引っ越しというと、頭が痛いのがお金の問題。とくに部屋を借りる時のお金って、どういう仕組みなのかよくわかりませんよね。必要経費ではあるものの、できる限り引っ越しの初期費用は節約したいものです。
ここでは、初期費用を節約できる裏技を5つご紹介しています。引っ越し前に是非チェックしてみてくださいね!
引っ越しの初期費用の足りない分を借りることはできる?

・銀行のカードで引っ越しの初期費用をキャッシング
引っ越しの初期費用は借りることができます。銀行の口座とカードを持っていれば、銀行の窓口やATMですぐに借りられる銀行もあります。銀行によってはコンビニで借りられる場合もあります。
・クレジットカードで引っ越しの初期費用をキャッシング
クレジットカードがあればコンビニのATMで現金を引き出すことができます。どれだけ引き出せるかは、クレジットカードを作った時の契約書に書いてありますが、わからない場合はカード会社に電話して聞いてみましょう。
どちらの方法も現金の手渡しだった費用をうっかり引き出していなかった場合など、急いでいる時にも便利です。きちんと返済計画を考えてから借りるようにしましょう。
引越しの初期費用の料金相場【一覧表付】

引っ越しは何かとお金がかかると漠然と思っていませんか?ここでは、引っ越しの初期費用の内訳について調べてみました。
また、各ケース別の引っ越しにかかる費用をご紹介しています。
引越し費用 | 総額 |
---|---|
初めての一人暮らし | 45~60万円 |
2回目以降の単身引っ越し | 30~45万円 |
家族の引っ越し | 70~80万円 |
■引っ越しの初期費用の内訳
一般的な引っ越しにかかる初期費用の内訳は以下のようになっています。
・敷金
・礼金
・仲介手数料
・日割り家賃
・管理費・共益費
・消毒・クリーニング料
・賃貸保証料
・火災保険料
・鍵交換費用
ここまでが、賃貸契約に必要な費用です。さらに、引っ越し料金、家電や家具を揃える費用等が必要になるというわけですね。初期費用を抑えるには、これらの費用を少しずつでも圧縮していくことが非常に大切です。節約の方法については、後ほど詳しく解説しています。
■初めての一人暮らしの場合
初めて一人暮らしをする時は、多くの場合生活に必要なものを1から全て揃える必要があるので、初期費用がどうしても高くなるでしょう。
家賃6万円の部屋に引っ越すと仮定した場合、敷金・礼金が各1か月分としても前家賃込みで、約18万円かかります。これに保険料や鍵交換費用等を加算すると、25~30万円は見ておくべきでしょう。
また、引っ越し業者に支払う料金は、荷物の少ない単身者の場合3~5万円が平均と言われています。これに生活家電等を買い揃えると、総額45~60万円はかかると思って良いでしょう。初めての一人暮らしで初期費用を節約するのなら、賃貸契約に係る費用を抑えることと家電等をいかに安く揃えるかがポイントになりそうです。
■単身者の2回目以降の引っ越し
一人暮らしで2回目以降に引っ越す場合、家具等を揃える必要がない代わりに退去時の費用が発生することがあります。
賃貸契約していた部屋の原状回復費用は、借主(住人)が負担しなくてはいけません。しかし、通常使用の範囲内でのクリーニングであれば入居時に支払った敷金で相殺されるので、逆にいくらか返還されることも期待できます。
先ほどと同じ条件で引っ越すと仮定した場合、2回目の引っ越しで荷物が増えていると考えられるので、引っ越し業者に支払う料金は4~6万円と予想されます。このことから、総額は30~45万円程度が一般的な初期費用と言えるでしょう。退去時に敷金が返還されれば、より出費を減らすことができます。
初期費用を節約するポイントは、賃貸契約に係る費用を減らすことはもちろん、持っていく荷物をいかに圧縮できるかが重要です。
■家族で引っ越す場合
家族で引っ越す場合の初期費用は、もともとの家賃が高いので総額がぐんと跳ね上がります。一般的なファミリー物件であれば、家賃は10~15万円、敷金・礼金が各2か月分というところも珍しくありません。そうなると、賃貸契約に係る費用だけで70~80万円かかることもあります。
また、家族が多くなる分荷物も増えるので、引っ越し費用も高額になるのが特徴です。4人家族で引っ越しする場合、200km圏内で15万円~20万円が相場ですが、時期によっては30万円を超えることもあるようです。
家族で引っ越す時は、引っ越し先の物件をよく吟味することが初期費用を節約する最大のポイントになります。特に、敷金・礼金が安い物件を探すことが節約への近道と言えます。
引っ越しの初期費用を押さえる5つの裏技

引っ越しにかかる費用について解説してきましたが、なんとか節約する手段はないのでしょうか?ここでは、項目別に引っ越しの初期費用を抑えるテクニックをご紹介しています。
■① 敷金・礼金なしの物件を選ぶ
引っ越し費用と並んで大きな出費となるのが「敷金・礼金」です。引っ越しの際は無条件に支払わなくてはならないと思いがちですが、「敷金・礼金 0円」という物件も数多く存在するんです。そもそも、「敷金・礼金」とはどういったものでしょうか?一般的には次のように定義されています。
・敷金……家賃の担保的な意味合いを持つものです。大家さんが預かり、退去時の原状回復等に充てられます。差額は借主(住人)に返してもらえるお金です。
・礼金……本来は大家さんへの謝礼として支払われていたものです。しかし、現在はその意味合いはほぼ失われており、不動産仲介業者の広告料として使われていることが多いようです。
一緒くたに支払っているものでも、使い道が全く異なることがわかりますね。どちらにしても、これらの料金が設定されていない物件を選ぶことで引っ越しの初期費用はかなり節約できます。ただし、敷金・礼金0円の物件は、退去時に原状回復費用を請求されることがあります。
また、騒音環境、近隣に問題のある人間が住んでいる、過去になんらかの事故があった、など、何かしらの問題がある場合もあります。
契約時によく確認しておく必要があるでしょう。
■② 家賃無料(フリーレント物件)を選ぶ
毎月の家賃が、なんと1~3ヵ月も無料になる物件があるのをご存知でしょうか。こういった物件は「フリーレント物件」と呼ばれ、近年人気を集めています。無料期間の家賃が丸々節約できるわけですから、引っ越し費用を抑えるにはぴったりですね。
便利なフリーレント物件ですが、注意しなくてはならないこともあります。フリーレント物件の契約には、解約に関する条件が定められています。決められた期間内に解約(引っ越し)した場合、家賃に相当する額やそれより高額な違約金の支払いを請求されることもあるのです。
一時的な支払額ではなく、年単位で払う総額を比較することが大切です。それでも条件さえ合えば、かなりの節約になると言えるでしょう。