ステンレスのシンクはサビにくくできていますが、掃除をサボったり、鉄製品を置きっぱなしにすることでサビが生えてしまうこともあります。
【シンクに生えやすいサビの種類】
・黒サビ:熱が原因のサビ。食材・油汚れから発生することもある。
・赤サビ:塩分が原因のサビ。黒サビより頑固になりやすい。
・もらいサビ:金属と金属が長時間接触して発生するサビ。お玉やヘアピンの置きっぱなしが原因。
ここでは、生えてしまったサビの取り方や予防策を解説していきます。
サビ以外の汚れを落とす方法は下記の記事で解説しています。
シンクの掃除方法6ステップ!道具・サビ・排水溝汚れは?【プロ監修】 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/275シンクが汚れる原因とキレイを保つための掃除方法についてまとめました。水アカや食品など汚れ別の掃除や、シンク掃除が楽になる洗剤やグッズについても解説している他、プロにシンク掃除を頼んだ場合の相場も調査しています。
最近流行の人工大理石で使えるサビ落としの方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
シンクの素材別の特徴と注意点
シンクは基本的にサビづらい素材で作られています。それぞれメリットとデメリットがあるので、こちらで解説していきます。
一般的なシンクといえばステンレス ■ステンレスの特徴と注意点
ステンレスには酸化被膜があるため、サビや熱に強いのが特徴。キッチンのシンクにもよく使われています。
お手入れも簡単ですが、他の金属を置きっぱなしにすると発生するもらいサビには注意が必要です。
水アカが目立ちやすいというデメリットもあるので、中性洗剤などで定期的に掃除をしましょう。
おしゃれで汚れにくい新素材 ■人工大理石の特徴と注意点
おしゃれなデザインとカラーで最近人気なのは、人工大理石。ステンレスより効果になりますが、水アカが目立ちにくいのが特徴です。
熱などで変色しやすく、次第に黄ばみが目立ちやすいというデメリットもあります。
ステンレスと同じく定期的な掃除がキレイな見た目を保つコツなので、中性洗剤で日々のお手入れをしていきましょう。
【人工大理石に使えない洗剤】
・漂白剤
・酸性洗剤・アルカリ性洗剤
・研磨作用のある洗剤・スポンジ
そのほかのおしゃれな素材もシンクあり ■クォーツシンク・ホーロー製の特徴と注意点
現在のシンクの大部分はステンレスで、最近の流行は人工大理石。しかし、ご自宅のシンクが他の素材である可能性もあるので、説明書などで確認してからサビ取りを行いましょう。
クォーツシンク:水晶とエポキシ樹脂で作られているため、汚れ・熱のどちらにも強い。中性洗剤でお手入れOK
ホーロー:熱に強く耐久性が高い。耐衝撃は低い。長年の使用でガラス質のコーティングがはがれるとサビやすくなる
本記事では、主にステンレスのサビの落とし方を紹介していきます。
メラニンスポンジでのサビの落とし方
ステンレスのシンクに生えたサビであれば、メラニンスポンジで磨くと落ちることがあります。水をふくませて優しくクルクルとこすっていくのがポイントです。
通常のタワシでは目が粗いので、ステンレスの皮脂をはがしてしまいます。かえってサビの原因になるので止めましょう。
メラニンスポンジ自体にも研磨作用があるので、人工大理石などの繊細な素材に使うのはNGです。
重曹でのサビの落とし方
ステンレスに生えた軽いサビは、重曹で落とせます。重曹には研磨作用があるので、人工大理石に使うのはNGです。
ステンレス製品を重曹で掃除するポイントは、下記の記事でも詳しく解説しています。
重曹でステンレスのサビ落とし!頑固なサビにおすすめのアイテムや予防方法も | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1516重曹や酢・クエン酸を使ったステンレスのサビ落とし方法を紹介します。頑固なサビにおすすめのアイテムや予防方法も解説するので参考にしてみてください。
部分的なサビにはペーストがおすすめ ■重曹ペーストでのサビの落とし方
重曹を水で練って作った重曹ペーストは、部分的なサビを落とすのにぴったり。中性洗剤などでシンクをキレイにした後、サビを落としていきましょう。
【重曹ペーストでサビを落とす手順】
1:容器に重曹と水を1:4の割合で入れて混ぜ合わせて重曹ペーストを作る
2:サビの上に重曹ペーストを乗せる
3:1時間以上放置する
4:スポンジでこする
5:水拭きした後に乾いた布で拭く
重曹ペーストを作る時は、水を少しずつ混ぜて固めのペーストにするのがポイントです。
スポンジで軽くこすっても落ちない場合は、メラニンスポンジなどの研磨作用のあるスポンジがおすすめ。ただ、強い力でこすりすぎると傷ができ、そこからサビができるので注意しましょう。
広範囲のサビなら重曹パックで一網打尽 ■重曹パックでのサビの落とし方
広くサビだらけになってしまったシンクなら、重曹ペーストよりパックが向いています。中性洗剤でシンクをキレイにした後に、重曹パックをしていきましょう。
【重曹パックでサビを落とす手順】
1:シンクを水で濡らす
2:サビの上に重曹をふりかける
3:全体にキッチンペーパーをかぶせてせて、上から水をかける
4:1時間以上放置する
5:キッチンペーパーでふきとりスポンジでこする
6:水拭きした後に乾いた布で拭き上げる
スポンジで軽くこすっても落ちない場合は、メラニンスポンジなどの研磨作用のあるスポンジがおすすめ。
ただ、頑丈なステンレスといえど、強い力でこすりすぎると傷ができてしまいます。傷ができるとそこからサビができるので注意しましょう。
酢やクエン酸でのサビの落とし方
ステンレスのシンクに赤っぽいサビが生えている場合は、酢やクエン酸で落とすのが効果的。水アカを落とすのにも役立つので、キッチン向けのアイテムです。
【お酢・クエン酸でサビを落とす手順】
1:ぬるま湯にお酢・クエン酸を溶かす
2:赤サビの上においてなじませる
3:水で拭き上げた後に空拭きする
拭き上げるのに使うアイテムは清潔な布やキッチンペーパーがおすすめ。台所用のスポンジやメラニンスポンジでもOKです。
なお、人工大理石や特殊なコーティングがある素材にお酢やクエン酸を使うのはNG。傷をつけてサビの原因となってしまいます。
詳しくは下記の記事で解説しています。
クエン酸掃除の前に!注意点4つと【使ってはいけないもの】まとめました | タスクル
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多目的クレンザーでのサビの落とし方
100均で売っている多目的クレンザーは、赤サビや水アカに効果的です。
少量を台所用スポンジにつけて、クルクルとこすりましょう。
メラニンスポンジを使うとより効果がありますが、両方に研磨作用があるのでサビがついている部分以外をこすらないように注意しましょう。研磨作用で傷をつけると、サビの原因になってしまいます。
オキシクリーンでのサビの落とし方
サビと一緒にカビや石鹸カス、油汚れを落としたいのであればオキシクリーンがおすすめです。
特に、研磨作用がある洗剤を使えない人工大理石に効果があるのが嬉しいところ。ただし、表面のコーティングの種類によっては使えないので、一度説明書で確認しておきましょう。
一方、ステンレスシンクの場合表面を酸化させ、サビさせることがあるのであまりおすすめしません。
【オキシクリーンでサビを落とす手順】
1:排水口に栓をする
2:シンク一杯にお湯をためる
3:必要量のオキシクリーンを溶かす
4:2時間ほど放置する
5:すすぎ洗いする
6:乾拭きする
オキシクリーンの使い方や使える素材については、下記の記事で解説しているのでぜひご覧ください。
オキシクリーンのキッチンシンク掃除方法!失敗しないコツ・注意点は? | タスクル
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専用のサビ取洗剤を使う
上記の日用品でサビが落とせない時には、サビ取り用の洗剤を使いましょう。
重曹や多目的クレンザーより強力ですが、その分研磨力が強いのでシンクのコーティングを剥がすリスクがないか確認しながら使いましょう。
シンクのサビ落としにおすすめの商品を紹介 シンクにおすすめのサビ取用洗剤3選
ここでは、シンクにおすすめの洗剤を紹介していきます。
シンクにおすすめのサビ取用洗剤1 技職人魂シリーズ サビ取り 洗剤
プロが作ったサビ取り用洗剤です。通常のサビの他、もらいサビにも効果的な商品になっています。
シンクにおすすめのサビ取用洗剤2 AZ つけ置きサビアウト 500ml 910
つけ置きでサビが取れるサビ取剤です。6時間と長時間ではありますが、放っておけば頑固なサビも落ちるのでおすすめです。
シンクにおすすめのサビ取用洗剤3 ピカールケアー 150G
ステンレスなどの金属に使えるサビ落としです。強力なので部分的に使っていくのがおすすめの商品ですよ。
シンクのサビの予防対策4選
シンクのサビを防止するためには、日々のお手入れが肝心。ここでは、その方法を紹介していきます。
食器洗い用洗剤+台所スポンジで清潔に保とう ■小まめに掃除する
シンクのサビを防ぐためには、素材を問わず定期的な掃除が一番。サビの原因になる塩分や油をしっかりと洗い流しましょう。
毎日のお手入れは中性洗剤+台所スポンジがおすすめ。食器に使える洗剤なので、シンクのコーティングをはがしてしまう心配もありません。
また、高熱は黒サビやコーティング剥がれの原因になるので、麺をゆでたお湯などを捨てる時は水を流しながら捨てる習慣をつけましょう。
調理器具・空き缶の放置はNG ■もらいサビを防ぐ
ステンレスは金属なので、その上にアルミや鉄などの金属製品を置きっぱなしにしておくともらいサビが発生することがあります。衛生的な意味でも直置きを避け、別の容器に収納するのがおすすめです。
うっかり置きっぱなしにしがちなのは缶詰の空き缶。シンクの上に放置しておくと、そこからサビが生えてしまいます。別の場所で乾かしてからゴミに出す習慣をつけましょう。
見た目は白くなってもダメージ大! ■塩素系洗剤を使わない
サビが生えると漂白剤を使いがちですが、その前に成分を確認しておきましょう。ハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤は、ステンレスのシンクの表面の被膜やコーティングを破壊してしまいます。人工大理石に使うのもNGです。
台拭きの消毒などでシンクの中で塩素系漂白剤や洗剤を使う時には、シンクにつかないように注意しましょう。
掃除の後にコーティングすると効果大 ■コーティングする
シンクがステンレス製であれば、防サビ剤でコーティングするのもおすすめ。防サビ剤を使えば、水や油などのサビを発生原因をシャットアウトしてくれます。
スプレータイプ・クリームタイプ・液体タイプと多種多様なので、ご自宅のシンクに合った商品を選びましょう。
自分で落としきれないサビはどうする?
サビが落としきれなかったり、日々のお掃除に自信が無い方はプロに依頼するのがおすすめ。下記の記事にて相場やおすすめの業者を解説しているので、ぜひご覧ください。
プロによるお部屋の掃除代行サービス!激選した掃除代行サービス業者も紹介 | タスクル
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