「きちんと洗っているのになぜかバスタオルが臭い」という経験がある方も多いのではないでしょうか?バスタオルの不快な臭いは雑菌の繁殖が原因。しかも、ふつうに洗濯しただけでは臭いが落としきれないことも多いんです。
ネット検索をするとさまざまな臭い取りの方法が紹介されていますが、どれを試せばいいか悩みますよね。そこで今回は、バスタオルのイヤな臭い取りの方法を、簡単でおすすめな順番にランキング形式でご紹介します。
バスタオルの臭いをなんとかしたいけれどなるべく手軽な方法がいいというズボラさんはぜひ参考にしてくださいね!
バスタオルが臭い原因は? 臭いの原因は「モラクセラ菌」の繁殖
バスタオルのイヤな臭いの原因は「モラクセラ菌」という雑菌。モラクセラ菌は人の肌など日常の生活空間のどこにでもいる常在菌のひとつですが、増殖するときに悪臭を放ちます。
【モラクセラ菌が繁殖する3つの要因】
・温度(20℃~40℃)
・湿度(60%以上)
・皮脂や汗などの栄養源
バスタオルは体を拭くたびに湿り、拭いたときにつく皮脂汚れなど栄養源もあることから、ほかの衣類以上にモラクセラ菌が繁殖して臭くなりやすいアイテムだといえます。
バスタオルの臭い取りのポイントは? 60℃以上の高温殺菌・漂白剤での除菌が効果的
殺菌というと天日干しをイメージする方もいるかもしれませんが、モラクセラ菌は紫外線に強いのが特徴。部屋干しよりも早く乾くため繁殖を抑える効果は期待できますが、天日干しでは一度繁殖した菌を殺菌することはできません。
モラクセラ菌を殺菌してバスタオルの不快な臭いを取るには、60℃以上の高熱を加えるのが効果的。また、酸素系漂白剤による除菌も有効です。
捨てる前に試したい!バスタオルの臭いを消す方法 バスタオルの臭い取り簡単な方法ランキング5選
バスタオルの臭い取り簡単な方法ランキング ■1位:コインランドリーで高温乾燥
バスタオルの臭いの原因モラクセラ菌は、60℃以上の高温だと増殖しません。そこでおすすめなのがコインランドリーの活用です。
家庭用の乾燥機だと60℃まで上がらないものがほとんどですが、コインランドリーの乾燥機なら80℃~120℃の高温で乾燥できます。臭い取りだけでなく、洗濯でかたくなったタオルがふわふわになるというメリットもありますよ。
コインランドリーまで持っていく手間はかかりますが、バスタオルは大判なので、アイロンやつけ置きなどほかの方法はややたいへん。とくに臭いが気になるバスタオルが複数枚あるときはコインランドリーが便利です。
【注意点】
洗濯表示でタンブラー乾燥機使用可であることを確認する。
バスタオルの臭い取り簡単な方法ランキング ■2位:アイロンをかける
アイロンの熱でも臭いの原因菌を死滅して臭いを取ることができます。バスタオルの臭いを今すぐなんとかしたいというときや、臭いが気になるバスタオルが1枚だけなど少量のときに便利な方法です。
乾燥後のバスタオルにアイロンをかける方法でも効果はありますが、脱水後の濡れた状態でアイロンの熱を当てるとモラクセラ菌が増殖する前に殺菌でき、より高い消臭効果が期待できます。
【アイロンによる臭い取りのやり方】
①アイロンを高温に設定する
②脱水後のバスタオル全体にアイロンをかける
③7~8割乾いた状態になったら干す
【注意点】
生地の種類によっては熱に弱く傷む場合がある。洗濯表示を確認してから行う。
バスタオルの臭い取り簡単な方法ランキング ■3位:オキシクリーンやワイドハイターで除菌
オキシクリーンやワイドハイターを使って除菌する方法も効果的です。この際、塩素系漂白剤を使うと生地を傷めたり色落ちしたりするおそれがあるので酸素系漂白剤を使用しましょう。
【酸素系漂白剤による臭い取りのやり方】
①40℃~50℃のお湯に酸素系漂白剤を適量入れて溶かす
②バスタオルを入れてつけ置きする
③20分~30分放置したあと通常どおり洗濯する
OXICLEAN/オキシクリーン
オキシクリーン1500g
粉末タイプの酸素系漂白剤「オキシクリーン」。ふだんのお洗濯ではなかなか落ちないがんこな汚れにも効果があると人気が高い漂白剤で、消臭や除菌にも効果が期待できます。
衣類やバスタオルのお洗濯だけでなく、キッチンやお風呂場、リビングなど家中のお掃除でも大活躍!大きめサイズでも十分使い切れるでしょう。
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バスタオルの臭い取り簡単な方法ランキング ■4位:重曹でつけ置き
重曹には、バスタオルが臭う原因菌のエサになる皮脂汚れを落とす効果や消臭効果があります。
菌を完全に取り除くほどの強い力はありませんが、熱を利用するものなどほかの方法だとバスタオルの繊維が傷つくのが気になるというときにおすすめです。
【重曹による臭い取りのやり方】
①40℃~60℃のお湯をタライなどに入れる
②お湯200mlに対し小さじ1杯の重曹を入れ溶かす
③バスタオル入れてつけ置きする
④1時間ほど放置したあと通常どおり洗濯する
シャボン玉石けん
重曹
重曹は弱アルカリ性で皮脂汚れを落とすのに効果的。環境や手肌にやさしいのもうれしいですね。
お鍋のコゲ落としやガスレンジの掃除、冷蔵庫の消臭などくらしのさまざまなシーンで活用できます。おうちにひとつあると重宝するでしょう。
バスタオルの臭い取り簡単な方法ランキング ■5位:60℃以上のお湯につけ置き
バスタオルが臭くなる原因のモラクセラ菌は、60℃以上の高温で殺菌が可能。やや手間はかかりますが、60℃以上にキープしたお湯に一定時間つける方法でも気になる臭いを取ることができます。
【お湯を使った臭い取りのやり方】
①鍋やタライに60℃以上のお湯を用意
②バスタオルをつける
③鍋なら弱火で加熱、タライなら差し湯をするなどしてお湯の温度を60℃以上にキープ
④20分ほどしたら取り出し、通常どおり洗濯する
【注意点】
・熱に弱い生地のバスタオルもあるため、洗濯表示をよく確認する
・熱で繊維が傷みやすいため、熱湯を直接かけたり高温になりすぎたりしないよう注意する
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バスタオルの臭いを予防する方法 もう臭わせない!バスタオルの臭いを防ぐ8つのコツ
ふだんから菌が繁殖しないように気をつけていれば、バスタオルの臭いに悩まされることも、洗い直しなどの面倒もありません。
洗濯方法や干し方など、バスタオルの臭いを防ぐ8つのコツをご紹介するので、ぜひくらしに取り入れてみてくださいね。
バスタオルの臭いを予防する方法1 ■使ったあとのバスタオルはなるべく早く洗う
バスタオルが臭くなる原因のモラクセラ菌は、あるていどのあたたかさと水分、人間の皮脂や汗などの栄養源がある状況で増殖し臭いを発します。
一度使ったバスタオルは雑菌が繁殖しやすいため、なるべく早く洗うことが大切。できれば毎日洗いましょう。
また、使い終わったバスタオルを洗濯機のなかや洗濯カゴに入れて放置するのもNG。洗濯するまでに時間が空く場合は、しっかり広げて風通しの良い場所で乾かすようにすると臭いがしにくくなります。
バスタオルの臭いを予防する方法2 ■お風呂の残り湯を使用しない
お風呂の残り湯を洗濯に使う家庭もありますが、バスタオルの臭いを防ぐには残り湯の使用は控えたほうがベター。残り湯は時間の経過とともにどんどん雑菌が繁殖し、ひと晩経つと約1,000倍にもなると言われています。
節水のために残り湯を使いたい場合は、入浴直後のまだきれいなうちに使う、すすぎは水道水を使うなど工夫をしましょう。
バスタオルの臭いを予防する方法3 ■洗濯物の詰め込み過ぎに注意
洗濯物に汚れが残るとモラクセラ菌のエサになりバスタオルが臭う原因になります。洗濯をする際は効果的に汚れが落ちるように詰め込みすぎないことが大切。洗濯物は洗濯槽の8割の分量までにとどめましょう。
バスタオルの臭いを予防する方法4 ■洗剤・柔軟剤は用量を守る
「菌をしっかり落としたいから洗剤を多めに使う」、「臭いが気になるから柔軟剤を多めに入れる」というのはついやってしまいがちな行動ですが、じつは逆効果。残った洗剤や柔軟剤が菌のエサになり、臭い悪化の原因になります。
洗剤や柔軟剤は使いすぎず、規定の用量を守ることが大切です。
バスタオルの臭いを予防する方法5 ■除菌・抗菌効果が高い洗剤を使う
除菌・抗菌効果が高い洗剤を使うのもおすすめです。たとえば部屋干し用の洗濯洗剤には抗菌剤が配合されているものも多く、臭いのもとになる菌の増殖を抑える効果が期待できます。
バスタオルの臭い予防対策におすすめの洗剤 『アリエール バイオサイエンスジェル 部屋干し』
P&Gジャパン
アリエール バイオサイエンスジェル 部屋干し 750g
レノア・ファブリーズと共同開発された部屋干し用の洗剤です。
抗菌効果に加え、菌のエサまで除去する高い洗浄力、さらに洗濯槽クリーナーなしでもカビ対策できることが謳われていて、タオルの臭い予防に効果が期待できます。
液体タイプで溶けやすいため、水量が少ないドラム式洗濯機を使用している家庭にもおすすめです。
バスタオルの臭いを予防する方法6 ■すばやく乾かす工夫を
洗濯後、湿った状態が長く続くと雑菌が繁殖しやすくなります。洗濯が終わったバスタオルはなるべく早く洗濯槽から取り出して干しましょう。
また、洗濯物同士のあいだを開けて風通しを良くする、除湿機を使うなどの方法でスピーディーに乾かすと臭いが発生しにくくなります。
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バスタオルの臭いを予防する方法7 ■洗濯槽を定期的に掃除する
洗濯槽に菌や汚れがたまっていると、洗濯したバスタオルに付着してイヤな臭いの原因になることがあります。洗濯槽の掃除も定期的に行いましょう。
洗濯槽の掃除には洗濯槽クリーナーや酸素系漂白剤を使用します。クリーニングの頻度は1~2カ月に一度が理想です。
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バスタオルの臭いを予防する方法8 ■臭いがつきにくいタオルを使うのもひとつの手段
バスタオルを選ぶ際に、臭くなりにくいものを選ぶという手段もあります。たとえば、薄手で乾きやすいタオルなら分厚いものにくらべ雑菌が繁殖しにくく、あまり臭いが気にならずにすむでしょう。
また、なかには臭いの発生を防ぐための加工が施されたバスタオルもあります。
臭い予防におすすめのバスタオル 『におわないバスタオル』
西染工
におわないバスタオル
プラチナナノ粒子を繊維に付着させ、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑制する効果を持たせたバスタオルです。濡れたまま放置しても臭いが発生しにくく、こまめに洗えないという忙しい方にもぴったりです。
薄手で乾きが早いのもポイントですが、吸水性はしっかりあるためお風呂上がりの体もしっかり拭くことができますよ。