングをしたりします。
この先、自分がどの程度汚すか想像しにくい部分ですが、小さな子どもがいない、ペットも飼わない、女性の一人暮らしであるなど、プラスの材料をあげていけば値下げしてくれるかもしれません。

引っ越しにかかる費用2
②礼金

礼金は、その住まいを持っている大家やオーナー、管理会社などに支払うものです。
こちらも家賃の1ヶ月分から2ヶ月分が平均的です。
ありがとうというお礼のためだけのお金なので、解約しても返還されず、自分に何かの形で戻ってくるお金ではありません。
最近では礼金ゼロ円の物件も増えてきています。

引っ越しにかかる費用3
③仲介手数料

不動産を売買する時に、不動産会社に支払う手数料です。
大抵家賃1ヶ月分ですが、無料もしくは0.5ヶ月という物件も最近は見られるようになりました。
仲介手数料は決まっている額ではないので、交渉次第では値下げしてもらえます。
借りたい部屋の近隣の家と比較してみて、仲介手数料が高いようであれば交渉してみましょう。

引っ越しにかかる費用4
④前家賃

家賃は、毎月決まった日に翌月分を支払うというシステムになっています。
そのため、家を借りる時には引っ越した月の家賃を日割りにした料金と、次の月の家賃を納めなくてはいけません。
例えば、毎月の家賃の支払日が27日で、引っ越す日が10日の場合でも、その月の27日を待たずに敷金や礼金と一緒に前家賃を支払うのが通常のやり方です。

引っ越しにかかる費用5
⑤日割り家賃

自分が引っ越しする日の家賃を、入居する日から日割りで計算して支払うものです。
家賃は普通、今月の分を前の月に支払うため、日割り家賃を支払うシステムになっているのです。
ここで気をつけなくてはいけないのが、いつから家賃がスタートするのか?です。
契約した日から家賃がスタートするのであれば高くなりますが、インターネット回線工事など、すぐに引っ越し作業にとりかかれます。
引っ越す日から家賃がスタートする場合は、比較すると安くはなりますが、エアコンの工事やインターネット回線の工事が終わらないと多少不便な生活が続きます。
いつからが家賃のスタート日なのか、不動産会社と話し合っておきましょう。

引っ越しにかかる費用6
⑥管理費・共益費

管理費や共益費は、言葉が違いますがどちらも同じ意味です。
マンションやアパートの、共有スペースの総時代や修理費、電気代などになります。
エントランス部分や廊下の照明や清掃、エレベーターの点検代や電気料金などに使用されています。
近年は、管理費や共益費がゼロという物件も目にするようになりましたが、そのような場合はなぜ無料なのか不動産会社に聞いてみましょう。
家賃に含まれている場合もあります。

引っ越しにかかる費用7
⑦賃貸保証料

家賃保証料とは、2009年のリーマンショック後に導入が増えたシステムです。
家を借りる時に、連帯保証人がいる場合でも家賃保証会社の利用を義務付ける契約が多くなってきました。
家賃を入居者も連帯保証人も支払えない場合に備えるためのシステムなので、値切ったり、無しにしたりは難しい部分です。
家賃保証料を支払いたくない場合は、家を探す前に不動産会社に、その旨を伝えましょう。
家賃保証料は金額にすると、2年契約で1万円から3万円、もしくは家賃の3割から7割が平均的です。

引っ越しにかかる費用8
⑧鍵交換費用

家のドアの鍵を交換する費用です。
鍵は命と財産を守る大切な部分でもあるので、安い値段だけで決めるのは危険です。
料金だけ取って、実際には鍵を交換していないといったことが無いように、鍵を交換する日は立ち会うことを不動産会社に伝えましょう。
拒否するようであれば、その物件は考え直したほうが良いかもしれません。

鍵の種類としては、
両面にギザギザのあるディスクシリンダー錠(ウェーハータンブラー錠)や、片面にギザギザのあるピンタンブラー錠(ピンシリンダー錠)は、大変ピッキングされやすい鍵なので、より高性能な鍵への交換をおすすめします。
U9(ユーナイン)ロ-タリ-ディスクシリンダー錠は、見たところディスクシリンダー錠と似ていますが、ピッキングには強く改良されています。
そして、より防犯性の高い鍵は、ディンプルシリンダー錠です。

費用は2万円から3万円程度で、スペアキーが多い場合は高くなります。
自分で鍵工事の業者を探せる場合と、不動産会社と提携している場合とがあります。
エントランスがオートロックの場合は、エントランス部分の鍵と合わせないといけないので、不動産会社と提携している鍵屋になります。

また、ホームセンター等で鍵を購入すれば自分でも鍵は交換できますが、鍵を交換する時には必ず管理会社や大家に連絡をとってから行いましょう。

引っ越しにかかる費用9
⑨火災保険料

火災保険は、家を借りる時に入るよう賃貸契約の中で義務付けられています。
民法の「失火責任法」によると、火事の元になった家に重大な過失が無い限り、賠償責任を追わせることはできません。
重大な過失とは、天ぷら油を火にかけたままどこかに行ってしまって火事になった場合や、石油ストーブの火を消さないで給油した場合などを指します。
過去の判例を見ると、ふすまが石油ストーブの上に倒れて火事になったり、ベッドからずり落ちた布団にガスストーブの火が燃え移って火事になった場合は、重大な過失にはなっていません。
重大な過失になる事例のほうが少ないため、家の大家としては火災保険への加入を義務付けているのです。
火災保険は保証の度合いによって、金額は大きく変わってきますので、契約内容を確認してから加入するようにしましょう。
部屋ごとに保険会社を変えることは可能なので、同じ保証内容で違う保険会社のほうが安い場合は、大家や管理会社に相談してみましょう。

引っ越しにかかる費用10
⑩消毒料

一般的に消毒料と言われていますが、実際は家中にアルコールを散布するというわけではありません。
アルコール消毒するのは、水回りの台所やトイレ、洗面所、風呂場といった部分です。
他には、玄関や窓周辺のゴミや、小さなハエなどの虫の死骸を掃除したりします。
引っ越しの時に消毒を行わなくてはいけない義務はありませんので、希望しない場合はハッキリと断りましょう。

どうしても消毒をしなくてはいけない場合は、自分で行えば洗剤や掃除道具代だけで済みます。
部屋の隅々までアルコールで拭いても、絶対に害虫が来ないわけではありません。
そうであれば、自分で納得いくように掃除をしたほうがコストもおさえられます。

家を借りる場合、仲介しているだけの不動産会社であれば、後ろに管理会社がいるので自社の考えで消毒を外すことはできません。
その物件を管理している不動産会社であれば、自社の考えで消毒を外すことができます。
このように、どこから借りるかも値引きの時に大きなポイントになってきます。
家を借りる時に「取引態様」が、「貸主」なのか「代理」なのか「仲介(媒介)」なのか、気をつけて調べてみましょう。
「代理」はオーナーに代わって不動産を管理している不動産会社や管理会社のことです。
代理であれば消毒料を無しにできる可能性も高くなります。
仲介の場合は管理会社ではないので、消毒を無しにできるかは、その不動産会社の一存では決められません。

引っ越しにかかる費用11
⑪引っ越し費用

コンテナで運べば引っ越し費用は安くなる

引っ越しというと、大きなトラックに家具やダンボールをたくさん詰めて移動するイメージがあります。
しかし、単身の引っ越しの場合、それほど大きな荷物にならない場合もあるでしょう。
引っ越す先が遠いので、家具や家電は現地で購入するという場合もありますね。
そのような少ない量の引っ越し荷物の場合、コンテナで運ぶ方法があります。

引っ越し会社によってコンテナのサイズが違いますが、幅1メートル、奥行き1メートル、高さ1.5メートル程度のコンテナの中に荷物を入れて運ぶというものです。
トラックは自分の荷物だけでなく他の荷物と混載なので、その分料金が安くなるのです。
日本通運の「単身パック」、クロネコヤマトでは「単身引越サービス」、サカイ引越センターは「小口便引越サービス」という名前でコンテナでの引っ越しプランを提供しています。
いくつもコンテナを使用するほど荷物が多いのであれば、コンテナではなく普通にトラックを借りきって引越し作業をするほうが安く済みます。

引っ越し時期でかかる費用を安くできる!
通常期か繁忙期かで引越し料金は変わる

2月から3月、4月は引っ越しが多くなるシーズンで繁忙期とされています。
一方5月から1月は繁忙期ほど忙しくないので、料金も交渉次第で安くなります。
単身での引っ越しの場合、例えば、繁忙期で軽トラック1台での引っ越しをした場合は、4万9000円から6万8000円程度かかります。
同じ軽トラック1台分でも、通常期であれば4万2000円から5万4000円で済みます。

引っ越す時期を選べるのであれば、繁忙期は避けたほうがコストダウンできますね。

引っ越しにかかる費用12
⑫エアコン取り外し取り付け費用

エアコンの取り外しだけの依頼の場合、1台につき4000円から6000円程度でやってもらえます。
2月から4月の引っ越しが多くなる繁忙期は、希望の日に予約が取れない場合があるので、早めに申し込みましょう。
エアコンの取り外しは自分でもできますが、エアパージが難しいことと、室外機が30キロから40キロと予想以上に重いため、プロの業者にまかせたほうが安全です。
エアコンを新し住まいに取り付ける場合は、1台につき1万2000円から1万8000円程度かかります。
土日祝日の作業や、危険な高所作業になる場合は、割増料金が加算されますので注意してください。

引っ越しにかかる費用13
⑬ウォシュレット取り外し取り付け費用

ウォシュレットの取り外し費用は、4,000円から7,000円程度。
ウォシュレットの取付費用は7,000円から1万円程度になります。
よく、広告に「ウォシュレット取り外し、取り付け」と書かれていますが、これは引っ越しのためではなく今あるウォシュレットを新しいものに交換した場合の料金です。
依頼する時には、引っ越すことを先に伝えてから見積もりを取りましょう。

ウォシュレットの取り外しも取り付けも、どちらも自分でできますが、水回りの工事になりますので、失敗してしまった場合はかえって高くついてしまいます。
ウォシュレット交換の動画も検索すると出てきますので、十分に理解した上で自分でやるかどうか決めましょう。

引っ越しにかかる費用14
⑭家具・家電購入費用

現在家にあるものを引越し先でも使用する場合は、家具や家電の購入費用はかかりませんが、
新しく一人暮らしをスタートさせる場合には、家具や家電を購入する費用がかかります。
最低でも10万円台半ばから、20万円台半ば程度は費用がかかると言われています。

引っ越しで家具購入にかかる費用相場

最低限でも、机と椅子、寝具、照明、カーテンが必要になります。
リサイクルショップで中古品を購入したり、友達や先輩にもらうのも1つの方法です。
量販店など安い店で購入した場合は、机と椅子で1万円程度、寝具のセットで1万円程度、照明器具が5千円程度、カーテンが5千円程度で、合計3万程度になります。
このほか、ベッドや収納家具なども場合によっては必要になるでしょう。

引っ越しで家電購入にかかる費用

家具よりも家電のほうが高くつきます。
一人暮らしの家電は、一通りそろえると最低10万円はかかります。
洗濯機や冷蔵庫は3万円程度、掃除機や炊飯器、電子レンジなどはそれぞれ1万円程度になります。
この他、ガスコンロや扇風機、ヒーター、テレビ、エアコン、ウォシュレットなどを購入すると20万前後にはなるでしょう。

家具や家電を安くもらって引っ越し費用を押さえる!
家具や家電を安くもらう方法は?

最近は「ジモティー」などの地元掲示板を探せば、引き取りに来てくれれば家具や家電を無料でくれるという人もいます。
また、単身赴任で一人暮らしをする場合は、先輩から家具や家電をゆずってもらいましょう。
単身赴任の場合は地元に帰れば家具一式がすでにあるので、一人用の家具はいらないことが多いものです。

引っ越しにかかる費用15
⑮生活必需品

電気、ガス、水道、通信

電気、ガス、水道の料金のことも考えておきましょう。電気代は夏はエアコンを使用するので高くなりますが、一年分を平均すると月に8,000円程度必要です。

ガス代は都市ガスかプロパンかにもよりますが、単身であれば夏は2,000円、冬は4,000円程度です。

水道は地域にもよりますが、単身だと一ヶ月2,000円程度、二人世帯だと一ヶ月4,000円程度になります。

家のインターネット接続料金や、スマートフォンの料金なども光熱費と一緒に考えておきましょう。

消耗品

いくら節約していても、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、石鹸やシャンプーといった消耗品は必要です。
化粧品を抜かしても、月に平均で3,000円程度は見ておいたほうが良いでしょう。
また、オシャレに興味がなくても、靴下や下着などは必要になりますし、急に結婚式に呼ばれて礼服を用意しなくてはいけないこともあります。
衣類は平均で月5,000円程度は最低でもかかります。

引っ越しにかかる費用16
⑯隣近所への挨拶品代

引っ越しした時の近所への挨拶は、なるべく早く行いましょう。特に子どもがいる家庭では、バタバタと足音がして近所に迷惑になることがあります。そのような場合は、引越し作業をしている時に子どもと一緒にご挨拶に回るのが良いでしょう。

一方、女性の一人暮らしの場合は犯罪に巻き込まれるリスクも考えて、近所への挨拶回りは避けたほうが良いかもしれません。あらかじめ大家に、隣近所の住民について聞いておいて、大丈夫だと思えば挨拶に行くようにするのも一つの方法です。

引っ越しの挨拶の時の手土産ですが、お菓子や洗剤、タオルといったものが多く見られます。金額的には、1人につき500円から1000円程度と考えれば良いでしょう。

まとめ

引っ越しにかかる費用は、家賃や引越し代だけではないことが、今回わかりました。
この他に、車やバイクを持っている人は、駐車場代やガソリン代、車検代や保険料なども必要になります。
毎月必要になるわけではありませんが、病気になった場合の医療費や保険料も考えておいたほうが良いでしょう。

実家から一人暮らしをする場合、引っ越すだけでもかなりのお金と時間と労力がかかります。家賃が4万円であれば25万円前後、家賃が7万円であれば45万円から50万円前後はどうしてもかかってしまいます。
引っ越した後は生活費がかかることも考えておきましょう。また、食器が壊れたり、急にフォーマルな席に呼ばれたりと、お金が突然必要になる場合もあるので、少し余裕を持って計画を立てるようにしましょう。

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