いつの間にか大量発生している虫というのは、適切に対応しなくてはあまり効果がありません。一生懸命駆除・対策をしても意味がなくては骨折り損になってしまいます。
まずは部屋によく湧く虫とその駆除方法を把握しましょう。
よく家に発生する虫7選
■ゴキブリ
部屋に湧く虫の代表格がゴキブリです。ゴキブリは食べ物の残りやゴミを好んで摂食し、それらが十分に片付けられていない場所に集まります。
台所やゴミ箱周りの清掃が不十分な場合、ゴキブリが発生しやすくなるのが一般的です。また水漏れや排水溝の詰まりなどによって水分が溜まる場所は、ゴキブリが発生しやすくなります。
部屋に沸いてしまったゴキブリの対処法
殺虫剤やゴキブリホイホイを使用することで、既に発生しているゴキブリの駆除が可能です。ただし薬剤を安全に使うための注意事項を必ず守りましょう。
また掃除を徹底することで餌となる食べ物のカスなどがなくなるため数が減っていきます。部屋にできた隙間などを塞ぐことも効果的です。
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■アリ
アリは食べ物を求めて家に入ってきます。食品の残りや甘いものが放置されている場所は、アリが集まりやすい環境となりやすいです。
棚などに仕舞われている食品も封がしっかりされていない場合、狭い場所でもアリは侵入できるので注意しましょう。
部屋に沸いてしまったアリの対処法
定期的な掃除をおこない、食品のカスやゴミを取り除くことでアリの餌源を減らすことができます。とくに台所や食卓の周辺を重点的に清掃しましょう。
またアリの通り道となる窓やドア周り、壁の隙間などを埋めることで、アリが通る経路を塞ぐことが可能です。市販のアリ用殺虫剤を使用して駆除することもできます。使用時には指示に従い、安全に使うよう注意しましょう。
■ハエ
台所やトイレなど、気がついたら発生しているのがハエです。小さいハエはわずかな隙間でも通れるので、戸締りをしっかりしていると思っていても入ってきてしまうことがあります。
ゴミ箱がきちんと閉まっていない状態でゴミが放置されていると、ハエが集まりやすいです。
部屋に沸いてしまったハエの対処法
ゴミ箱はしっかり閉まっていることを確認し、定期的にゴミを取り出すようにしましょう。ハエは排水溝に溜まった生ゴミにも敏感なので、排水溝は特に注意が必要です。
ハエは殺虫剤で簡単に駆除できますが、発生源を特定しないとまたいつの間にか増えてしまうので気をつけましょう。
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■蚊
蚊は水たまりや湿った場所で卵を産み成長します。賃貸住宅周辺に水たまりなどがあると蚊の発生源になります。
排水溝や洗い場内の水たまりにも卵を産み付けることがあるため、水回りに水を溜めないよう注意しましょう。
部屋に沸いてしまった蚊の対処法
蚊の発生源である水たまりをきれいに洗いましょう。排水溝内に熱湯や洗浄剤を入れて流すだけでも効果があります。
蚊取り線香や殺虫剤を散布することでも駆除できますよね。もし大量に蚊が発生している場合はくん煙系の殺虫剤も効果的です。
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■蜘蛛
蜘蛛は他の虫を餌として捕食するため室内に他の虫が多いと、餌を求めて外から侵入してきます。蜘蛛は特に暗い場所や部屋の隅を好んで巣を張ります。
湿度が高い場所も蜘蛛が好む環境です。湿度の高い場所では虫が多く存在することもあり、蜘蛛も餌を求めて巣を張る可能性が高まるでしょう。
部屋に沸いてしまった蜘蛛の対処法
定期的な掃除をおこない室内の隙間や暗い場所を清潔に保つことで、蜘蛛が巣を張りにくくなります。張ってしまった蜘蛛の巣は清掃できれいにしましょう。
その他の害虫を駆除することで、餌が無くなった蜘蛛は家から離れてくれることもあります。湿度をコントロールして部屋の環境も見直しましょう。
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■シロアリ
シロアリは木材を食べて被害を与える虫で、賃貸住宅でも問題となることが多くあります。アパートなどの建物で地面に直接触れている部分の木材は、シロアリに攻撃されやすいので要注意です。
また、古い建物や経年劣化が進んだ建物や湿度の高い環境は、木材が弱くなるためシロアリに攻撃されやすくなります。
部屋に沸いてしまったシロアリの対処法
シロアリに被害を受けた木材は早急に交換することで、被害を広げるリスクを減少させます。シロアリの駆除は専門的な知識や技術が必要です。
被害が進行している場合や専門的な処理が必要な場合は、専門業者に依頼するようにしましょう。防蟻剤を使用してシロアリの侵入や巣の発生を防ぐことができます。
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■ダニ
ダニは微小な虫で賃貸住宅でも発生することがあります。ダニは湿度が高い環境を好むため、湿気が多い場所で繁殖しやすくなります。
ホコリや皮屑などを餌とするため、室内でホコリや皮屑が放置されている場所はダニが発生しやすくなります。また通気性が悪い場所もダニの増殖を促すことになるので注意しましょう。
部屋に沸いてしまったダニの対処法
ダニ対策用の殺虫スプレーやハーブ袋を使用することで、ダニの発生を抑えることができます。また既に発生してしまっている場合は、ダニが生息している布団や畳などを徹底的に清掃しましょう。
ダニの駆除にはくん煙系殺虫剤も有効です。ダニは専門的な機材での駆除が必要な場合もあるので、専門業者への相談も視野に入れる必要があります。
虫の侵入経路とその対処方法
■ドアや窓の隙間
ドアや窓の周りにはわずかな隙間が存在し、これらの隙間は害虫が侵入する経路となります。例えば古い建物では木材が収縮して隙間が広がり、新しい建物でもシーリングの劣化によって隙間が生じることがあるでしょう。
基本的に虫はこうした隙間を利用して屋内に入り込もうとします。
対策方法としてはドアや窓の隙間を確認し、シーリング材やドアの下部にドアシールを設置することで虫の進入を防ぐことができます。
また窓に網戸がない場合は設置することで虫の侵入を防ぐことも可能です。
■排水溝や下水道
排水溝や下水道は害虫の侵入経路となることがあります。特にゴキブリなどの害虫は下水道を通って家に入ることが多くあります。
下水道には多くの害虫が住み着いているため、それらが室内に侵入する原因となることがあります。エアコンの排水用パイプからも害虫が室内に侵入することもあるので注意しましょう。
対策方法として排水溝にはカバーやフィルターを設置することが有効です。またキッチンやバスルームの排水口には排水栓を使用することで、害虫が侵入するのを防ぐことができます。
■荷物などに混入
室内に持ち込まれた荷物や家具の中に害虫が隠れていることがあります。虫は外部から荷物などに付着して入り込むと、その後家の中で増殖することがあるので注意しましょう。
対策方法としては、新しい家具や荷物を持ち込む際には必ず入念にチェックすると良いですね。特に古い家具やリサイクルショップで家具を購入する場合は、虫の付着や卵の存在を確認することが重要です。
外部から運び込んだ家具などがある場合は、一度くん煙系殺虫剤などを使用して駆除しましょう。
害虫を放置しておくことのリスク
■健康への悪影響
部屋に沸いてしまう虫は私たちの健康に影響を及ぼす可能性があります。例えばゴキブリは汚れた場所を歩き回り、その後に食品や調理器具に接触することがあるでしょう。
このような接触によって細菌や病原体が食品に広がり、食中毒などの健康被害を引き起こすこともありますよね。またダニやノミはアレルギー体質の人々にとってはくしゃみやかゆみなどの症状を引き起こす可能性があります。
■建物や家具の被害
害虫は建物や家具にも被害をもたらすことがあります。シロアリは木材を食害し、建物の構造を弱体化させるのは上述した通りですね。
長い間放置されるとシロアリによって家の基盤や木材が傷つき、建物全体に影響を及ぼす可能性があります。また害虫が壁や床の隙間に巣を作ることで、建物の外観を汚してしまうおそれもあるでしょう。
■害虫の増殖
害虫はその繁殖力の高さから急速に増殖してしまいます。わずかな時間で1匹の害虫が複数の卵を生むこともあります。
放置された害虫が増加すると他の部屋や階にも広がり、駆除がより難しくなるので害虫の数を抑えることが困難になることもあります。そのため害虫の存在を放置することは、将来的な問題を招く可能性があるので注意が必要です。
虫の対処方法で困ったら専門業者に依頼しよう
自分の管理している建物で虫が発生するのはよくあることです。殺虫剤なども虫に合わせて多く販売しているため、自力での駆除を試すことはできます。
しかし自分で試してもうまく駆除ができない場合は、ぜひ専門家に依頼すると良いでしょう。専門的な知識を持ったスタッフが適切な方法で駆除をしてくれます。
部屋に虫が湧くときの対処法に関してよくある質問
■部屋に害虫を引き寄せないためにはどのような掃除が必要ですか?
部屋に害虫を引き寄せないためには食品をしっかり封じて保存し、食器や調理器具をこまめに洗浄することが大切です。また床やカウンターを掃除し、ゴミを定期的に捨てることも効果的です。
■ゴミ箱周りから害虫が出てくるのを防ぐためにはどうすればいいですか?
ゴミ箱周りから害虫が出てくるのを防ぐためにはゴミ箱をきちんと閉じることが重要です。またゴミ袋をこまめに交換し、食べ物の残りや飲みかけの液体をゴミ箱に捨てないように心がけましょう。