小さな子どもがおねしょで布団をぬらすのはよくあること。仕方のないことですが、敷布団などは洗濯機で手軽に洗えないため後始末の方法に悩みますよね。シミやニオイ対策には洗うのがいちばんですが、忙しい朝はできることも限られます。
今回は、おねしょ布団の対処方法について特集!手早く行える順に以下の3つのパターンについて解説します。
【おねしょ布団の対処方法3パターン】
①洗えない布団や時間がないとき
→シミやニオイ対策をして干す
(所要時間の目安:約10分)
②基本の対処方法
→部分洗いをして干す
(所要時間の目安:約20分)
③シミやニオイが気になるとき
→バスタブで丸洗い
(所要時間の目安:1時間~)
記事後半では、おねしょで布団を汚されないための工夫や便利グッズもチェックしていきます。ぜひ参考にしてくださいね!
おねしょ布団の対処法1 洗えない布団や時間がないとき!干すだけの方法
おねしょの汚れを取り除くにはおしっこが染み込んだ部分だけでも洗い流すのがいちばんです。しかし、忙しい朝に洗っている時間がないという方も多いはず。ベッドのマットレスなど洗えない寝具の場合もありますよね。
そんなときは干すだけで完了させてしまいましょう。ただし、お漏らしでぬれた布団をそのまま干すとシミやニオイが残ってしまうおそれがあります。以下の手順でシミ・ニオイ対策をしてから干すといいですよ。
おねしょ布団の対処法|干すだけの場合 ■手順
①タオルやトイレットペーパー、紙おむつなどでおしっこの水分をできるかぎり取り除く
↓
②クエン酸水または酢水をスプレーしてニオイを防ぐ
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③再度乾いたタオルなどで水分を拭き取る
↓
④布団を干してしっかり乾かす
おねしょ布団|干すだけのときのポイント1 ■紙おむつも便利!水分をできるだけ吸い取る
おねしょで汚れた布団の後始末は、おしっこの水分をできるかぎり取り除くところからスタートします。タオルやトイレットペーパーなどを用意し、布団のぬれた部分に押しあてましょう。上から体重をかけると効率よく水分を吸い取れます。
このとき、できるだけ手早く処理するには吸水力の高いアイテムを使うのがポイント。吸水性にすぐれ逆戻りも少ない紙おむつやペット用のトイレシーツを使うのもおすすめです。
おねしょ布団|干すだけのときのポイント2 ■ニオイには除菌消臭スプレーよりクエン酸水を
おねしょ布団は強烈なニオイも気になりますよね。すぐに除菌消臭スプレーをかけたくなりますが、ぬれたままの布団に使ってもあまり効果がありません。ニオイが悪化することもあるので先におしっこの水分を取り除くことが重要です。
また、消臭には除菌消臭スプレーではなくクエン酸水を使うのがおすすめ。お漏らしした布団が臭うのは体外に排出されたおしっこの成分を雑菌が分解した時に発生するアンモニアが原因です。
アンモニアはアルカリ性なので、酸性のクエン酸で中和するとニオイが気にならなくなります。ツンとしたニオイがやや気になりますが、クエン酸がない場合はキッチンにあるお酢でも代用できますよ。
おねしょ布団のニオイ対策 クエン酸スプレーの作り方
スプレーボトルに水200mlに対し小さじ1のクエン酸を入れ混ぜる。
おねしょ布団のニオイ対策 酢水スプレーの作り方
スプレーボトルに水と酢を1:1の割合で入れ混ぜる。
おねしょ布団|干すだけのときのポイント3 ■雨の日は布団乾燥機や扇風機で!しっかり乾かす
水分を取り除きクエン酸水などでニオイ対策をしたら、最後は干してしっかりと乾かします。水分が残ると雑菌やカビが繁殖してしまう可能性もあるため気をつけましょう。
晴れた日であれば日当たりの良いところに広げて干します。雨で天日干しできないときやベッドのマットレスの場合は布団乾燥機や扇風機などを使って乾かしましょう。
おねしょ布団の干し方 天日干しのときのポイント
・物干しざおを2本使ってM字になるように干すと効果的
・できれば1時間おきに裏返して両面をしっかり乾かす
おねしょ布団の干し方 雨の日やマットレスの場合の干し方
・布団乾燥機を使う
・扇風機やエアコン、除湿機やサーキュレーターを使って風をあてる
・軽度のぬれであればドライヤーで乾かす
おねしょ布団の対処法2 これならできる!部分洗いする方法
洗っても大丈夫な布団で多少時間があるなら布団を洗うのがおすすめです。敷布団などは丸洗いしようとするとたいへんですが、ぬれた部分を洗い流すだけでも十分。部分洗いならそれほど時間もかからず完了でき、乾かす時間も短縮できます。
おねしょ布団の対処法|部分洗いのときの洗い方 ■手順
①タオルやトイレットペーパー、紙おむつなどでおしっこの水分をできるだけ取り除く
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②布団をお風呂場に持っていき、おねしょの部分にだけ40℃前後のぬるま湯をかけて汚れを洗い流す
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③布団に染み込んだおねしょを流しきったら乾いたタオルでたたくようにして水分を拭き取る
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④アンモニア臭予防にクエン酸水または酢水をスプレーする
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⑤再度乾いたタオルなどで水分を拭き取る
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⑥布団を干してしっかり乾かす
おねしょ布団|部分洗いするときのポイント1 ■布団を洗い流すときのお湯の温度は40℃前後
おねしょの成分に含まれるタンパク質は70℃くらいになると固まってしまうため、熱いお湯を使うと汚れが落ちにくくなってしまいます。汚れを洗い流す際は40℃前後のぬるま湯を使用ましょう。
おねしょ布団|部分洗いするときのポイント2 ■水気を切るときに繊維を傷めないよう注意
部分洗いとはいえ布団を水でぬらす以上、十分水気を切ってから干ししっかりと内側まで乾燥させることが大切です。
しかし、ぞうきんのように絞ると布団の繊維が傷む原因になります。水気を切るときには乾いたタオルなどでたたくようにするといいですよ。
おねしょ布団の対処法3 しっかり洗いたいときに!丸洗いする方法
お漏らしのたびに布団を丸洗いするのはたいへんですが、1シーズンに1回などたまには布団を丸洗いしてあげると蓄積された汚れやニオイもすっきり落とすことができます。
布団の種類やサイズによっては家庭の洗濯機で洗えますが、敷布団など洗濯機に入りきらない場合でも浴室のバスタブを使えば丸洗いできますよ。
布団の洗濯方法3個!洗濯機で丸洗いする容量は?自宅で洗う頻度は? | タスクル
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毛布を洗濯機で洗う方法9ステップ!6種類の素材別洗い方 | タスクル
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おねしょ布団の対処法|丸洗いするときの洗い方 ■手順
①バスタブに布団が浸かるくらいの量のぬるま湯(40℃前後)をためて適量の洗剤を入れる
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②布団を入れ、足で踏み洗いをする
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③裏返して反対側も踏み洗いする
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④バスダブの栓を抜いてお湯を捨て、再度キレイなお湯をためて踏む工程を数回くり返す
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⑤洗剤が出てこなくなるまでしっかりすすいだら、バスタブのフチに布団をかけて1時間くらい放置する
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⑥風通しがいい場所に干し、2日~3日かけて完全に乾かす
おねしょ布団|丸洗いするときのポイント1 ■事前に天気予報を確認してから洗濯をする
布団は丸洗いすると完全に乾くのに2~3日かかることもあります。一見乾いているように見えても、内部が湿っていてカビが生えたりダニの温床になることも。事前に天気予報を確認して晴れの日が続くときに洗濯をしましょう。
おねしょ布団|丸洗いするときのポイント2 ■シミが気なるときは前処理をしてから洗う
おねしょが黄色くシミになっている場合は、汚れが落ちやすくなるよう以下のいずれかの方法で前処理をしてから洗いましょう。
【シミが気になる時の前処理の方法】
・シミが気になる部分をぬるま湯で薄めた洗濯用洗剤につけておく
・固形の洗濯石けんをシミ部分に直接つけてしばらく放置
・酸素系漂白剤をシミ部分に塗って10~20分放置したあと、おなじ漂白剤を40℃のお湯で規定の濃度に薄めてつけ置きする(繊維が傷んだり変色したりするおそれがあるのでつけ置き時間は2時間以内に)
おねしょ布団|丸洗いするときのポイント3 ■ラクで早い!コインランドリーの利用もおすすめ
洗濯表示を確認して水洗いとタンブラー乾燥に対応している布団であればコインランドリーで洗うのもおすすめです。
持ち込む手間はかかりますが、おうちのバスタブで洗うよりもずっと手軽。また、コインランドリーなら天気を気にせず洗うことができ、1時間半ほどで洗いから乾燥まで完了します。
費用は乾燥まで合わせて2,000円前後です。
羽毛布団をコインランドリーで洗う手順&失敗しないための7つのコツを紹介 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1376羽毛布団の洗濯にはコインランドリーが便利です。本記事では、コインランドリーでの洗濯の方法や失敗しないための7つのコツについて解説します。
おねしょ布団|丸洗いするときのポイント4 ■洗えない布団などはクリーニング店に依頼
デリケートな素材で水洗いできない場合などはクリーニング店に頼むといいでしょう。費用は1枚につき3,500円~5,500円ほどかかりますが、プロの手で汚れをすっきり落としてもらえます。
敷布団の洗濯方法を自宅・コインランドリー別に解説!洗濯頻度は? | タスクル
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おねしょで布団が汚れるのを予防する方法 今すぐ実践したい!おねしょ対策4選
干すだけならそれほど時間もかからないとはいえ、布団が汚れずにすむのがいちばんです。ここからは、おねしょが心配な子どもがいる家庭で今すぐ実践したいおねしょ対策を見ていきます。
おねしょで布団を汚さないための方法1 ■夕飯のあとは水分を控える
子どもが朝までおしっこをガマンできるよう、寝るまえの水分のとり方を見直しましょう。水分を多めにとらせるのは日中を中心にして、夕食後はコップ1杯程度にとどめるのがポイントです。
ただし、夏の暑い時期は熱中症対策も重要なのでムリな制限はしないようにしましょう。つめたい飲み物だと必要以上に飲みすぎてしまうこともあるため、夕方以降はあたたかい飲み物にするのもおすすめですよ。
おねしょで布団を汚さないための方法2 ■冷え対策をする
からだが冷えると尿の量が増え、さらに膀胱の容量が縮小しておねしょをしやすくなります。寝るまえにお風呂にゆっくりつかってからだをあたためる、布団をあたためるなどの方法で冷え対策を行いましょう。
また、夏場のクーラーの効かせすぎにも注意。設定温度の見直しも行うといいですね。
おねしょで布団を汚さないための方法3 ■防水シーツを敷く
防水シーツを敷布団の上に敷いておけば、おねしょをしてしまっても布団までは染み込まずシーツだけ外して洗えるので負担になりません。
ただし、防水シーツのなかには手洗いが必要なものや洗濯機で脱水できないものもあります。まだ頻繁なおねしょが予想される場合は洗濯機で丸洗いできるものや乾燥機の使用ができるものを選ぶといいですよ。
おねしょから布団を守るおすすめグッズ1 乾燥機もOK!洗濯が負担にならない防水シーツ
イクズス
防水シーツ
洗濯機で丸洗いでき、乾燥機の使用もできる防水シーツ。おねしょが続いてしまっても後始末が負担にならず、子どもを怒らずにすみそうですね。
シングル、ダブルのほかエコシングル、ベビー布団サイズと幅広いサイズ展開で使用している寝具に合うものを選べます。一般的な防水シーツよりもひと回り大きく設計されていて、布団全体をしっかりカバーできるのもポイントです。
おねしょから布団を守るおすすめグッズ2 防水シーツの肌触りやムレが気になる方に
水ケア
防水シーツ
たっぷりのパイルによるふわふわの肌触りと、モレは防ぎつつ湿気は逃がすすぐれた透湿性が魅力の防水シーツ。防水シーツを使いたいけれど、肌触りやムレなど使用感が気になるという方におすすめです。
洗濯機・乾燥機対応なのもうれしいポイント。厚みのあるマットレスでもズレずに使えるボックスタイプや掛け布団カバーなど種類も豊富です。
おねしょ布団で布団を汚さないための方法4 ■おねしょズボン・おねしょケットを使う
子どもは寝ているあいだに動き回るため、防水シーツを敷いていない場所に移動しておねしょをしてしまうこともあります。また、毛布などは防水シーツではカバーできません。
おむつを卒業しても、しばらくは防水生地で作られたおねしょズボンやおねしょケットを履いてもらうと安心です。一見ふつうのパジャマのように見える商品もあり、子どものプライドを傷つけずにすみますよ。
おねしょから布団を守るおすすめグッズ3 3層構造でおねしょから布団をガード!
3層おねしょズボン2枚セット
中心に防水性の高いTPUフィルムを内蔵した3層吸水構造で、おねしょから布団を守ってくれるおねしょ対策ズボン。腹巻き一体型でおなかまわりもしっかりガードします。
内側には肌触りの良い天然コットン100%のパイル生地が使用されていて、履き心地も良好。洗いかえに便利な2枚セットで毎日清潔に使用できますよ。
おねしょ布団の対処法よくある質問
■雨で布団が干せないときは?
タオルや紙おむつでおねしょの水分をできるかぎり吸い取り、クエン酸水でニオイ対策をしてから乾かしましょう。乾かす際は布団乾燥機を使うほか、扇風機やエアコンの風をあてると早く乾かすことができます。
■ニオイ対策に除菌消臭スプレーを使ってもいい?
おねしょでぬれた布団にいきなり除菌消臭スプレーを使うとかえってニオイがひどくなることがあります。タオルなどでおしっこの水分を可能なかぎり吸い取ってから、クエン酸水をスプレーする方法がおすすめです。
■ベッドのマットレスの場合は?
マットレスは洗えないため、干すだけで完了させます。タオルなどでおねしょの水分を吸い取ったあと、ニオイ対策としてクエン酸水をスプレーして乾かしましょう。