水回りの掃除は、ヌルヌル汚れのきたないイメージと、洗剤やお湯で手が荒れてしまうこともあって、ついつい後回しにしがちです。
水を流す時に、どこからかカビのニオイがしたり、天気が悪くなる前に排水口からにおってくるという場合は一度しっかりと水回りのお掃除をしてみましょう。
ニオイが取れるだけでなく、カビや雑菌も一緒に撃退できます。
夏は水に濡れても気持ちいいものですが、冬場は水がかかってしまうと寒いこともあって、水回りのお掃除は早く済ませたいものです。
そんな時に役立つのが100均グッズです。
100円ショップには、ドラッグストアやスーパーではあまり見ることのない掃除道具が色々とそろっています。
100均には安くて、しかも効率よく掃除できる掃除グッズがいっぱいあります。
毎日、常に商品の入れ替えをしていますし、新商品の開発にも力を入れていますので、月に1回は100円ショップをチェックしてみましょう。
そして、これまで知らなかった新しい掃除グッズが並んでいたら、早速使ってみましょう。
100円で水回りのお掃除が楽しくなるグッズが必ずありますよ。
水回りの掃除のコツ
■キッチン
毎日使うところだし、食品を扱う場所なので、常に清潔にしておきたい場所です。
掃除をするタイミングは、いつでもかまいません。
雑菌が繁殖するのを防ぐためにも、思いついたら即掃除をするべき場所です。
水アカ掃除にはクエン酸
水アカが気になってきたら、クエン酸スプレーをふりかけた後に磨いてみましょう。
水アカの汚れは水道水の中に入っているカルシウムやマグネシウムが、蒸発したときにできたものです。
水アカはアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸がキレイにしてくれるのです。
1回のスプレーでは落ちなかった場合は、クエン酸の粉を直接水アカ汚れにふりかけて、その後、水をスプレーして磨いていきます。
強い薬品洗剤を使用しなくても、ツルツルになります。
夜にやるべき掃除
一日の終わり、夕食の皿洗いが終わった後に、クレンザーが入った油汚れに強い洗剤でシンクをささっと掃除する習慣をつけましょう。
これだけでシンクはいつもキレイに保てます。
夜、寝る前に、三角コーナーや排水口の生ゴミバスケットは、必ず空にしましょう。
寝ている間に食品を餌にして、雑菌が増えてしまうからです。
また、害虫が来ることも十分考えられますので、一日の終わりには生ゴミは捨て、その後に重曹スプレーをふりかけておくのもオススメです。
■お風呂場
お風呂場に重曹スプレーとクエン酸スプレーを常備しておくと、大変便利です。
重曹は、皮脂汚れや汗の汚れといった酸性の汚れを落としてくれます。
消臭効果があるので、掃除の後に重曹スプレーをひと拭きしておくのも効果的です。
お風呂場の鏡の水アカ汚れが気になったら、クエン酸スプレーが最適です。
鏡の他、蛇口やお風呂の椅子、洗面器、手オケ、浴槽の水アカにも効果があります。
クエン酸は除菌効果もあるので、お風呂から出る前に排水口にスプレーしておくと良いでしょう。
■洗面台
朝、顔を洗う時から、夜寝る前に歯を磨く時まで、家族が一日何回も使う場所です。
鏡を見る時は、自分の顔しか気にしていなくても、いざ洗面台全体を見回してみるとゴチャゴチャしていて汚れている場所もあります。
洗面ボウルがガサガサしていたり、水アカが目立ってきたら、夜寝る前にクエン酸をお湯に溶かしたものを洗面ボウルに入れて栓をしておきましょう。
次の日の朝になったら水を流すだけで、ツルツルになります。
水栓や蛇口部分、鏡のうろこ状の水アカも、クエン酸スプレーでキレイにできます。
シュッとクエン酸スプレーをふりかけて、スポンジやブラシで磨きましょう。
■トイレ
水場の掃除の中でも、一番手強いのがトイレ掃除です。
トイレ掃除は時間がかかるから、また後日と思っているといつまでも掃除できません。
トイレをキレイにするには、家族全員が協力しないとできません。
男性の家族がいる場合、尿ハネは黄ばみ汚れの原因ですので、できれば座ってオシッコしてもらうようにしましょう。
トイレの黄ばみ汚れには、クエン酸やお酢、酸性の洗剤など、酸のものが効果的です。
黄色い汚れが目立ってきたら、すぐに掃除するクセをつけましょう。
■洗濯槽
見落としがちな洗濯槽ですが、半日でキレイにできます。
今日の分の洗濯が終わったら、重曹や酸素系漂白剤を洗濯槽に入れます。
そしてできればお風呂位の温度、40度程度のお湯を入れて溶かします。
限度いっぱいまでお湯を入れたら、「洗い」で5分程度回します。
そのまま一晩放置して、次の日に浮いてきたゴミをアミですくえば掃除完了です。
ほおって置くだけでキレイになるので、1ヶ月に1度は洗濯槽の掃除をしましょう。
水回りの掃除をする際の注意点
■「混ぜるな危険」は本当に危険
漂白剤のボトルの横に「混ぜるな危険」という文字が書いてあるものがあります。
これは、塩素系の洗剤と、酸性の洗剤を混ぜてはいけませんという注意なのです。
塩素系の洗剤には、トイレ用洗剤や、カビ取り用の洗剤、台所用洗剤、衣類の漂白剤などがあります。
酸性の洗剤には、トイレ用洗剤やクエン酸スプレーなどがあげられます。
特に衣服用の洗剤や、トイレの洗剤は塩素系のものも、酸性のものもありますので注意が必要です。
どうしても何種類かの洗剤を使いたい場合は、同じ日に使うのではなく、日を改めて使うようにしましょう。
■換気をしながら掃除を
冬場など寒い時期の掃除は、ついつい換気扇もつけなかったり、窓やドアを開けずに掃除をしてしまいがちです。
しかし、換気をしないでいると洗剤を吸ってしまったり、カビの胞子をすってしまったりして、身体に良くありません。
換気をした上で、大掃除の場合はマスクもして掃除をすると良いでしょう。
■掃除をする前に準備を
汚れた所を発見したら、すぐに掃除をしたいものです。
ちょっと掃除をしてみて、簡単に落ちれば良いのですが、それでも落ちない場合は一旦ストップして掃除計画を立ててみましょう。
100円ショップをチェックしたら、ちょうど便利な掃除グッズがあるかもしれません。
インターネットで検索すると、簡単に汚れが落ちる方法が書かれている場合もあります。
どこの水回りでも同じ洗剤を使っていては、効率的ではありません。
その場所に向いた洗剤を使ったほうが、能率は何倍もアップします。
■装備も忘れずに
100均で売っているマスクや、ゴーグル、ゴム手袋、三角巾などは、掃除の時に大変便利です。
カビ取り剤や、トイレ用の強い酸性の洗剤などは、吸ってしまわないようにマスクをするよう心掛けたいものです。
また、髪の毛にカビや洗剤がつくのも気になります。
特に風呂場の天井やトイレの天井などを掃除する時には、三角巾も忘れないようにしてください。
コスパ最強の「100均」グッズ
■メラミンスポンジ
1999年に登場した「激落ちくん」に代表されるような、水だけで綺麗に落ちる白いスポンジです。
今までのスポンジや洗剤ではなかなか落とすことができなかった茶渋が、すっかりキレイになることで一気に日本中に広がりました。
プラスチックによっては細かいキズをつけてしまうので、特に透明なプラスチック製品の掃除には使用は注意してください。
■ペットボトルにはめて使う掃除用ブラシ
窓のサッシの掃除に大活躍するのが、ペットボトルにはめて使うタイプの掃除用ブラシです。
段差があったり、指も入らないような狭いスキマにもブラシが入ってくれます。
洗剤を入れて使用することもできますし、水を入れて洗った後の洗剤を流すこともできます。
■スクイージー
窓ガラス掃除用の道具です。
何種類もありますが、自分が手に持った時に痛くないものにしましょう。
スクイージーの使い方は、右利きの場合、
左から右に横に、
その下を、左から右に横に、
その下を、左から右に横に…
という具合に下まで横にスワイプさせます。
そして最後に右の水がたれている部分を縦にスワイプします。
縦、縦、縦に引くのではなく、
横、横で最後に端を縦に引くようにします。
■網戸ブラシ
洗剤をつけて、なぞるだけで網戸をキレイにしてくれる秘密兵器です。
スクイージーと似たような形をしています。
網戸の掃除が先か、窓ガラスの掃除が先か迷ってしまいますが、網戸の掃除を先にしておきましょう。
先に窓ガラスを掃除してしまうと、せっかくキレイにしたのに網戸の汚れがくっついて二度手間になってしまうからです。
■掃除機にはめて使う・すみっこ吸いブラシ
トイレや台所といった水場でも、ホコリは結構たまっています。
床と壁の間や、手ではとどかない場所には、スキマブラシが活躍します。
あらかじめ掃除機には、スキマ用ノズルがついていますが、ノズルだけではすみっこのホコリをかき出すことができません。
そういった時に便利なのが掃除機にはめて使う・すみっこ吸いブラシです。
■重曹
環境にも身体にも優しい洗剤として注目されているのが重曹です。
重曹を水に入れて重曹スプレーとしても使えますし、汚れのひどい場所に重曹を盛って水をスプレーすれば重曹ペーストにもなります。
■クエン酸
水アカや、トイレの黄ばみなど、アルカリ性の汚れを落としてくれるのがクエン酸です。
水100mlにクエン酸小さじ二分の一を入れれば、クエン酸スプレーのできあがりです。
お風呂にも、トイレにも、キッチンにも使えます。
■オレンジ洗剤
ミカンやオレンジといった柑橘類の皮は、油汚れやマジックで書いた部分を取るのにも使われます。
その柑橘類の良さを活かしたのがオレンジ洗剤です。
シンクの油汚れによく使われる洗剤です。
■アルカリ電解水クリーナー
エコでなおかつ強力な洗剤として注目されているのが、アルカリ電解水クリーナーです。
界面活性剤が入っていないので、身体にも優しい洗剤です。
身体に優しいなら、あまり汚れは落ちないのではと思われるかもしれませんが、pH11.0から12.0程度あるので、マジックリン位強力なのです。
電子レンジの中など、ニオイが残るとダメな場所に使えるクリーナーです。
アルカリ電解水は、水に電気を通すことで酸性の電解水とアルカリ性の電解水にワケたものです。
アルカリ性なので、酸性の汚れにききます。
重曹もアルカリ性の汚れに効くので、併用しても効果がアップします。
■捨てられる排水口フィルター
「排水口キャッチフィルター」や「毛通れません・浴室の排水口用フィルター」といった名前で販売されている、小さなスポンジです。
排水口にすっぽりと入る小さなスポンジに、髪の毛やゴミを集めて、ポイッと捨てられるようにしたものです。
排水口にコンタクトレンズや指輪が、まちがって流れてしまわないようにするためのグッズでもあります。
■排水口トゲトゲスティック
やわらかいプラスチックの棒に、小さな突起がいくつもついているグッズです。
S字配管は、ブラシも手も届きませんが、トゲトゲスティックであれば自由に変形してくれるので奥まで届きます。
トゲが排水口につまった汚れをひっかけて取ってくれるので、水の流れが驚くほど良くなります。
100均以外にもあると便利なお掃除グッズ
■お風呂用ブーツまたはスリッパ
冬場のお風呂の掃除は、足が濡れて冷たいものです。
そんな時に有り難いのが、足元が水に濡れないお風呂用ブーツです。
足先までカバーしてくれるので、シャワーで洗剤を洗い流している時に、水がかかっても安心です。
100円ショップでも、100円ではなく150円以上で販売されていることが多いです。
■お風呂用ワイパー
長い柄がついていて、先のスポンジがメラミンスポンジだったり、より強力にゴシゴシできるタイプのスポンジだったりと、さまざまなバリエーションのあるワイパーです。
種類によってはスポンジが交換できるようになっているので、汚れたらすぐに取り替えられます。
カビの多い部分を掃除すると、カビの胞子がスポンジについてしまうので、使い捨てができるものが便利です。
■流せるトイレ用ブラシ
ブラシの部分が、トイレに流せる紙の束になっているブラシです。
ブラシ部分にあらかじめ洗剤がついているので、洗剤はいりません。
便器のフチの裏側にしっかり入る構造になっているので、洗いにくい部分もしっかりキレイにできます。
まとめ
水回りの掃除は、スタートするまでがおっくうですが、便利グッズがあれば掃除も楽しくなります。
この100均グッズはどうやって使うんだろう?
本当に汚れがおちるのかな?
そう思ってワクワクしながら100円ショップを見てみるのも楽しいものです。
大掃除を一年に1度、12月にする家庭が多いですが、水回りはカビが発生するので、最低でも1ヶ月に一度はチェックしたいものです。
特に梅雨時や秋の長雨の時期は、カビの発生が気になります。
面倒な場所も、便利なグッズがあれば百人力です。
100円ショップのグッズの良いところは、惜しげなく使えることです。
しつこいカビが生えている部分には、ゴシゴシ使って、バンバン新しいものに交換したほうが掃除の効率が良くなります。
100円でコスパ良く使えるものと、もう少しお金を出してしっかりしたものを買う必要がある場合と、ケース・バイ・ケースでお掃除グッズを選びましょう。