エアコンのスイッチを入れると水漏れするといった、トラブルに悩んでいる人は少なくありません。エアコンの水漏れは色々な原因が考えられるうえに、いくつかのトラブルが同時に発生しているケースも多いので、対処しきれずに諦めてしまう人も多いでしょう。
エアコンの水漏れを直すためには、原因を特定することが非常に重要です。エアコンが水漏れしているにも関わらず放置すると、故障したり水ではなく氷が落ちたりするといったことも起こりうるので注意が必要です。
エアコンの水漏れは業者に依頼しなければ直せないと思う人も多いですが、原因によっては自分で修理できる可能性があります。最初にエアコンが水漏れする原因を確認し、原因に合わせた方法で対処しましょう。
エアコンが水漏れしている場所はどこ?
エアコンが水漏れする場所は、ルーバー、エアコンの奥、室外機と、3つの場所が挙げられます。ルーバーからの水漏れは、下に向けると冷えた空気がルーバーに当たって結露が起こるので、水が落ちるという仕組みです。
エアコンから冷たい空気が出されルーバーにあたって冷やされるので、ルーバーは水滴が付着しやすく、室内の湿度が高いと結露が発生して水漏れするケースがあります。
送風時にエアコンの奥から水漏れしている場合は、冷気と同時に水が飛び散るケースであり、原因としてはフィンが目詰まりしているもしくは汚れている、フィルターが目詰まりしているといったことが多いです。
室外機から水が垂れている場合、ドレンパンやドレンホースが詰まっている可能性があるでしょう。
エアコンが水漏れする主な原因6個
■ドレンホースが原因の場合
エアコンの水漏れはドレンホースが関連しているケースが非常に多いので、まずはドレンホースを確認しましょう。
①ドレンホースにゴミが詰まって水漏れする
エアコンが水漏れする原因の半数は、ドレンホースのトラブルだといえます。特に、ドレンホースにゴミが詰まっているケースが多いでしょう。ドレンホースはエアコン内部で発生した水を外に出すための部品であり、壁の穴を通り、屋外にある室外機と室内に設置されているエアコンをつなぎます。
エアコン内部に蓄積したゴミやホコリが水とともに排出される際に、ドレンホースに詰まってしまうことが原因で水漏れを起こすことが多いです。屋外で詰まるゴミはホコリや害虫が多く、ドレンホースは性質上、室内と室外の両方からゴミが入り込み蓄積しやすいので、エアコンの水漏れにつながる可能性が非常に高いといえます。
②エアコンのドレンホースの先が水に浸かっている
エアコンの水漏れの原因を特定したい場合は、屋外にあるドレンホースの先端をチェックしましょう。ドレンホースの先が、水に浸かっていないかどうかを確認する必要があります。水を溜めたバケツや水たまりにドレンホースの先が浸かっている場合、外に水を排出できない状態です。
ドレンホースの先が水に浸かっていると、室内にあるエアコンの水漏れの原因になるので注意しましょう。エアコン内部で発生する水を確実に排出するために、ドレンホースは水に浸からないよう常に意識する必要があります。
③エアコンのドレンホースに水が入っている
ドレンホースの内部に水が入っていると、エアコン内部で発生した水を排出できず、水抜きができない状態です。ドレンホースが波状であったり先端が下ではなく上向きになっていたりすると、ドレンホースの内部に水が蓄積します。ドレンホースの中に水が溜まって排出できなければ、エアコン内部で発生した水が室内に漏れる可能性が高いです。
④ドレンホースが上向きになっている・持ち上がっている
ドレンホースが部分的に高い場所に持ち上がっていたり、先端が上に向いていたりすると、エアコン内部で発生した水はスムーズに流れません。また、壁の内部でドレンホースが部分的に高い位置になっている場合もあります。
壁の中でドレンホースが部分的に高い位置に設置されているケースは、エアコンを設置した業者側のミスであり自分では対処できないので、エアコンの設置を依頼した業者に連絡を入れ、修理してもらいましょう。
■ドレンパンが原因の場合
ドレンホースの他にドレンパンが原因で水漏れをしている場合もあるため、主な2つのケースについてチェックしておきましょう。
①ドレンパンの汚れが蓄積して水漏れする
ドレンパンはフィンの下の部分にあり、エアコン内部で発生する水を一時的に受け止めるお皿のような役割を果たします。ドレンパンは、蓄積した水をドレンホースに流すことによって、エアコンの水漏れを予防できます。
特にエアコンの使用頻度が高くなる冬や夏の時期には、ドレンパンが汚れていることによって水漏れを起こすケースが多いです。ドレンパンが汚れているとエアコン内部で発生した水をドレンホースにスムーズに流せなくなり、雑菌の繁殖によってヘドロのような汚水に変化するので、更にドレンパンに水が溜まるといった悪循環を起こします。
ドレンパンは固定されているパーツであり、自分で取り外して掃除をすることは簡単ではありません。ドレンパンの汚れを除去したい場合には、業者に依頼することを検討しましょう。
②ドレンパンが壊れて水漏れする
ドレンパンが破損しているとエアコン内部で発生した水がドレンホースから排出できないことはもちろん、ドレンパンそのものから水漏れをするので、当然エアコンの吹き出し口からも水が漏れます。ドレンパンが破損している際は自分で対処できないため、業者に依頼して新しいドレンパンに交換してもらわなければなりません。
エアコンが水漏れするその他の原因10個
エアコンが水漏れする場合に、主な6個の原因以外に考えられるものを紹介します。
■①エアコン内部のフィン(熱交換器)が結露して水漏れしている
エアコンのフィンとファンこれは残念ながら防ぐのが大変むずかしい原因ですが、エアコン内部にあるフィンの結露も原因に挙げられます。エアコンのフィンはエアコン温度の調整する部分で、特にフィンが結露を起こしやすいシーズンは夏と冬です。
またフィンの結露は冷房暖房に関係なく、エアコンを使うことで結露が発生します。一年の中でも暑い夏と寒い冬は、特に要注意です。室外と室内の気温差が激しくなるため、フィンに大量の結露が発生します。
フィンにたくさんの結露が発生すると、エアコン内で発生した水をドレンホースで排出できません。行き場のなくなった、エアコン内の水のせいで水漏れします。
■②エアコン本体が故障して水漏れしている
これはちょっと根本的な原因となってしまいますが、長年の使用によるパーツの経年劣化による本体の自身の故障も有りえます。
またエアコン修理を行っている業者によると、一部の機種は使用頻度が多い場合や、長年エアコンを使い続けることで、水漏れを起こす物があり、それがエアコンの設計ミスによる物とメーカ側が暗に認めている場合、問い合わせれる事で無償で対応してくれる場合が有るようです。
■③エアコン内部の配管の接続がゆるくなって水漏れしている
エアコン内部の配管がゆるんでいても、水漏れします。ドレンパンとドレンホースの接続している部品が緩んでいると、エアコン内で発生した水を溜めたり、ドレンホースに水を流すことができません。
配管の接続部分のゆるみを直すには、部品を分解する必要がありますが、これは少々素人には難しい作業になるため、業者に依頼しましょう。
■④室内機側の冷媒配管の銅管部分が露出して水漏れしている
冷媒ガスは配管を通り、部屋に冷たい空気を出す役目をしています。冷媒ガスの配管は、室内と室外をまたいで繋がっています。正しい呼び名は冷媒配管と言い、特に問題がなければエアコンが水漏れすることなく、冷気を送り込むことができます。
ただし室内機側の、冷媒配管の銅管部分が露出している場合は問題です。冷媒配管の銅が露出すると結露が発生し、エアコンが水漏れします。冷媒配管の結露を防ぎ水漏れを防ぐために、冷媒配管カバーが設置されているのが一般的です。でも何かしらの理由で冷媒配管カバー外れたり、ズレていると銅が露出します。
冷媒配管の銅の露出を防ぎ、エアコンの水漏れを改善するなら業者に依頼し、冷媒配管カバーを再度、設置してもらいましょう。
■⑤ドレン配管と冷媒配管の断熱材の劣化・亀裂で水漏れしている
ドレン配管や冷媒配管は、長年エアコンを使い続けることと経年劣化によって亀裂が発生します。これは基本的には必ず起こる事で仕方がありません。ドレン配管や冷媒配管の断熱材が傷み、劣化や亀裂があると、雨水がエアコン内部に浸入して水漏れします。
特に室外にあるドレン配管は、雨や太陽にさらされるため劣化や亀裂が入りやすいです。そのためドレン配管に保護テープを巻いて、エアコンの水漏れ対策する業者もいますが、雨や太陽、経年劣化にはかないません。また大雨、台風、ゲリラ豪雨にも非常に弱いです。
エアコンメーカーや業者に依頼して、ドレン配管の保護テープの再設置、冷媒配管の断熱材の交換をしてもらいましょう。
■⑥室内と屋外との気圧の差で水漏れしている
室内と屋外との気圧の差でも、エアコンは水漏れします。気密性が高い部屋は、特に要注意です。エアコン内に発生した水を、ドレンホースに流して放出したくても、屋外の気圧と大きな差があるため、放出できません。室内の空気と屋外の空気がドレンホース内でぶつかるため、「ドン!」という音等が聞こえてきます。
ドレンホースから音が聞こえたら、エアコンが水漏れするサインだと思いましょう。室内と室外の気圧の差により放出できなかったエアコンの水は、再びエアコン内部へと押し戻されるため、水漏れします。
エアコンが水漏れする原因は、部屋の気密性が高いことです。解消するために窓を少し開けるか、逆流逆止弁を付けましょう。
■⑦エアコンのがフィン(熱交換器)汚れて水漏れしている
エアコンのフィンの汚れも水漏れの原因です。エアコンのフィンは温度調整をするため、結露ができやすいのは仕方がありません。しかし、結露が原因で、エアコンのフィンが汚れます。結露した状態は水に濡れているのと同じであるため、どうしてもゴミやホコリ等が付着しやすくなります。
さらに厄介なことに、湿気を帯びたフィンにゴミやホコリが付着すると、なかなか取り除くことができません。かと言って放置したままにすれば、エアコンの水漏れはひどくなります。自分でエアコンのフィンを掃除すると、ゴミやホコリを押し込んでしまうこともあるため、原因が特定できたのであれば、業者に依頼した方が良さそうです。
■⑧エアコンのフィルターが汚れて水漏れしている
エアコンフィルターの掃除は定期的に行っておりますでしょうか?エアコンフィルターが汚れている事も水漏れの原因になります。特にエアコンを使う夏と冬は要注意です。エアコンを使う頻度が多いシーズンは、フィルターの網目にホコリが詰まりやすいため、定期的に掃除をしましょう。
エアコンフィルターの掃除を怠ると、結露が発生しやすくなるため、水漏れの原因になります。エアコンフィルターに付着しているホコリを、掃除機のノズルブラシで吸い取り、水洗いしてから陰干しをしましょう。
■⑨エアコンの室内機が傾いて水漏れしている
エアコンの室内機が傾いていると水漏れの原因になります。エアコンの室内機が傾く理由は地震等、強い衝撃や振動で傾くからです。エアコンが傾いてると、エアコン内で発生した水がドレンホースに流れないため、水漏れします。
エアコンの水漏れを解決するには、エアコンの傾きを平行にすることです。でも素人が、エアコンの傾きを直すのは難しいでしょう。エアコンを地面に落として怪我をする可能性があるため、業者に依頼するのが良いです。
■⑩エアコン内の冷媒ガスが不足して水漏れしている
エアコンは冷媒ガスを使うことで、冷たい空気を作り出すことができます。エアコンを循環しているこの冷媒ガスが不足すると、温度調整をするフィンにも影響があるため、注意しましょう。「水漏れしているが、それが冷媒ガス不足か?」は自分で判断できます。
エアコンを運転モードにして少し待ち、その後、室内機のフィルターを外します。フィルターを外して霜が付いていたら、冷媒ガス不足を疑いましょう。冷媒ガス不足により、フィンの温度は急激に下がり霜が付きます。
そして、大量の霜や大きな霜が発生するのも問題です。霜はドレン皿(ドレンパン)でとどまることができず、はみ出した霜が溶け出すことで、エアコンが水漏れします。また場合によっては水漏れではなく、氷が落ちてくることもあるため、業者に依頼して直してもらいましょう。
エアコンが水漏れした!自分で修理【ドレンホース】
エアコンが水漏れする原因の多くはドレンホースのつまりであり、基本的にエアコンのドレンホースを掃除すれば水漏れは改善されるでしょう。ホースに詰まったゴミを取り除くためには、業者に依頼する方法もあります。
しかし、費用を節約したい場合にはドレンホース用のポンプを使い、自分で対処しましょう。まずは、ドレンホースの先にサクションポンプの先端をつけ、接合部分に片手を添えることがポイントです。手を添えることによって空気の漏れを予防して、スムーズに目詰まりを取り除くことにつながります。
次に、もう片方の手でサクションポンプのハンドルを引きましょう。何度か行うことで、ドレンホースに詰まったゴミを排出できます。ただし、サクションポンプを使用する際は、絶対にハンドルを押さないよう注意が必要です。ハンドルを押すことでエアコン内部にゴミと水が逆流して、故障する原因になります。
サクションポンプを使わない場合、掃除機を使ってドレンホースのゴミを取り除く方法も有効です。ドレンホースにどのようなゴミが詰まっているかにもよりますが、場合によっては掃除機が故障することがあるためリスクを認識したうえで行いましょう。
掃除機を使う場合には、歯ブラシや割り箸、手ぬぐいやガーゼ、ヘアゴムもしくは輪ゴムを用意します。最初に、掃除機の故障を予防するために、ドレンホースの先から歯ブラシや割り箸を入れて中に詰まっているゴミを可能な限り除去しましょう。
次に、ドレンホースの先に手ぬぐいもしくはガーゼを被せてゴムで止めます。最後に、ドレンホースの先端を持って、掃除機のノズルを利用しておよそ2秒吸い込みます。掃除機のノズルを離した際にドレンホースから水が出てくるので、何度か繰り返し行いましょう。繰り返し行うことで、詰まりを解消できます。
エアコンが水漏れした!自分で修理【ドレンパン】
エアコンを使用することでドレンパンに雑菌が蓄積し、ドレンホースに繋がる排水管の入り口が詰まることで水漏れするケースがあります。そのため、ドレンパンを取り外して掃除をする方法が有効です。
ドレンパンを外さない状態で掃除をすると、エアコン本体の掃除をしても内部にカビやホコリといった汚れが残った状態になるので注意が必要です。ドレンパンを外す前に、他のパーツを順番に取り外します。
最初にフィルター、次にエアコンの吹き出し口のルーバーを開いて外し、最後に吹き出し口についているネジカバーという順番です。最後にドレンパンを取り外したら、市販されている塩素系漂白剤をつけておよそ5分時間をおいた後、アルカリ性の洗剤で洗い流します。
ただし、ドレンパンを取り外す作業は非常に難しく、ドレンパンを自分で取り外したことが原因で故障すると、たとえ保証期間内でも有料で修理することになるので注意が必要です。自分で取り外せない場合やリスクを回避するのであれば、業者に依頼しましょう。
集合住宅ではエアコンの水漏れがよくおこる?
マンションやアパートといった気密性が高い建物は、エアコンの水漏れが起こりやすい傾向にあります。近年の集合住宅は屋外から空気を入れて、空気を循環させて換気するシステムを導入しているケースが多く、屋外と比較して室内の気圧が低いことが特徴です。
空気は気圧が低い方向に流れる性質があるので、長時間部屋の窓を閉めた状態になると屋外の空気がドレンホースからエアコンに流れてしまいます。その際に、水分も同時に入り込み、エアコンから水漏れを起こす原因になるのです。
浴室の24時間換気や、レンジフードを動かし、室内の空気を外に送る際、マンションのように気密性の高い住宅では室内に空気を送り込む穴がなくエアコンのドレンホースから空気を吸い込んでしまいます。
エアコンからコポコポと水の音がするのは、この気圧差による影響と考えられます。
換気扇、レンジフードを止めると音がしなくなったり水漏れしなくなったりします。
エアコンを取り付けたばかりなのに水漏れした場合
エアコンを取り付けたばかりで水漏れする場合には、設置時の不備が原因の可能性が高いです。ドレンホースが上向きに設置されていたり、エアコン本体が斜めに取り付けられていたりすることで、エアコンのドレンホースから水が流れない場合があります。
さらに、エアコンの室外機が傾いて設置されていると、ドレンホースにスムーズに水が流れないので、ドレンパンに水が蓄積して溢れ、エアコン本体から室内に水が漏れるのです。エアコンの裏側にタオルを挟み、エアコンを平行にすることで水漏れを対処できます。
ただし、長期間エアコンが斜めになっている状態で使用を続けていると、エアコンが落下する危険性があるため、エアコンの取り付けを依頼した業者に連絡して対処してもらいましょう。
・エアコン本体の取り付けが斜めになっている
・ドレンホースの勾配が原因で排水できない
・エアコン運搬時になんらかの原因でドレンパンに亀裂が入ってしまっている。
この3種類が考えられます。
寒い時期のみにエアコンから水漏れがある場合
寒い時期だけエアコンから水漏れがするという場合は、ドレンホースが凍結している可能性があります。ドレンホースの先が地面についた状態になっており、屋外の冷気によって凍ることで水を外に出せず、室内から水漏れする場合があるのです。
凍結が原因の場合、凍っているドレンホースの先にお湯をかけて、氷を溶かすことで対処できます。ただし、熱湯をかけるとドレンホースが変質・変形する場合があるので、40度程度のお湯を使用しましょう。
暖房時はエアコンは結露を起こさないので詰まりなどのホース関係ではない故障だとおもいます。
エアコンの水漏れ予防対策方法3つ
エアコンが水漏れをする場合、対処をする手間や費用がかかるケースもあります。そのため、水漏れしないように予防することが重要です。エアコンの水漏れを予防するための対策を3つ紹介します。
■①ドレンキャップをエアコンのホースにつけることで水漏れを予防する
水漏れの原因の多くはドレンホースにあり、虫が侵入したりゴミが蓄積したりすることで詰まって水漏れを起こします。細かなゴミやホコリが入らないようにすることは難しいものの、ホースの先端にドレンキャップを作ることによって大きなゴミや虫の侵入は予防できます。
ドレンキャップを取り付ける作業は非常に簡単であり、キャップそのものは数百円程度とリーズナブルな価格で購入可能です。インターネット通販やホームセンターで気軽に購入できるので、エアコンの水漏れ予防アイテムとして活用しましょう。
■②フィルターの掃除をすることも水漏れの予防につながる
エアコンのフィルターの掃除を行わなければ水漏れの原因になるので、定期的にエアコン内部の掃除をすることが大切です。エアコンは高い場所に設置してあり、フィルターを掃除するのは簡単ではありません。
手間がかかるという理由でエアコンのフィルターの掃除を行わないでいると、水漏れを含め様々なトラブルにつながります。特に、暖房や冷房の使用頻度が高くなる時期にはエアコンのフィルターはすぐに汚れるため注意が必要です。
エアコンの水漏れを予防するために1ヶ月に1回程度、エアコンのフィルターを掃除しましょう。こまめに掃除をできる場合は、1週間に1回程度の頻度でエアコンのフィルターを掃除する方法も有効です。
■③設定温度を高くすることで水漏れを予防できる
エアコンの水漏れを予防したい場合、設定温度を高くして使うことを意識しましょう。特に、夏に冷房を使う場合は設定温度を低くするケースが多いですが、設定温度が低いとエアコンの温度調整を行うフィンそのものの温度が低くなり結露が発生するので、エアコンが水漏れしやすい状態になってしまいます。
冷房を使用する場合にはエアコンの設定温度を高くすることを意識し、冷房は27~28度程度にしましょう。夏の時期に27度や28度では暑いと感じる場合、扇風機を合わせて使う方法がおすすめです。
暑さが我慢できない場合には、いつも設定している温度プラス1~2度高くするだけでも、エアコンの水漏れを予防できます。
エアコンの水漏れを放置しているとどうなる?
水漏れをしていてもエアコンから垂れる水を拭けば良いと考えて、水漏れを放置しているケースも多いのではないでしょうか。しかし、水漏れを放置するとエアコン内部にカビが発生し、送風時にカビ菌が室内に排出されるため健康を害するリスクがあります。
特に、アレルギーや喘息を持っている人の場合は症状が悪化する場合もあるでしょう。さらに、エアコンは機械であり、内部に水が溜まることによってエアコンそのものが故障するリスクもあります。
エアコンの掃除を業者に頼んだ場合の相場金額
エアコンの水漏れを対処するためには、エアコン内部を掃除する必要があります。エアコンの掃除を業者に頼んだ場合の費用相場は6,000~1万8,000円程、水漏れの点検だけであれば3,000円程度が目安です。
業者やエアコンのタイプによって料金には差があるうえに、作業が終わった後に追加料金が発生しないかどうかも含め、事前に料金やサービス内容を確認しておくことが大切です。
エアコン 修理工事 |
A社 | B社 | C社 | D社 |
---|---|---|---|---|
水漏れ修理 | 6,000円 | 11,800円 | 15,000円 | 18,000円 |
定休日 | 年中無休 | 年中無休 |
年中無休 ※6~9月のみ |
年中無休 |
駐車場代 | 業者負担 | 業者負担 | 依頼者負担 | 業者負担 |
予約 |
一週間前までに 予約を |
場合によっては 即日対応も可能 |
3日前までに 予約を |
場合によっては 即日対応も可能 |
冷媒ガス漏れ |
対応可能 ※追加料金有 |
対応可能 ※追加料金有 |
対応可能 ※追加料金有 |
対応可能 ※追加料金有 |
電話の段階で確認した方がいいかと思います。
まとめ
エアコンの水漏れに対処するためには原因を特定することが重要であり、ドレンホースを掃除したり一定期間に1度エアコンを掃除したりといった、いくつかのポイントを押さえて対処する必要があります。
また、エアコンが水漏れしないように予防することも大切です。ゴミやホコリの蓄積が水漏れの原因になるので、定期的に掃除を行って汚れを取り除かなければなりません。
場合によっては、エアコンが故障していたり掃除をするのが難しいほど汚れが蓄積していたりするので、業者に修理を依頼しなければ対処できないケースもあります。しかし、まずは原因を特定して、自分で対処すべきか業者に依頼すべきかを判断しましょう。
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