共働き家庭など、忙しい方にとって便利な洗濯乾燥機。しかし、「乾燥後の洗濯物が臭い」、「乾燥機本体からイヤなニオイがする」と悩む方も多いんです。ドラム式洗濯乾燥機を愛用する筆者も、一時期乾燥機の下水臭さに悩みました。
乾燥機が臭いときの原因と対策はニオイのタイプによっても変わってきます。
【カビ臭い・生臭い】
原因:カビや雑菌の繁殖
対策:洗濯槽のそうじ、洗濯乾燥方法の見直し
【下水臭い】
原因:下水のニオイが上がってきている
対策:排水口や乾燥フィルターのそうじ、排水トラップの確認
【ゴム臭い】
原因:ドアパッキンなどの部品のニオイ
対策:ドアを開けて換気
記事では、乾燥機が臭いときの原因と対策をニオイのタイプごとに解説していきます。実際にニオイが気にならなくなった筆者の体験談も交えて紹介していくのでぜひ参考にしてくださいね!
乾燥機が臭い原因&対策1 カビ臭い・生臭い|カビや雑菌が繁殖している!
乾燥後の洗濯物や乾燥機本体からカビ臭さや生臭さを感じるときは、カビや雑菌が繁殖してしまっていることが考えられます。
洗濯槽のお手入れをする、洗濯乾燥のやり方を見直すなどの対策でカビ・雑菌の増殖をおさえましょう。
乾燥機でカビ臭い・生臭いニオイがするときの対策1 ■洗濯槽のそうじをする
洗濯槽にカビや雑菌が繁殖していると、乾燥機がカビ臭くなるばかりか、洗濯乾燥後の服やタオルにもカビが付着して生臭さが気になるようになります。市販の洗濯槽クリーナーや塩素系漂白剤などで洗濯槽のそうじを行ないましょう。
新品の洗濯機でも3カ月でカビが生えると言われているため、2~3カ月に一度はそうじが必要です。よごれの程度に応じた複数の槽洗浄コースが用意されている乾燥機も多いため、取扱説明書を参考にこまめにお手入れしましょう。
洗濯槽洗浄の簡単なやり方を酸素系・塩素系別に解説!洗浄時間・頻度は? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/141衣類やタオルを洗うのにいつもお世話になっている洗濯機。洗濯槽のお手入れをさぼっていると、衣類やタオルをきれいに洗っているつもりが、結果的にカビを付着させてしまっていることに。洗濯槽をいつも清潔に保つために知っておきたい簡単すぎる9つのステップを紹介していきます。
洗濯槽クリーナーおすすめランキング15選!酸素系・塩素系・使い方 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/86”衣類やタオルを洗濯しても生乾き臭い!”と答える方は、洗濯槽に汚れや雑菌が付着している可能性が高いです。洗濯槽は専用のクリーナーで洗浄しましょう。今回は、洗濯槽クリーナーの選び方や使い方を伝授します。
洗濯槽のついでにほかの部分もお手入れしよう!
洗濯槽そうじをするときに、糸くずフィルター(排水フィルター)や洗剤・柔軟剤の投入口、ドラム式の場合はドアパッキンもいっしょにそうじするのがおすすめです。
乾燥機内で菌が増えるリスクを軽減し、より効果的にニオイ対策ができますよ。
ドラム式洗濯機の掃除方法!洗剤・部分別・カビ予防は?【プロ監修】 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/27近年使用者が多くなったドラム式洗濯機の掃除には、不慣れなことからどのように掃除したらいいか悩むこともあるでしょう。洗濯機には毎日の洗濯の洗剤残りや油・皮脂汚れ、髪の毛、糸くず、綿ぼこり等が積み重なり汚れやカビが生えることがあります。ドラム式洗濯機も定期的に掃除をして清潔な状態を保てるようにしましょう。
乾燥機でカビ臭い・生臭いニオイがするときの対策2 ■乾燥後に洗濯物をなるべく早く取り出す
乾燥後の洗濯物を乾燥機に入れっぱなしにしておくと、雑菌が繁殖して洗ったはずの洗濯物や乾燥機本体から生臭いニオイがする場合があります。乾燥後はなるべく早く洗濯物を取り出して雑菌の繁殖をおさえましょう。
乾燥機でカビ臭い・生臭いニオイがするときの対策3 ■洗濯機を洗濯カゴ代わりにしない
洗濯槽を洗濯カゴ代わりに使うのも乾燥機が臭くなる原因のひとつ。汗や皮脂汚れでよごれた洗濯物を洗濯槽に押し込めると、なかでムレて雑菌が増殖してしまいます。
面倒くさがらず洗濯カゴを利用し、洗濯物は洗濯の直前に洗濯機に入れるようにしましょう。
乾燥機でカビ臭い・生臭いニオイがするときの対策4 ■洗濯方法を見直す
洗濯槽のお手入れや洗濯物を出し入れするタイミングの見直しで臭いニオイが改善されない場合、洗濯で汚れを落としきれず雑菌が増殖していることも考えられます。
一度に洗濯する洗濯物の量を減らす、すすぎで風呂水を使うのはひかえる、酸素系漂白剤や除菌ができる洗濯洗剤を使うといった方法も試してみましょう。
洗った洗濯物が臭い!生乾きのニオイの6つの原因と9つの対策 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/263洗濯物から生乾きのニオイがする原因と対策についてまとめました。生乾き臭の元「モラクセラ菌」を増殖させない洗剤や、洗濯方法について解説しているほか、悪臭の原因の1つである洗濯槽の黒カビのクリーニング方法についても説明しています。
乾燥機が臭い原因&対策2 下水臭い|排水口からニオイが上がっている!
乾燥機や乾燥後の衣類から下水臭いニオイがする場合、排水口から下水のイヤなニオイが上がってきてしまっていることが考えられます。
乾燥機で下水臭いニオイがするときの対策1 ■排水口のそうじ
市販の排水口用クリーナーなどを使って排水口をそうじしましょう。排水口には糸くずやホコリなど排水時のゴミがたまり、水の流れが悪くなってまうことがあります。排水口は定期的にそうじをしてキレイな状態にしておきましょう。
乾燥機で下水臭いニオイがするときの対策2 ■排水トラップの確認
排水トラップとは、排水管の一部分に少量の水をため、下水のイヤなニオイが逆流してくるのを防ぐしくみ。この水がなくなると、乾燥機のまわりで下水の悪臭がする場合があります。
洗濯と脱水まで行って、排水トラップに水がたまるかどうかチェックしましょう。水がたまらない場合は、排水トラップがついていない可能性があります。水まわりの工事業者に相談してみるといいでしょう。
排水トラップがついている場合でも、乾燥運転をすると空気の圧力でトラップ内の水がなくなってしまうことがあります。水をためてあげるとニオイがしなくなることがあるため、そのまましばらく様子を見てみましょう。
乾燥機で下水臭いニオイがするときの対策3 ■乾燥フィルターのそうじ
乾燥フィルターがホコリなどで詰まると、排水口への空気の流れが悪くなってニオイの原因になります。排水口まわりのそうじをしたけれど改善されないという場合は乾燥フィルターの詰まりを疑ってみましょう。
乾燥フィルターは、乾燥後に毎回お手入れするのが鉄則です。乾燥フィルターのそうじ方法はメーカーや機種によっても異なるため、取扱説明書を確認して行なうようにしてください。
乾燥フィルターのそうじの方法や注意点はこちらでも解説しています。
乾燥機が下水臭い|体験談 毎日のそうじで取り切れなかったよごれで悪臭が
筆者はシャープのドラム式洗濯乾燥機を愛用していますが、使用開始から1年ほどで乾燥完了後の下水臭さに悩まされるようになりました。
洗濯槽や排水口のそうじをくり返しても改善されず、メーカーに問い合わせて点検してもらったところ、原因は乾燥フィルターのよごれ。乾燥のたびにお手入れしていましたが、こまかなゴミが除去しきれず目詰まりしていたようです。
乾燥フィルターをキレイにしてもらったあとは、下水臭さはぱったりとなくなりました。フィルターの向こう側が透けるくらいまでしっかりと汚れを落とすと下水臭さがなくなることがあるのでぜひ試してみてください。
乾燥機が臭い原因&対策3 ゴム臭い:ドアパッキンなど部品からの臭い
乾燥機からゴム臭いニオイがすることがありますが、これはドアパッキンなどゴム製の部品からのニオイ。とくに乾燥後は運転のときの熱によってニオイが強くなる傾向にあります。
乾燥機でゴム臭いニオイがするときの対策 ■ドアを開けて換気をする
乾燥機のゴム臭いニオイは買ったばかりの新しい洗濯機に多く見られます。運転をくり返すうちに次第にニオイが消えていくので様子を見ましょう。
乾燥運転のあとはできるだけドアを開けてこもったニオイを逃がすのがおすすめです。だだし、子どもやペットがいる場合は洗濯槽のなかに入って事故につながることがないよう十分注意しましょう。
乾燥機が臭い原因と対策はシャープ・日立・東芝などメーカーサイトにも! 乾燥機が臭いときは各メーカーサイトもチェック
シャープや日立、パナソニック、東芝など洗濯乾燥機の各メーカーサイトでも、乾燥機のニオイが気になるときの原因や対策について公開しています。
メーカーによって推奨するお手入れ方法が少しちがったり、洗濯槽洗浄コースについての説明がくわしく書かれていたりもするため、一度おうちで使っている洗濯乾燥機のメーカーサイトもチェックしてみるといいですよ。
【乾燥機が臭い原因&対策に関する主要メーカーサイト一覧】
シャープ:ドラム式洗濯乾燥機故障診断ナビ
日立:乾燥運転後の洗濯物が下水臭いです。(ドラム式)
パナソニック【ドラム式洗濯機】においが気になるときは
東芝:洗濯機から変なにおいがする
いろいろ試してもまだ乾燥機が臭いときは? 業者にクリーニングを依頼するのもひとつの手段
プロの業者にお願いすれば、乾燥機を分解してすみずみまで洗ってくれます。洗濯槽や排水口のそうじ、洗濯の仕方の見直しを行ってもニオイが改善されない場合はプロにクリーニングを頼むのもひとつの手段です。
乾燥機の種類にもよりますが、タテ型の乾燥機つき洗濯機の場合は1万5,000円ほど、ドラム式洗濯乾燥機の場合2万円ほどが相場になります。