最近、肌荒れがひどくなったり、寝るとクシャミが出たり鼻水が出たりしていませんか?もしかしたら、その原因は【毛布】かもしれません。
毛布を前回洗ったのはいつですか?購入してから何年も洗っていない方も、もしかしたらいるかもしれません。毛布は長い間洗っていないと、雑菌やダニ、ノミが増えて、健康を害する場合があります。
人間は夜中にコップ1杯の汗をかいているので、毛布は毎日使っていると相当量の汗を吸い込んでいるのです。また、季節の変わり目に押入れから出してきた毛布は、カビ臭くなっていることもあるので、一度洗ってから使ったほうが良いでしょう。
しかし、毛布は自宅で洗って良いものなのでしょうか?洗濯機で洗っても、大丈夫でしょうか?
ここでは、自宅で洗える毛布と洗えない毛布の見分け方や、洗濯機やお風呂場の浴槽で毛布を洗う時の方法について調べてみました。
毛布を自宅で洗濯する方法9ステップ
■①毛布の洗濯表示をチェック
家の毛布が洗えるかどうかは、毛布についている【洗濯表示】をチェックすればわかります。市販されているほとんどの毛布には、この【洗濯表示】がついていますが、外国製の毛布だと付いていない場合があります。
【洗濯表示】が付いていない場合は、クリーニング店や布団を購入したお店に聞いてみましょう。
きっと洗っても大丈夫!と思い込んで毛布を洗うと、繊維を圧力で固めている毛布の場合、ほぐれてきてしまう場合があります。一旦ほぐれてきた毛布は、乾燥させても元に戻りません。戻らないどころか、ホコリのように次々繊維が取れてしまうので要注意です。
洗濯表示は必ずチェックして、指示通りの洗濯方法を行ってください。
・毛布についている「洗濯表示」で自分で洗えるかチェックできる
水で洗濯できる毛布には、このマークがついています。
自宅の洗濯機で洗っても良いですし、手洗いやコインランドリーでの洗濯も可能です。
水を使っての洗濯はできません、という印です。
この記号の他にドライクリーニングが可能かどうかの記号もついていますので、水で洗えなくてもクリーニング店に出すことはできる毛布もあります。
水で洗濯できるけれども、洗濯機ではなく「手洗い」を推奨しているマークです。
数字は書かれていませんが、水温も40度以下で洗ってください。
ドライクリーニングで洗えるという記号です。クリーニング店で、洗濯をお願いしましょう。丸の中に「P」や「F」というアルファベットが書かれている場合がありますが、これはドライクリーニングの時に使うべき薬品を示しています。
ニットの服や小物の場合は、ドライクリーニングのマークがついていても家庭で優しく手洗いすればあらえますが、毛布の場合は失敗すると悲惨です。繊維がもろくなってしまったり、フワフワだった毛布が固くなってしまう場合があります。
■②毛布が洗えるか洗濯機の容量をチェック
洗濯機に毛布が入るかどうか、洗う前にチェックしてみましょう。洗濯槽に毛布を入れてみて、ギチギチで余裕が無ければ、その毛布は大きすぎるのでお風呂場の浴槽で洗いましょう。目安としては、洗濯槽に入れた時に20%以上余裕があればOKです。
洗濯槽にパンパンな状態で毛布を洗濯してしまうと、洗濯液がまわりきらずに汚れがよく落とせません。汚れを綺麗に落とすなら、余裕がある状態で毛布を洗濯してください。
■③毛布についたシミや血液汚れは洗濯前処理を
子どものオネショや、ペットのよだれ、血液汚れなどが毛布についていたら、全体を洗濯する前に前処理をしておきましょう。汚れた部分だけ水につけ、後ろにタオルなどを敷いた上で、トントンと雑巾でたたきます。
毛布を強くゴシゴシとこすってしまうと、その部分だけフェルト状になって硬くなる場合がありますので注意してください。
汚れがだいたい取れたら、れている部分にだけ洗剤をつけておきます汚。全体を洗う時に使う、おしゃれ着洗い用中性洗剤であれば良いでしょう。シャツの袖や襟用の部分洗い用の洗剤や、固形の洗濯石鹸でもかまいません。
■④毛布の洗濯は「おしゃれ着洗い用洗剤」で
毛布全体を洗うために、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を用意しましょう。
毛布は繊維がフカフカとしていることや、なめらかな手触りが魅力です。しかし、いつも洗濯する時に使用している弱アルカリ性洗剤は、毛布にとっては少し刺激が強すぎます。そのため、毛布を洗う時の洗剤は「中性」の洗剤にしてください。
花王のエマールや、ライオンのアクロンなどが、代表的な洗濯用中性洗剤です。一般的には「おしゃれ着洗い用洗剤」と呼ばれている洗剤で、シルクやレーヨンなどのデリケート素材を洗う時に使うものです。
洗濯後に下水に流した後、微生物が分解して自然な物質に戻してくれる「がんこ本舗 海へ」のような洗濯用中性洗剤もありますよ。
■⑤毛布を洗濯ネットに入れる
毛布を洗濯槽に、そのまま入れてしまうと、洗っているうちにどんどん広がってきてしまい、洗濯槽の中でうまく回らなくなってしまいます。そのようなことを避けるため、毛布は洗濯ネットに入れて洗いましょう。
毛布を洗濯ネットに入れる時は、最初に細長い状態の三つ折りにします。その次に、くるくると毛布を巻いていきましょう。もし、三つ折りにしにくい毛布の場合は、2、3箇所ほどヒモで結んだ後に洗濯ネットに入れると入れやすくなります。
大きめの洗濯ネットがあれば、毛布だけでなく掛け布団やカーテン、こたつ布団など、大きめの洗濯物が洗いやすくなりますよ。
■⑥毛布は大物洗いコースで洗濯する
洗濯機のコースは、「大型コース」や「毛布コース」を選んでください。通常よりも多めに水を使用して、洗濯液が全体にまわるように時間をかけて洗濯するコースです。
洗濯する時の温度ですが、もし洗濯表示に「水温の制限」について書かれていなければ、60度以上の高温洗浄にすると一瞬でダニを殺すことができます。普通に洗濯しても、ダニの糞や死骸、卵は落ちますが、成虫はしっかりくっついています。
60度の高温であれば、すぐにダニが死滅するのでぜひ試してみてください。
また、洗濯機によっては乾燥する時のコースで、雑菌を退治するための「75度仕上げ」があります。高温になっても大丈夫な毛布の記事であれば、生乾きを防ぐためにぜひ活用してください。
■⑦洗濯機に入らない毛布は浴槽で
外国製の毛布など、大きめのもので洗濯機に入らないものは浴槽で洗いましょう。浴槽で洗う場合は、洗濯ネットには入れませんので、そのまま洗ってください。
最初に毛布全体に水をかけて、表面のホコリを落とします。その後、浴槽に栓をして、洗濯液を作りましょう。おしゃれ着洗い用中性洗剤を浴槽に入れ、シャワーで泡立てるように水またはぬるま湯を入れていきます。
十分洗濯液が泡立ったら毛布を入れ、押し洗いをします。洗濯液が黒く汚れていたら、二度洗いしても良いでしょう。
十分に洗剤で洗った後は、毛布の繊維の中に洗剤が残らないよう、すすぎ洗いしてください。
■⑧毛布を干す場所が無い時はコインランドリーで洗濯する
コインランドリーで毛布を洗濯した場合の値段ですが、毛布1枚を洗うには、12キロから13キロタイプの洗濯機がぴったりの大きさになります。8キロタイプの洗濯機があるコインランドリーもありますが、子ども用の毛布であれば入りますが、大人用には小さいサイズになります。
料金ですが12キロから13キロタイプで洗うと、30分で500円から600円が洗濯代金の平均的な金額になります。乾燥料金は、13キロから14キロタイプで10分から12分で1回100円です。毛布の場合は1枚乾かすのに40分から50分かかりますので、乾燥だけで合計400円から500円になります。
まとめると、洗濯が毛布1枚洗うのに500円から600円、乾燥が400円から500円かかりますので、合計900円から1,100円かかります。
予想以上にコインランドリーはお金がかかりますので、自宅で毛布が洗濯できない場合の非常用と考えておいたほうが良いかもしれません。
■⑨毛布の洗濯は柔軟剤を入れるとふんわり仕上がる
布団を洗濯する時には、好きな柔軟剤を入れることもできます。何回も洗濯した毛布は、どうしてもゴワゴワになりがちなので、薬品アレルギー等がなければ使用することをオススメします。
ふんわりとした毛布で好みの香りに包まれて眠ると、安心しますよね。
毛布6種類の素材別洗濯方法
■①アクリル毛布の洗濯
アクリルの毛布は家庭の洗濯機でも洗えるものが多く、子どもやペットがいる家庭でもすぐ洗えるので使いやすい毛布です。他の生地よりも扱いが楽で、通常の洗濯で使用する弱アルカリ性洗剤と柔軟剤で洗えば、肌触りもゴワゴワしません。
ただし、化学繊維のアクリルは、洗うとフワフワだった繊維がフェルトのように硬くかたまってしまう性質があります。また、アクリルは洗濯すると「伸びる」繊維でもあります。全てのアクリル毛布が丈夫にできているわけではないので、デリケートな製法でできているアクリル毛布であれば、おしゃれ着洗い用中性洗剤で洗うようにしてください。
■②ポリエステル毛布の洗濯
アクリルの毛布と同じように、扱いやすくて丈夫なのがポリエステルでできた毛布です。洗濯機で丸洗いできるポリエステル毛布も多く、洗濯しても繊維が伸びたり縮んだりしないので安心です。しかし、静電気が生じやすい繊維なので、静電気が気になる方は「ライオン エレガード」のような静電気防止スプレーを使用すると良いでしょう。
ポリエステル毛布
■③ウール毛布の洗濯
ウールの毛布は、洗濯表示で水洗い可能であれば、自宅で洗うことができます。同じウール100パーセントの毛布でも、作り方によっては水洗い不可でドライクリーニングのみですので注意してください。水洗い不可のウールの毛布は、ギュッと繊維を圧力で押し固めています。
そのため水にぬらしてしまうと、せっかく固まっていた繊維がほぐれてしまって、元通りにできなくなってしまうのです。乾燥した後も、綿埃のように毛が出続けてしまいますので、水洗い不可の毛布は手洗いでも絶対に家で洗わないようにしてください。
ウールの毛布は、人間用の普通のシャンプーやリンスで洗っても良いでしょう。羊毛は人間の毛と同じように、繊維ではなく「毛」なのでシャンプーやリンスで洗えるのです。
一方、綿やアクリル、ポリエステルといった化学繊維は、シャンプーやリンスでは使っても汚れが落ちないので注意してください。
■④カシミヤ毛布の洗濯
カシミヤ(カシミア・cashmere)は、カシミアヤギというヤギから取れた毛のことです。軽くて光沢があり、すべすべの肌触りなので高級品として扱われています。色の種類としては、白のカシミアと、茶色のカシミヤ、灰色のカシミヤがありますが、染色も可能な繊維なのでさまざまな色に染められて販売されています。
カシミアヤギは、中国やネパールなどの標高が高い地域に暮らしています。寒暖の差がとても激しい場所なので、カシミアヤギの毛は細く柔らかい毛がたくさん生えているのです。セーターを作るだけでカシミアヤギ4頭分の毛が必要であるため、毛布の場合はそれ以上になります。
洗濯可能なカシミヤの毛布でも、洗濯機の「大物洗いコース」「毛布コース」では洗う力が強すぎます。カシミヤの毛布を洗濯機で洗うと、洗う前よりも硬くなってしまいます。
浴槽で、おしゃれ着洗い用の中性洗剤で洗うか、クリーニング店に出しましょう。カシミヤ繊維の入っている毛布やセーターなどは、自宅での洗濯は手洗いでも難しいので、質を保ちたいのであればドライクリーニングをオススメします。
■⑤キャメル毛布の洗濯
キャメルの毛布の多くは、中央アジアに住むラクダの毛が使用されています。寒い土地に住むラクダなので、毛が長く保温性に優れています。ラクダは水や日陰の無い、非常に過酷な環境で暮らしているので、キャメルの毛布は耐久性バツグンなのです。
洗濯表示で水洗い可能のマークがあれば、自宅で洗濯可能です。ラクダの毛は動物性繊維なので、アルカリ性の洗剤で洗うと質が低下してしまいます。必ずアクロンやエマールのような、おしゃれ着洗い用の「中性洗剤」で洗ってください。
ドライクリーニングだけ可能と書かれている場合には、手洗いでも水洗いは不可能です。ギュッと繊維が詰まっているので、水に濡らしてしまうことで圧縮していた繊維がほぐれてしまうからです。一度ほぐれたキャメルの繊維は、自分では再度戻せません。
乾燥してもホコリのように、次々と中から繊維が出てきてしまいます。
水で洗濯は不可能で、ドライクリーニングのマークはOKのマークがついていたら、プロのクリーニング店に洗濯をお願いしてください。
■⑥シルク毛布の洗濯
シルクの毛布は超高級毛布だけあって、ホコリなどのゴミも出ず、肌触りもバツグンです。通気性も良く、それでいて温かいので人気の毛布です。
シルクの毛布は「洗えます(ウォッシャブル)」と書いてあれば洗濯できますが、通常は家庭での洗濯は縮んでしまうのでできません。クリーニング店では、シルクの毛布の洗濯を引き受けてくれる場合があります。
通常のケアは週に2、3日、日陰で風に当てましょう。日なたに当てると変色してしまう場合があるので、要注意です。押入れにしまう時には、防虫剤を入れて収納してください。
毛布洗濯に最適な時間は朝?夜?頻度は?
毛布を洗濯する時は、天気予報を見て「晴れ」の「乾燥」している日を選ぶようにしてください。無風の時よりも、風がある時のほうが毛布も早く乾きます。
1日でサラサラの毛布に乾燥させるために、毛布を洗濯する時は朝早くから取り掛かりましょう。朝起きて太陽が出る頃に干す位、朝早くても大丈夫です。
毛布の洗濯から乾燥にかかる時間ですが、パナソニックの洗濯機「NA-VX9800」で定格6キロに入る毛布であれば98分になります。これは、2017年8月24日現在、日本国内の洗濯乾燥機で催促の時間です。
洗濯は浴槽などで行い、コインランドリーで乾燥だけする場合は、乾燥時間が40分から50分かかります。
■約半数の人が月に1回、毛布を洗濯しています
カタログ通販のセシールの調査によると、毛布を月に1回洗濯している人は49パーセントでした。
月に2回か3回洗っているという人も15.6パーセントいます。季節の変わり目にしか洗わないという人もいますが、毛布にカバーをしているか、していないかによっても頻度が違うようです。
また、洗濯していない時も、掃除機や除菌スプレーをかけてケアしている人が多く見られました。
毛布を洗濯しないとどうなる?
毛布を洗濯しないと、【雑菌】や【ダニ】【ノミ】の温床になってしまいます。洗ったり高熱で乾燥させない限りは自然には減っていきませんので、増えるばかりです。
洗濯すると、ダニやノミの糞や死骸、タマゴを取り除くことができます。そして、50度の熱の場所に30分程度毛布を置いておくと、ダニの成虫は死滅します。また、60度であれば時間はかからず一瞬でダニの成虫は死滅します。
洗濯表示で特に洗濯水の温度指定の無い毛布であれば、洗濯機の高温洗浄コース(60度)で毛布を洗うと良いでしょう。洗濯機に高温洗浄コースが無い場合でも、乾燥機で乾かせばダニの成虫は死滅します。
家庭用の衣類乾燥機は、最近のものは日立製もパナソニック製も「75度除菌コース」があるので、そちらを選ぶと良いでしょう。
毛布をクリーニングで洗濯した時の料金相場
■白洋舎で毛布をクリーニングした場合の相場金額
クリーニングの老舗である「白洋舎」で毛布をクリーニングした場合、お店に持ち込んだ場合は1,100円で、家まで来てくれる集配サービスの場合は1,200円になります。より丁寧な高級仕上げをお願いすると、お店に持ち込んだ場合は2,100円で、集配サービスの場合は2,300円になります。
毛布の大きさは、小さいもので140x200cm、大きいもので160x200cmになります。
子ども用の毛布やひざ掛け毛布は、標準仕上げでお店に持ち込んだ場合は750円、集配サービスだと800円になります。
■人気の「イチカワクリーニング」で毛布をクリーニングした場合の相場金額
北海道札幌市にある宅配クリーニング会社「イチカワクリーニング」は、楽天市場で31週1位をとった人気のクリーニング店です。こちらでは、布団のクリーニングと一緒に毛布のクリーニングを頼むと、オプションとして1枚1,200円で洗濯してくれます。
布団のクリーニングはどのような布団でも1枚5,555円、2枚で8,000円、3枚で9,990円で洗濯してもらえます。
他店では対応しきれない、ペットのオネショやよだれにも対応していますので、犬や猫のオシッコやよだれのニオイがついて困っている方は相談してみてはどうでしょうか。
まとめ
今回は、毛布の洗濯方法について調べました。
自宅で洗える毛布かどうかは、見た目だけではわからないので、毛布についている「洗濯表示」をチェックする必要があります。毛布に洗濯表示のタグが見当たらなかったら、購入した布団屋かクリーニング店に聞いてみましょう。
毛布を洗う時の洗剤は、おしゃれ着洗い用の「中性洗剤」を使うようにします。洗い上がりがゴワゴワになるのを防ぎたければ、柔軟剤を入れると良いでしょう。
世間の半数の人が、1ヶ月に1回のペースで毛布を洗っています。汚れないように毛布にカバーをかぶせるなどの工夫をすると、毛布が長持ちしますよ。
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