管理費や共益費は、言葉が違いますがどちらも同じ意味です。
マンションやアパートの、共有スペースの総時代や修理費、電気代などになります。
エントランス部分や廊下の照明や清掃、エレベーターの点検代や電気料金などに使用されています。
近年は、管理費や共益費がゼロという物件も目にするようになりましたが、そのような場合はなぜ無料なのか不動産会社に聞いてみましょう。
家賃に含まれている場合もあります。
引っ越しにかかる費用7 ⑦賃貸保証料

家賃保証料とは、2009年のリーマンショック後に導入が増えたシステムです。
家を借りる時に、連帯保証人がいる場合でも家賃保証会社の利用を義務付ける契約が多くなってきました。
家賃を入居者も連帯保証人も支払えない場合に備えるためのシステムなので、値切ったり、無しにしたりは難しい部分です。
家賃保証料を支払いたくない場合は、家を探す前に不動産会社に、その旨を伝えましょう。
家賃保証料は金額にすると、2年契約で1万円から3万円、もしくは家賃の3割から7割が平均的です。
引っ越しにかかる費用8 ⑧鍵交換費用

家のドアの鍵を交換する費用です。
鍵は命と財産を守る大切な部分でもあるので、安い値段だけで決めるのは危険です。
料金だけ取って、実際には鍵を交換していないといったことが無いように、鍵を交換する日は立ち会うことを不動産会社に伝えましょう。
拒否するようであれば、その物件は考え直したほうが良いかもしれません。
鍵の種類としては、
両面にギザギザのあるディスクシリンダー錠(ウェーハータンブラー錠)や、片面にギザギザのあるピンタンブラー錠(ピンシリンダー錠)は、大変ピッキングされやすい鍵なので、より高性能な鍵への交換をおすすめします。
U9(ユーナイン)ロ-タリ-ディスクシリンダー錠は、見たところディスクシリンダー錠と似ていますが、ピッキングには強く改良されています。
そして、より防犯性の高い鍵は、ディンプルシリンダー錠です。
費用は2万円から3万円程度で、スペアキーが多い場合は高くなります。
自分で鍵工事の業者を探せる場合と、不動産会社と提携している場合とがあります。
エントランスがオートロックの場合は、エントランス部分の鍵と合わせないといけないので、不動産会社と提携している鍵屋になります。
また、ホームセンター等で鍵を購入すれば自分でも鍵は交換できますが、鍵を交換する時には必ず管理会社や大家に連絡をとってから行いましょう。
引っ越しにかかる費用9 ⑨火災保険料

火災保険は、家を借りる時に入るよう賃貸契約の中で義務付けられています。
民法の「失火責任法」によると、火事の元になった家に重大な過失が無い限り、賠償責任を追わせることはできません。
重大な過失とは、天ぷら油を火にかけたままどこかに行ってしまって火事になった場合や、石油ストーブの火を消さないで給油した場合などを指します。
過去の判例を見ると、ふすまが石油ストーブの上に倒れて火事になったり、ベッドからずり落ちた布団にガスストーブの火が燃え移って火事になった場合は、重大な過失にはなっていません。
重大な過失になる事例のほうが少ないため、家の大家としては火災保険への加入を義務付けているのです。
火災保険は保証の度合いによって、金額は大きく変わってきますので、契約内容を確認してから加入するようにしましょう。
部屋ごとに保険会社を変えることは可能なので、同じ保証内容で違う保険会社のほうが安い場合は、大家や管理会社に相談してみましょう。
引っ越しにかかる費用10 ⑩消毒料

一般的に消毒料と言われていますが、実際は家中にアルコールを散布するというわけではありません。
アルコール消毒するのは、水回りの台所やトイレ、洗面所、風呂場といった部分です。
他には、玄関や窓周辺のゴミや、小さなハエなどの虫の死骸を掃除したりします。
引っ越しの時に消毒を行わなくてはいけない義務はありませんので、希望しない場合はハッキリと断りましょう。
どうしても消毒をしなくてはいけない場合は、自分で行えば洗剤や掃除道具代だけで済みます。
部屋の隅々までアルコールで拭いても、絶対に害虫が来ないわけではありません。
そうであれば、自分で納得いくように掃除をしたほうがコストもおさえられます。
家を借りる場合、仲介しているだけの不動産会社であれば、後ろに管理会社がいるので自社の考えで消毒を外すことはできません。
その物件を管理している不動産会社であれば、自社の考えで消毒を外すことができます。
このように、どこから借りるかも値引きの時に大きなポイントになってきます。
家を借りる時に「取引態様」が、「貸主」なのか「代理」なのか「仲介(媒介)」なのか、気をつけて調べてみましょう。
「代理」はオーナーに代わって不動産を管理している不動産会社や管理会社のことです。
代理であれば消毒料を無しにできる可能性も高くなります。
仲介の場合は管理会社ではないので、消毒を無しにできるかは、その不動産会社の一存では決められません。
引っ越しにかかる費用11 ⑪引っ越し費用

■コンテナで運べば引っ越し費用は安くなる
引っ越しというと、大きなトラックに家具やダンボールをたくさん詰めて移動するイメージがあります。
しかし、単身の引っ越しの場合、それほど大きな荷物にならない場合もあるでしょう。
引っ越す先が遠いので、家具や家電は現地で購入するという場合もありますね。
そのような少ない量の引っ越し荷物の場合、コンテナで運ぶ方法があります。
引っ越し会社によってコンテナのサイズが違いますが、幅1メートル、奥行き1メートル、高さ1.5メートル程度のコンテナの中に荷物を入れて運ぶというものです。
トラックは自分の荷物だけでなく他の荷物と混載なので、その分料金が安くなるのです。
日本通運の「単身パック」、クロネコヤマトでは「単身引越サービス」、サカイ引越センターは「小口便引越サービス」という名前でコンテナでの引っ越しプランを提供しています。
いくつもコンテナを使用するほど荷物が多いのであれば、コンテナではなく普通にトラックを借りきって引越し作業をするほうが安く済みます。
引っ越し時期でかかる費用を安くできる! ■通常期か繁忙期かで引越し料金は変わる
2月から3月、4月は引っ越しが多くなるシーズンで繁忙期とされています。
一方5月から1月は繁忙期ほど忙しくないので、料金も交渉次第で安くなります。
単身での引っ越しの場合、例えば、繁忙期で軽トラック1台での引っ越しをした場合は、4万9000円から6万8000円程度かかります。
同じ軽トラック1台分でも、通常期であれば4万2000円から5万4000円で済みます。
引っ越す時期を選べるのであれば、繁忙期は避けたほうがコストダウンできますね。
引っ越しにかかる費用12 ⑫エアコン取り外し取り付け費用

エアコンの取り外しだけの依頼の場合、1台につき4000円から6000円程度でやってもらえます。
2月から4月の引っ越しが多くなる繁忙期は、希望の日に予約が取れない場合があるので、早めに申し込みましょう。
エアコンの取り外しは自分でもできますが、エアパージが難しいことと、室外機が30キロから40キロと予想以上に重いため、プロの業者にまかせたほうが安全です。
エアコンを新し住まいに取り付ける場合は、1台につき1万2000円から1万8000円程度かかります。
土日祝日の作業や、危険な高所作業になる場合は、割増料金が加算されますので注意してください。