エアコンは精密機械であるため自分で掃除をすると壊してしまうのではという不安や、掃除方法が分からないという人も多いのではないでしょうか。しかし、エアコンの掃除方法はコツを押さえれば簡単に行えます。エアコンをつけることで不快なニオイがしたり、くしゃみが出たりといったアレルギー反応が見られる場合、エアコンの中のカビが原因である可能性が高いです。
エアコンの掃除をする時には、最初に電源を抜きましょう。スイッチを切るだけでは、誤ってリモコンを押してしまい、掃除中にエアコンが作動する危険性があります。そのため、エアコンを掃除する際にはコンセントを抜いて、安全第一で作業をすることが大切です。エアコンについて、汚れる原因から具体的な掃除方法まで解説します。
エアコンの汚れる原因
エアコンが汚れる原因は、カビや雑菌以外にも料理をした際の油や、タバコのヤニが挙げられます。自宅でタバコを吸うと、フィルターはもちろん、ファンやフィンも汚れるため注意が必要です。さらに、台所近くのエアコンは、調理中の油が蒸気に混ざることでエアコンの汚れにつながります。
また、室内外の温度差があると結露し、ファンに付着した水分に雑菌が繁殖するため、体にも悪影響を及ぼす可能性が高いです。繁殖した雑菌やカビ菌は、汚れやニオイの原因にもなるので、定期的に掃除をする必要があります。
エアコン掃除動画はコチラ↑↑
エアコン掃除に必要な道具
エアコン掃除に必要な道具は、掃除用ブラシ、洗剤、ヘッドライト、フィン掃除用ブラシ、綿棒、養生するカバーもしくはゴミ袋、炭酸水、歯ブラシです。
綿棒は、細かな部分の掃除に使用します。大きなゴミ袋またはエアコン掃除の養生用カバーは、室内の汚れ予防のために準備しましょう。エアコンを掃除すると、汚れた水や洗剤が床に垂れたり、内部のゴミが家具や床についたりします。そのため、エアコン周辺や下の部分をビニールで覆うことがポイントです。
炭酸水はスプレーボトルに入れ、洗剤と併用しましょう。泡のパワーによって、スムーズに汚れを落とす効果が期待できます。ただし、炭酸水は無添加のものを使用することが重要です。甘味料といった添加物が入っているとカビの元になるため注意しましょう。
自分でエアコン掃除の仕方4ステップ
自分でエアコンを掃除する際には、フィルター、ファン、室外機の順で作業をしましょう。4つのステップに分けて、詳しく紹介します。
■ステップ①フィルター掃除
エアコンの本体のカバーをあけて、取り外し可能なフィルターを外して洗います。しっかりと乾燥させてから、元の場所に戻しましょう。
エアコンのフィルターを掃除する際には、掃除機でホコリを吸い込む方法も有効ですが、水洗いした方がスムーズに汚れを取り除けます。その際には、歯ブラシを使用して網の目が崩れないようにそっと洗うのがポイントです。
■ステップ②ファンの掃除
風が出るファンの羽(ルーバー)を手で回転させて外します。回転させられない機種の場合は、無理に回さないように注意が必要です。使わないタオルや雑巾に、中性洗剤を希釈したものを染み込ませましょう。
奥まで手を入れて拭くと故障するリスクがあるため、手が届く範囲の汚れを拭き取ります。
裏の方に汚れを押し込んでいるだけになってしまっていて、奥まできれいにならず、結果残った汚れがさらに汚れを引き起こす場合も考えられるのでわたしはおすすめできません。
最後に、きれいな雑巾に水を含ませて拭き、ファンの羽とカバーを戻して室内での作業は完了です。
■ステップ③室外機の表面の汚れを拭く
最初に、室外機表面の汚れを雑巾で落とします。プロペラのカバーは網状になっており汚れが付着しやすいので、歯ブラシを使って書き出す方法が有効です。最後に掃除機を使って汚れを取り除きますが、掃除機のコードが届かない場合にはコードレスタイプのクリーナーを使用しましょう。
室外機は水洗いができるので、外側に汚れや泥が目立つ場合には、雑巾で水拭きをしたうえで水をかけて洗い流すことも可能です。
■ステップ④室外機の裏側の金属板を洗う
室外機の側面と裏側には、金属版があります。金属板は熱の交換をする箇所であり、汚れを除去することによってエアコンがスムーズに動くようになるので節電にもつながるでしょう。アルミ製であるため、素手で押すだけでも変形する点に注意が必要です。
掃除をする際には力を入れずに、こするようにして汚れを除去します。掃除機を使うとスムーズに掃除を行えますが、掃除機が直接当たらないように、ホースにブラシをつけて掃除する方法が有効です。
エアコン室外機を自分で掃除する方法4ステップ!時期・頻度は?必要?プロは? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/137つい見落としてしまいがちなエアコン室外機の掃除。エアコン室外機の掃除をすることは、エアコンの運転効率を上げるために重要です。エアコン室外機の掃除を自分で行う場合、知っておきたいポイントや注意点などについてまとめてみました。
自分でエアコン掃除の仕方注意点
エアコンのフィルターの掃除については、汚れが蓄積しており水だけで落とせない場合には、台所用中性洗剤を希釈してつけ置き洗いをする方法もおすすめです。ただし、つけ置き洗いをするだけでは絡まって付着したホコリは取り除けないため、最後は掃除用ブラシや手で絡まったホコリを取り除きましょう。
エアコン掃除を業者に依頼した場合の仕方
ここからは、自分でおこなうエアコン掃除の仕方ではなくプロの業者に頼んだ場合のエアコン掃除の仕方をご紹介します。
■養生をし、カバーや部品をはずす
周りに水がまわりこまないように作業は進めていくが万が一のために養生をします。
その後カバーやフィルターなどをはずし、分解できる部分を分解し、中の汚れを確認します。
購入してから一度も業者さんにクリーニングしていないエアコンなので、かなり汚れがたまっていますね。
残りの養生を追加します。
今回お願いした業者さんでは設置状況や、機種にあわせて常にエアコンにあった養生を手作りなので他の家で使ったものを流用しないで済むので衛生的です。
■洗剤と水圧でエアコン掃除をしていく
洗剤と水圧で掃除を開始します。この水圧はスプレーでは再現がむずかしく、汚れがとりきれません。汚れがとれないと、エアコンに負荷がかかり電気代に影響がでてきてしまうことも。室内機だけなく室外機のよごれも関係しているので、詳しくは室外機の記事をご確認ください。
エアコン室外機を自分で掃除する方法4ステップ!時期・頻度は?必要?プロは? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/137つい見落としてしまいがちなエアコン室外機の掃除。エアコン室外機の掃除をすることは、エアコンの運転効率を上げるために重要です。エアコン室外機の掃除を自分で行う場合、知っておきたいポイントや注意点などについてまとめてみました。
■ブラシなどでこすり洗いをし、洗剤を洗い流す
高い水圧で、汚れを奥まで撃退。吹き出し口からファンの掃除もしていきます。洗剤をかけたあとは、柔らかいブラシで網目にそってブラッシングします。自分でおこなう場合は歯ブラシでブラッシングして掃除機で吸うことで普段のお手入れとしてはOKです。
ポイントはタテの網目に沿ってお掃除すること。奥のパイプの中にガスが通っていて、冷暖房していく構造になっています。手前の網目のアルミがこわれてもここのパイプが壊れていない場合は直接は故障には繋がりにくいでしょう。
吹出口のカビに関してはスポンジで優しく掃除。自分でおこなう場合はキッチンペーパーで代用できます。丁寧にこすりあらいをします。汚れがとれたら、お水で洗剤をあらいながしてくれます。
■エアコンの周りも掃除する
エアコンの周りをブラシやタオルで汚れをとりのぞき、養生を外していきます。電源をつけて送風です。
■エアコン掃除ででた汚水
液体がかなり黒い!と感じたものの、もっと真っ黒になるエアコン掃除の時もあるようです。
■フィルターやカバーを掃除
フィルターやカバーを掃除します。掃除機でホコリをおとし、お風呂場でブラシと洗剤で掃除します。
洗った部品をタオルなどで拭き、エアコン本体に戻して送風して乾燥させて終わりです。
エアコン掃除と電気代のお話
大量の電気をつかって、ホコリがつまっている細くなってしまった通り道から一生懸命風を取り込もうとしているので、エアコン自体にパワーが必要になりフル稼働になってしまう場合も。
また、中のファンがほこりとカビで汚れていると汚れで回転が悪くなるので、風が効きが悪くなり、電気代がかかりやすくなります。
掃除をすることによって、この稼働がスムーズに行えることになるため、電気代が結果安くなったと体感される方が多いです。
エアコン掃除のおすすめ頻度
エアコン掃除は、1年に1回行うことがおすすめです。エアコンを使用している人のなかには数年に1回掃除をする程度であるというケースもありますが、蓄積した雑菌やカビ菌、汚れが、エアコンの風に乗って室内に拡散されるので健康を害する恐れがあります。そのため、最低でも1年に1回、夏や冬といったエアコンの使用頻度が上がる時期の前に掃除をしましょう。
GW明けから6月の後半~7月、お盆までエアコン掃除の繁忙期ですので、その時期は予約がとりにくいかもしれません。
自分で掃除するのと業者に依頼する違いは?
業者がエアコンの掃除をする際には、スムーズに汚れを落とせる業務用洗剤や高圧洗浄機を使用します。さらに、室内に汚れが飛び散ることを予防するために、丁寧に養生を行なったうえで作業をすることが特徴です。自分でエアコンを掃除する場合、養生をしても家具や壁、床に汚れが付着する場合があり、掃除をするのには手間がかかります。
また、エアコンフィルターやファンなどを洗浄した後にはしっかりと乾燥させなければならず、水分が残った状態では湿気が高くなりカビが生えるので注意しなければなりません。そのため、時間に余裕があり天気が良く、しっかりと部品を乾燥させられる日を選んで掃除をする必要があります。
忙しい人には難しい場合もあるので、丁寧かつ確実にエアコン掃除を依頼できる業者に依頼するメリットは大きいといえるでしょう。
エアコン掃除業者の料金目安
業者にエアコンの掃除を依頼した場合、1台1万円程度の料金が一般的です。掃除の所要時間は2~3時間程度であり掃除の範囲はフィルー、ファンなどが挙げられます。ただし、値段の安さだけで業者を選ぶと最も掃除が掃除が困難なファンの掃除は行わず、部分的に掃除するといった場合もあるので、どの程度の範囲の掃除を行うのかを依頼する前にチェックすることが重要です。
■エアコン掃除を業者に頼んだ場合の相場金額比較一覧表
A社 | B社 | C社 | D社 | |
---|---|---|---|---|
1台あたりの基本料金 | 2万7,000円 | 1万円 | 9,000円 | 5,780円 |
1台あたりの基本作業時間 | 室内機を持ち帰って分解洗浄 | 60分 | 90分 | 90分 |
消臭抗菌コート | 要相談 | 無料サービス | 無料サービス | 1,080円 |
お掃除機能付きエアコン | 8,000円追加 | 8,000円追加 | 7,560円 | 不可 |
室外機洗浄 | 要相談 | 4,000円追加 | 3,240円追加 | 3,240円追加 |
ドレンホース防虫キャップ取り付け | 要相談 | 1個 500円 | 要相談 | 要相談 |
外装カバーの清掃 | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィルターの洗浄 | ○ | ○ | ○ | ○ |
本体内部の高圧洗浄 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ドレンパンの洗浄 | ○ | ○ | ○ | ○ |
作業場所の簡易清掃 | ○ | ○ | ○ | ○ |
まとめ
エアコンの掃除は、数年間行っていないと使用した際に不快な臭いがしたり、カビや雑菌が混じった空気が舞ったりといったリスクがあります。定期的に掃除を行い、安全かつ快適にエアコンを使用しましょう。
市販のエアコン掃除グッズ「くうきれい」を使った「自分でできるエアコン掃除」を「実践レポ」してみました。
エアコンカビ掃除はこれで完璧!健康被害も!?3大原因と掃除方法と予防法 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/112エアコンを徹底的に掃除してカビを除去する方法を解説しています。業者に頼めば1万円以上はかかってしまうエアコンの掃除も、頑張れば自分一人でできるようになります。エアコンのフィルターやフィンの掃除、そして一番難しいファンの掃除まで掃除方法を説明します。
エアコン水漏れ原因16個!修理方法2個と業者料金・放置は?【プロ監修】 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/580エアコンが水漏れしていると、エアコンが故障しているケースもありますが実際には別の理由で水漏れをしている場合が多いです。そこで、エアコンが水漏れする原因と対処方法、業者に依頼した場合や放置するリスクについて解説します。