みなさんはエアコン室外機の掃除をしたことはありますか?エアコン本体の掃除ばかりに目がいき、つい見落としてしまいがちなエアコン室外機の掃除。エアコン室外機の掃除をすることによって、エアコンの運転効率が高まり、無駄な電力の消費を抑えることにつながります。
エアコン室外機の掃除を自分で行う場合、知っておきたい4つの掃除方法や注意点などについてみていきましょう。

エアコンの室外機の掃除が必要な理由
エアコン室外機の掃除を1度もしたことがない方も、いるのではないでしょうか?エアコン室外機もフィルターと同じで定期的に掃除をしないといけません。まずはエアコンの仕組みを知りましょう。
簡単に言うと、エアコン本体は快適な温度に調整した空気を部屋に排出する機械です。室外機は快適な温度を作る役目があります。エアコンを稼働させるとエアコン本体は部屋の空気を吸い込み、パイプを通って室外機に運ばれる仕組みです。
エアコン本体と室外機はパイプでつながっていますが、吸い込んだ空気はパイプ内にある冷媒ガスと一緒に室外機へ運ばれます。冷媒ガスは熱を取るのが役目で空気を冷たくするのが特徴です。
室外機は冷媒ガスを循環させるために圧縮機が内蔵されていて、圧縮機はエアコンの心臓部分と言えます。室外機は外に設置していることから、砂・ホコリ・糸くず・髪の毛などが原因で汚れやすいです。室外機を掃除しないまま使い続けると、3つのトラブルが発生すると思いましょう。
【電気代が高くなる】
汚れた室外機はエアコンの運転効率が悪く電気代がかさみます。
【騒音がする】
運転効率の悪いエアコンは室外機の音がうるさいです。掃除をしていない室外機は通常の室外機に比べると運転効率が悪いことから、ファンの回転数が上がり騒音がします。
他にも、室外機の掃除をしていない場合は空気の循環や排出が上手くできません。室外機は正常に動かすためにフル稼働するため騒音が発生します。
【故障しやすくなる】
室外機の汚れを放置して使い続けるとエアコン本体や室外機が故障しやすいです。室外機のパーツが故障すれば冷たい空気を作ったり、空気を循環させることもできなくなります。
エアコンの室外機は圧縮機を含め、様々なパーツが内蔵されています。室外機のパーツに汚れが入り込むと正常に稼働しなくなり、様々なパーツに負荷がかかり故障するかもしれません。
エアコン本体ばかりに気が向きがちですが室外機の掃除も欠かせません。室外機には温度調整に欠かせない重要なパーツが内蔵されていて、掃除を怠ると騒音や故障などのトラブルが発生します。できるだけ長くエアコンを愛用するために室外機の掃除もしましょう。
エアコン室外機掃除の動画はコチラ↑↑

自分で簡単!エアコン掃除の仕方4つと2つの注意点 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/172エアコンの掃除について、準備する道具やフィルターやファン、室外機を掃除する4つの手順を紹介します。また、掃除の際に注意すべきポイントや、エアコン掃除を業者に依頼した場合のメリットと料金相場についてもチェックしましょう。
エアコンの室外機を掃除する準備と道具

”エアコン室外機の掃除をしよう!”と思っても、いきなり掃除をしてはいけません。エアコン室外機の内部は精密機器が内蔵されています。エアコン室外機の掃除をする前に必要な道具などを揃えましょう。
■取り扱い説明書に目を通し物はどかす
エアコン室外機の掃除をする前に取り扱い説明書に目を通します。特に初めてエアコン室外機の掃除をする場合は、取り扱い説明書を見て注意事項なども確認しましょう。
エアコンの取り扱い説明書を見ると各部品や部位の名称について説明しています。絵と一緒に細部まで説明しているためわかりやすく、初めてエアコン室外機の掃除をする方でも問題ないでしょう。
エアコン室外機は屋外に設置することから頑丈に作られていて、雨風にさらされても問題ありません。頑丈なエアコン室外機ですが、エアコン室外機の内部に様々なパーツがありとてもデリケートです。
エアコン室外機の掃除をする際は故障させないためにも注意事項などを把握して、慎重に行いましょう。
もう1つ、エアコン室外機の上や周りに物があればどかします。理由はエアコン室外機の上や周りに物があると掃除のジャマになるからです。
■掃除に必要な道具を揃える
”エアコン室外機の掃除は揃える道具が多いのでは?”と思う方もいるかもしれません。エアコン室外機に必要な道具は5つあればOKです。
【軍手】
軍手はエアコン室外機の掃除では欠かせません。エアコン掃除をする際は必ず軍手を用意しましょう。
【使い古した歯ブラシか毛先が柔らかい歯ブラシ】
エアコン室外機の部品を掃除するときに使います。使い古した歯ブラシは毛先がバラバラで、エアコン室外機の部品にダメージを与えにくいです。使い古した歯ブラシがなければ、毛先が柔らかい歯ブラシで掃除しましょう。
【洗剤】
洗剤は必須ではありませんが、エアコン室外機のカバーを掃除する時に使います。
【割りばし】
エアコン室外機の細部を掃除するときに使います。
【掃除機】
掃除機は必須ではないですが、エアコン室外機のゴミやホコリを取るときは便利です。できたら掃除機を使いましょう。
【タオルや雑巾】
掃除機を使ってエアコン室外機を掃除しない場合は必要ありません。掃除機を使う場合はタオルや雑巾を使います。
【ドライバー】
ファンをはずす場合などにはドライバーが必要です。分解方法があまりよくわかっていない場合は、ドライバーなどをつかって分解するのはやめましょう。
エアコンの室外機を掃除方法4ステップ
エアコン室外機の掃除は4ステップでできるため、簡単です。しかし、初めて室外機の掃除をする場合、水をかけてはいけない場所などがあるため、よく下調べしてからおこないましょう。
また、今回プロの業者に依頼した際の写真を載せていますが、一般の方が分解すると元に戻すのが難しくなる恐れがあります。十分に注意をしてからエアコンの室外機の掃除をしましょう。
■①エアコン室外機のファンを掃除する

エアコン室外機のファンを掃除します。使い古した歯ブラシか毛先が柔らかい歯ブラシで、ファンの汚れを落としましょう。エアコン室外機の内部に異物があれば、歯ブラシや割りばしなどでかき出します。
エアコン室外機のファンにある枯葉やゴミなどの異物は異音や故障の原因です。エアコン室外機の中でファンは汚れがたまりやすく、しっかり掃除する必要がありますが無理をしてはいけません。
エアコン室外機の内部を強く擦ったり、勢い良く歯ブラシや割りばしを奥まで突っ込むのは避けましょう。パーツを傷つける場合があります。自分で除去できない異物がある場合は専門業者に依頼をしたほうが安心です。
【写真】
写真はプロの業者に頼んでエアコン室外機を掃除してもらったところです。しばらく室外機の掃除をしていない場合は、ファンをとめている金具が錆びてしまい、取れないこともあるとのこと。今回掃除を頼んだエアコン室外機は経年劣化によって、ファンをとることが難しいとのこと。
室外機の掃除を定期的におこなっていないとこのような不具合がおきることになってしまいます。
■②エアコン室外機の裏側にある熱交換器を掃除する

エアコン室外機の裏側にある熱交換器を掃除します。エアコン室外機の裏側にたまったゴミを掃除機を吸い取った後に、使い古した歯ブラシか毛先が柔らかい歯ブラシで掃除しましょう。
熱交換器はとてもデリケートな部分で丁寧に優しく掃除するのが鉄則です。掃除機で熱交換器にたまったゴミを吸い取る際は故障を避けるために、熱交換器に掃除機の吸い取り口を直接当てないようにします。
コードレス掃除機やエアコン室外機まで掃除機のコードが届かない場合は、歯ブラシだけで掃除をしてもかまいません。ただし、優しく擦ってゴミを取り除きます。
エアコン室外機の熱交換機にゴミがたまると、温度コントロールや熱の排出が上手にできません。エアコンの運転効率が下がる原因になるため、熱交換器のゴミはしっかり除去しましょう。
【写真】
写真はエアコン室外機のカバーをはずした状態です。
■③エアコン室外機のカバーを掃除する

写真は分解してカバーを掃除していますが、自分でエアコンの室外機を洗う場合はカバーを外せることは難しいので、分解せず毛先が柔らかいブラシで優しく洗いましょう。
ブラシで洗い終わった後は雑巾やタオルで水分を拭き取りましょう。
