お気に入りのスニーカーが泥や擦れで汚れてしまった場合、どうやって汚れを落としていますか?コンバースなどのキャンバス地でできたスニーカーや、学校で使う上履きなど、生地が綿(コットン)の【布】でできているものや、【化学繊維】でできているスニーカーは、自宅で洗うことができます。
天然本皮や合成皮革、毛皮がスニーカーのデザイン上のアクセントとしてついているものは自分の家で洗うとスニーカー自体が壊れてしまう場合がありますので注意してください。
ここでは、スニーカーを家の洗濯機で洗う方法や、コインランドリーに設置されているスニーカーランドリーで洗う方法について調べてみました。綿や化学繊維以外でできているスニーカーや革靴、ブーツなどを、靴専門のクリーニングに出すとどれくらいの相場なのかも調査しています。
スニーカーの洗濯方法6ステップ
■①スニーカーの靴底汚れの落とし方
全体を洗う前に、特に汚れのひどい靴底は、乾いているうちに土や石ころ、ゴミなどを取って置きましょう。使い古しの歯ブラシを使用するのも良いですし、靴専用のブラシを用意しても良いでしょう。枯れ葉のシーズンや、砂利道、泥道などを歩いた時には特によくブラッシングしてください。
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・スニーカーの布の部分は「ブラシ」、ゴムの部分は「スポンジ」で洗う
キャンバス地の布の部分を洗う時は、繊維のデコボコ部分の汚れが取りやすいのでブラシで洗いましょう。つま先の部分や、靴底の周辺などはスポンジで洗います。普通のスポンジで汚れが取れないようであれば、激落ちなどのメラミンスポンジで洗うと汚れが良く取れます。
・スニーカーのドロドロ汚れは「浸け置き洗い」で!
なかなか落ちない頑固なスニーカー汚れは、洗剤にしばらく漬けておきましょう。いつも服の洗濯に使っているアルカリ性の洗剤を、水1リットルにつき5グラム溶かせば良いでしょう。汚れがひどい場合は、一緒に重曹をいれると良いですよ。
・スニーカーのソール(靴底周辺)や、つま先のゴム部分の汚れは消しゴムで綺麗に!
スニーカーのキャンバス地は汚れていなくても、ソールやつま先だけ汚れているという場合もあるでしょう。そんな時は洗剤を使わずに、プラスチック製の消しゴムで綺麗にすることができます。気になる部分に消しゴムでこするだけで、擦り跡や何となく埃っぽかった汚れも白く元通りになります。
・スニーカーの部分洗いに「歯磨き粉」も使えます
旅先などでスニーカーが汚れて気になる時は、歯磨き粉が使えます。歯磨き粉を少量とって、汚れた部分につけて洗うのです。洗った後は、歯磨き粉がスニーカーに残っていると変色の原因となるので、水拭きをするなどしてください。靴の繊維に、汚れも歯磨き粉も残さないようにしましょう。
■②スニーカーの中敷きや靴紐は外しておく
洗濯する時には、外だけでなく中まで水が入ります。靴の中は洗濯した後とても乾きにくいので、あらかじめ中敷きは取っておきましょう。
また、靴紐は外したほうが長持ちします。スニーカーは洗濯機の中でゴロゴロ回されるので、いつも以上に靴紐にテンションがかかってしまいます。穴の部分に接した靴紐が、細く弱くなって切れてしまう場合もあるので注意してください。靴紐が汚れている場合は、靴紐だけ別に手洗いすると良いでしょう。
■③スニーカーを洗濯機で洗うなら「靴専用洗濯ネット」に入れる
スニーカーを洗う時は、洗濯機にぶつかったり擦れたりしないよう、靴用の洗濯ネットに入れて【通常コース】で洗いましょう。洗濯ネットに入れずに洗うと、つま先やかかとの部分が洗濯機にぶつかって傷ついたり、他の部分もダメージを受けます。長持ちさせるためにも、洗濯ネットに入れましょう。
洗剤が入った水に入れる前に、汚れたスニーカーを水につけてしまうと、汚れが広がってしまいます。綺麗だった部分までが汚くなってしまいますので、注意してください。
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・スニーカーの洗剤は粉末のアルカリ性洗剤がよく落ちる
洗濯用洗剤には粉末タイプと液体タイプがありますが、汚れがよく落ちるのは「粉末洗剤」です。また、洗剤は「アルカリ性」「中性」「酸性」など、さまざまなタイプがあります。
アルカリ性の洗剤は、中性の洗剤よりも強力に汚れを落とします。酸性の洗剤は、白いスニーカーの黄ばみを取ってくれます。汚れによって、洗剤を使い分けてください。
また、注意しなくてはいけないのが、「アルカリ性」の洗剤と「酸性」の洗剤をミックスして使用しないということです。塩素系漂白剤には「まぜるな危険」と書かれているように、「アルカリ性」の洗剤に「酸性」の洗剤が混ざってしまうと人体に有毒なガスが出るのです。アルカリ性の洗剤と、酸性の洗剤を使用する時には、一緒にミックスして使わないようにしましょう。そして、よく水洗いしてから他の洗剤を使うようにしてください。
■④キャンバス地のスニーカーは柔軟剤を使える?
コンバースなど、キャンバス地のスニーカーを洗う時には、柔軟剤を入れてもかまいません。柔軟剤が無い時には、髪の毛に使用するリンスを水でうすめたものをスニーカーに吹きかけてみましょう。静電気防止になってホコリやゴミを寄せ付けなくなります。
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■⑤スニーカーの脱水方法
スニーカーは乾燥に大変時間がかかってしまいます。そのため、脱水は1度だけでなく複数回行うようにしてください。脱水する時には、靴の中の水が効率的に出ていくように、靴の履き口を外側や下側に向けて脱水しましょう。また、1回めの脱水の時と、2回めの脱水の時には、靴を置く方向を変えるのも効果的です。
・除菌消臭スプレーでスニーカーの雑菌の繁殖を防ぐ
普段から足の臭いや靴の臭いが気になっていたら、脱水が終わった後に悪臭菌を増やさないためにも除菌消臭スプレーをふりかけておきましょう。除菌消臭スプレーをかけておくことで、生乾きの臭いも予防することができます。スニーカーは一日に、コップ一杯ほどの足の汗を吸い取っています。除菌消臭スプレーが無い場合には、消毒用アルコールでもかまいません。悪臭菌が増殖しないようにケアしてください。
■⑥スニーカーは吊り下げて乾かす
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スニーカーは中側がとても乾きにくいので、床に置いたままだとなかなか乾きません。風通しの良い場所で、吊り下げて乾かしてください。靴用ハンガーが家に無い場合は、針金ハンガーの両端を上に曲げることで自家製靴用ハンガーが作れます。
スニーカーは乾くのが遅いので日なたで乾かしがちですが、日なたに干すとアルカリ性の洗剤がスニーカーの中に残った部分が変色して黄色くなってしまいがちです。また、日光に弱い生地だと、靴全体がまだらな色になることもあります。スニーカーは風通しの良い日かげで、吊り下げて乾かしてください。
梅雨時などで、スニーカーを外に干せない場合は、靴用乾燥機を使用しましょう。靴は長く湿っているとカビが生えてしまいます。靴用乾燥機は、2,000円代から4,000円程度なので、よく靴を洗う家は1台あると便利ですよ。
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・スニーカーの汚れ防止方法
スニーカー全体が乾いたら、汚れ帽子に防水スプレーを全体にかけましょう。防水スプレーは雨水をはじくだけでなく、泥や土、ホコリを寄せ付けない効果もあります。また、白いスニーカーであればベビーパウダーを全体にふっておくことで、キャンバス地の中に汚れが入るのを防いでくれますよ。
スニーカーの洗濯時に黄ばみを取るコツ
スニーカーを洗った後、乾かしたら黄色くなってしまったら【お酢】を使って白くしましょう。白いスニーカーが黄ばんでしまう原因は、「洗剤の残りかす」です。粉石鹸や洗濯石鹸など、よく汚れが落ちる石鹸はアルカリ性のものが多く、十分に洗剤がすすげていないと日光に当たって黄色くなるのです。おしゃれ着洗い用の中性洗剤で洗えば黄ばまなくなりますが、そのかわりに汚れ落ちはアルカリ性洗剤にかないません。
まず、バケツ1杯の水にお酢をコップ一杯入れます。アルカリ性の洗剤を中性に中和するので、入れるものはお酢でなく酸性のものであればOKです。そして半日程度、そのまま放置します。その後、水で十分すすいで脱水し、日かげで干せば完了です。
お酢につけてからアルカリ性の洗剤で洗うと、また黄色くなってしまうので、洗ってからお酢につけましょう。
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靴屋がオススメするスニーカーの綺麗を保つ方法
■スニーカーの水洗いは靴屋はすすめない理由
実は、靴屋さんはスニーカーの水洗いは推奨していません。
スニーカーのソール(靴底)はウレタン素材でできています。靴底のウレタン素材は水に濡らすと化学反応がおきてしまい、靴底と本体がはがれてしまうのです。大雨の時にはいたスニーカーの靴底が、パカパカとはがれやすくなってしまうのもそのためなのです。
また、スニーカーは底、外側、内側と、それぞれ別の素材でできています。素材が水に濡れた時の膨張具合や、乾いた時の縮む具合も違うので、乾燥後に型くずれしたり壊れる可能性も十分にあります。
スニーカーは洗っても壊れないものもありますが、そもそも靴は洗うことを考えて作られていません。自分で洗う時には十分気をつけて行ってください。
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■靴屋さんはスニーカーをどうやって綺麗にするか?
例えば、靴販売の大手であるABCマートでは、スニーカーの外は防水スプレーをかけ、中は抗菌スプレーをかけることを推奨しています。防水スプレーを普段からかけていれば、汚れが布の奥まで染み込む心配はぐっと減ります。
また、スニーカーをはき終わったら、中に抗菌スプレーをかけておきます。スニーカーは一日にコップ1杯ほどの汗を吸い取っていますので、雑菌が繁殖しないようにする必要があるのです。
汚れてしまった時には、スニーカークリーナーを全体に吹き付けて、数十秒して汚れが浮き出てきたら柔らかい布で拭きます。汚れが取れにくい時には、使い古しの歯ブラシなどでブラッシングして汚れを取ってください。最後に靴の外側全体を乾拭きして完成です。
靴専用洗濯機「スニーカーランドリー」とは
■スニーカーランドリーでの洗い方
靴専用の洗濯機「スニーカーランドリー」が設置されているコインランドリーもあります。料金は20分200円と、とてもリーズナブル。目安としては20センチ以上の大人用の靴であれば2足、19.5センチ以下の子ども用の靴であれば4足入る大きさです。洗剤は、スニーカーランドリーから専用洗剤が出てきますので、自分で持ってくる必要はありません。洗えるのは、綿でできている靴と、化学繊維でできた靴です。
使い方は簡単で、スニーカーを入れ、お金を入れてふたをするだけなので、子どもでも使うことができます。洗濯機の中でスニーカーがゴロゴロ回るので、靴紐はボロボロにならないよう取っておいたほうが良いでしょう。靴紐をはずすのが面倒であれば、ぎゅっときつく靴紐を結んでおきましょう。
スニーカーランドリーで洗う場合でも、中敷きは外してください。脱水の時は水がよく出るように、外側に履き口を向けるようにしてください。できるだけ長時間脱水をかけるのがコツです。
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■スニーカーランドリーでの乾燥方法
スニーカーランドリーには、乾燥機もついています。家庭で洗った靴を、乾燥だけしに行ってもかまいません。靴用乾燥機は、20分100円です。スニーカーや靴は濡れてそのままにしていると、カビたり臭くなったりしてしまいます。しっかり中まで乾かすようにしてください。
洗濯機で洗ってはいけない靴
革靴(本革、合成)やスエード、ハイヒール、ミュール、ブーツなど、【綿】や【化繊】でできていない靴は、洗濯機で洗ってはいけません。例えば、スエードの靴をスニーカーのように丸洗いしてしまうと、ペッタリと毛が寝てしまって立たない場合ことがあります。また、洗ったことで靴の糊が取れ、靴底がはがれてしまう失敗もよく見られます。
どうしても汚れを取りたい時は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を水に薄めたものを布に含ませて、優しく拭いていきましょう。お湯や水でびっしょりと濡らしてしまうと、接着剤が外れてしまう場合がありますので気をつけてください。自分では綺麗にするには難しいと思ったら、プロの靴のクリーニングに頼むのも良いでしょう。
■業者による革靴・ブーツ・ハイヒール・スニーカーなど靴のクリーニング
服のクリーニングだけでなく、最近は靴のクリーニングも人気があります。
【くつリネット】は、4足パックで1足2,480円のライトコースと、4足パックで1足につき4,980円のスタンダードコース、4足パックで1足5780円のスペシャルコースがります。どのコースも丸洗いと消臭、除菌は基本として行います。
スタンダードコースには、色落ちした靴の補色やシミ抜きブラッシングもプラスされます。そしてスペシャルコースには、それに加えて撥水加工もプラスされます。納期ですが、一足ずつ丁寧に洗うので、最短でも2週間かかります。除菌消臭作業だけでも24時間、じっくり時間をかけて行うので、時間はかかりますが満足感のある仕上がりになります。
ふわふわした暖かそうなバックスキンの生地にシミができたり、スニーカーに黒い擦れ跡がついてしまったり、靴にカビが生えてしまったものも直してくれるので、単に洗うだけでないサービスが人気の秘密でもあります。ホームページから申し込むと、宅配便が取りに来るので手軽に利用することができます。
【美靴(びくつ)パック】は、革靴など普通のであれば1足2,700円、ブーツやスニーカーは1足3,200円です。汚れや臭いがひどい場合はプラス1,500円かかります。また、色を全体的に染め直したい場合はプラス4,000円、スエードなど起毛処理する場合はプラス500円かかります。こちらも納期は約2週間が目安となっています。
まとめ
今回は、スニーカーの洗濯方法について調べてみました。
洗濯機で洗うことができるスニーカーは、キャンバス地の布のスニーカーと、化学繊維でできたスニーカーなので、買った時に素材をよく見ておくことが必要です。起毛素材ででいているものや、本皮や合成皮で作られたスニーカーは自宅で洗濯してしまうと、元通りにならない場合や、壊れてしまう場合がありますので気をつけましょう。
洗剤で洗うだけでなく、消しゴムや歯磨き粉といった身の回りにあるものでもスニーカーを綺麗にすることができます。旅先などでスニーカーが汚れた時に使いたい裏技ですね。
今回は洗濯機でスニーカーを洗う方法について主に調べましたが、普段服を入れている洗濯機に、靴を入れて洗うのは抵抗がある人も多いと思います。そのような場合は、スニーカー全体が水につかる位のバケツにアルカリ性洗剤を入れて、30分程度浸け置きしてください。汚れがひどい場所は、ブラシをかければOKです。
靴を見ると、その人の生活がわかると言われているくらい、靴が綺麗かどうかは人を見る上で重要なポイントです。足元はいつもきちんとしておきたいですね。
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