引越しのとき、運搬に不安を感じるもののひとつとして、ピアノ・エレクトーンがあげられます。繊細なピアノ・エレクトーンですので、動かすのに特別な技能が必要なのは、言うに及びません。そこで気になるのがピアノの引越し料金。
ピアノ・エレクトーンの引越しにかかる費用の相場や、上手な業者選びの方法を知り、満足のできるピアノの引越しを実現しましょう!
またピアノ・エレクトーン教室やピアノ講師をされている方など、お知り合いがいらっしゃる場合は、オススメの方法を聞いてみても良いかもしれません。
ピアノ・エレクトーン3種類の引越し費用の相場料金一覧表
ピアノ・エレクトーンを引越しするときに発生する費用は、大きく2つ「基本料金」と「特殊作業による追加料金」です。
また、ひと言にピアノ・エレクトーンと言っても、さまざまな種類があります。ここではアップライトピアノ、グランドピアノ、エレクトーンの3つに分け、それぞれ発生する金額について紹介していきます。
ピアノ・エレクトーンの 引越し作業相場料金 |
アップライトピアノ | グランドピアノ | エレクトーン | |
---|---|---|---|---|
基本 料金 |
移動距離が10km以内 | 2万円 | 3万円 | 1万3,000円 |
100km~120km | 3万5,000円前後 | 6万5,000円前後 | 3万2,000円前後 | |
追加 料金 |
階段 |
基本料金に 5,000円~8,000円追加 |
基本料金に 5,000円~9,000円追加 |
基本料金に 2,500円~8,000円追加 |
エレベーター |
基本料金に 2,000円~3,000円追加 |
基本料金に 3,000円~8,000円追加 |
基本料金に 5,000円~7,000円追加 |
|
クレーン |
基本料金に 1万円以上追加 |
基本料金に 1万円~2万5,000円以上追加 |
基本料金に 1万円以上追加 |
|
解体組立作業 |
基本料金に 3万円以上追加 |
基本料金に 3万円以上追加 |
要相談 |
繊細な楽器であるピアノやエレクトーンは特別な注意が必要なので基本料金も高めです。またピアノやエレクトーンを1階のお部屋に置いている以外は追加料金がかかるものと思っておきましょう。
高価なピアノやエレクトーンの引越しにきちんとお金をかけるために、ほかの引越し荷物は少しでも減らしておくのがおすすめです。
不用品回収に多少お金がかかったとしても、引越しトラックの大きさを小さくできれば大幅な節約につながるでしょう。
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とはいえ、いらない物を処分するのにできるだけお金をかけたくないですよね。
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■①ピアノ・エレクトーン引越の基本料金
・エレクトーン
エレクトーンとは、パイプオルガンを電子化したものです。多彩なアンサンブル機能を備えており、ひとりで複雑な合奏を演奏することができます。
エレクトーンの引越しをしたい場合は、移動距離が10km以内であれば13,000円、100km~120kmであれば32,000円前後の基本料金がかかります。エレクトーンはサイズがコンパクトなものも販売されており、比較的安価で引越しをすることができます。
・アップライトピアノ
アップライトピアノとは、一般家庭の練習用や趣味用として主に使用され、グランドピアノと比較して音色や響きが劣るものの、設置場所に困らないようコンパクトに設計されたピアノのことです。
アップライトピアノの引越しにかかる基本料金は距離によって異なりますが、移動距離が10km以内であれば20,000円、100km~120kmであれば35,000円前後となります。
・グランドピアノ
本来「ピアノ」とは、グランドピアノのことを指します。音質、響き、タッチ感すべてにおいて優れており、より生き生きとした音色を表現することができます。
グランドピアノは他のピアノと比べてサイズが大きく、重みがありますので、引越しにかかる費用はもちろんほかのものと比べて高額となります。基本料金は、移動距離が10km以内であれば30,000円、100km~120kmであれば65,000円前後となるのが一般的です。
■②ピアノ・エレクトーン引越の特殊作業による追加料金
基本料金のほかに追加料金が発生する状態として、階段を使用する場合、エレベーターを使用する場合、クレーンを使用する場合、解体・組立が必要な場合などがあげられます。それぞれの追加料金の相場をみていきましょう。
・ピアノ・エレクトーンの引越で、階段を使用する場合の追加料金
ピアノ・エレクトーンの引越しに階段を使用する場合、その追加料金の相場は下記の通りです。
①アップライトピアノ
1階ごとに5,000円~8,000円
②グランドピアノ
1階ごとに5,000円~9,000円
③エレクトーン
1階ごとに2,500円~8,000円
たとえば5階から階段を使用して引越しをする場合は、20,000円から35,000円程度の追加料金が発生することになります。
・ピアノ・エレクトーンの引越で、エレベーターを使用する場合
ピアノ・エレクトーンの引越しにエレベーターを使用する場合、その追加料金の相場は下記の通りです。
①アップライトピアノ
2,000円~3,000円
②グランドピアノ
3,000円~8,000円
③エレクトーン
5,000円~7,000円
こちらは階段を使用した場合の追加料金と比較するとだいぶ安価に感じますが、業者によってはエレベーターを使用する場合でも1階ごとに追加料金が発生する場合がありますので注意が必要です。
・ピアノ・エレクトーンの引越で、クレーン車を使用する場合
お住まいのマンションに階段やエレベーターが備え付けられていても、通路が狭いなどを理由に階段やエレベーターを使用してピアノ・エレクトーンを運び出すことができない場合、クレーン車を使用してピアノ・エレクトーンの引越しをすることになります。
ピアノ・エレクトーンの引越しにクレーン車を使用する場合、その追加料金の相場は下記の通りです。
①アップライトピアノ
10,000円~
②グランドピアノ
10,000円~25,000円
③エレクトーン
10,000円~
窓の真下にクレーン車を停めることができない場合は大型のクレーン車を使用することになりますので、料金がさらに高くなるでしょう。
・引越で、ピアノやエレクトーンの解体・組立て作業を行う場合
窓枠が狭くてクレーン車を使用してもピアノを運び出すことができない場合や、新居の出入口が狭くてピアノが入らないといった場合などに、ピアノを一度解体し、新居で組立てをすることになります。
ピアノの引越しに解体・組立て作業を行う場合、その追加料金の相場は下記の通りです。
①アップライトピアノ
30,000円~
②グランドピアノ
30,000円~
③エレクトーン
基本的には解体不要です
特にグランドピアノの場合によく使われる方法です。完全に解体してしまうわけではなく、搬出・搬入するのに適切な大きさに解体して運搬していきます。
ピアノ・エレクトーンを引越しする時に注意すること4つ
次に、ピアノ・エレクトーンを引越しするときの注意点についてみていきます。ピアノ・エレクトーンはとても繊細な楽器ですので、動かすときには細心の注意が必要です。
■①ピアノ・エレクトーンの設置場所に注意
ピアノ・エレクトーンを引越しさせるとき、新居の設置場所に注意しましょう。ピアノ・エレクトーンはサイズも大きいですが、重量もかなりあるものです。たとえば畳のお部屋に何もしていない状態で設置してしまうと畳がへこんでしまいます。
畳の部屋に設置する場合はインシュレーター(ピアノのキャスターを安定させるための脚立)を敷くなどして対策を万全に。
また、ピアノ・エレクトーンはとても繊細な楽器です。直射日光を避け、なるべく一定の温度を保てるような場所に設置してあげることが大切です。
■②ピアノ・エレクトーンの位置の移動もプロの専門業者に依頼
ピアノ・エレクトーンを外に運び出さずに単純に位置を移動させたい場合もプロの業者に依頼をしておくと安心です。ピアノ・エレクトーンはその大きなサイズと重さ故に持ち運びが困難ですし、場合によっては床の補強をする必要もあります。
特にキャスターのないピアノは、素人が運ぶのは危険。ピアノの運び方には「決まり」があるのです。ピアノは元々繊細なものですので、少しの段差などでも故障や調律が狂ってしまう原因となります。
■③ピアノを動かしたあとの調律は数日経ってから
引越し後のピアノの調律は、ピアノが落ち着いてから行うべきですので、すぐには行いません。ピアノの引越しを依頼した業者がピアノの調律サービスをしてくれる場合も多くありますので、引越しを終えて数日から一週間ほど経過してからピアノの調律を依頼するようにしましょう。
ピアノは弦を中に使っているので調律が必要ですが、エレクトーンは中に弦を使っていない電子楽器なので調律は基本的に必要ありません。
■④電子ピアノは電子機器扱い
もしお手持ちのピアノが電子ピアノであれば、「ピアノ」ではなく「電子機器」扱いとなりますので、引越しに特別な依頼をする必要はありません。引越し業者にほかの荷物と一緒に運んでもらいましょう。
ピアノだけを引越しする場合も、通常の配送業者(佐川急便やヤマト運輸など)に宅急便の荷物として運んでもらうことができますので、かかる料金はほかのピアノの運送料金と比較して格安で済みます。
ピアノ・エレクトーンを引越ししてくれる業者の選び方
ピアノ・エレクトーンの引越しを考えたとき、ピアノ運送専門業者に依頼をするか、引越し業者に依頼をするかがポイントになります。
■①ピアノ専門の運送専門業者のメリット・デメリット
・ピアノ運送専門業者の「メリット」
ピアノを専門とした運送業者に依頼をするメリットとして、依頼をする業者をこだわって選ぶことができる点があげられます。引越し業者に依頼をする場合は、業者の選択権はありません。必然的に引越し業者が委託している専門業者へ依頼をすることになります。
また、引越し業者を通さずに、あなた自身が直接専門業者へ細やかな打ち合わせをすることができるのも、ピアノ運送専門業者に依頼をする魅力のひとつ。引越しを伴わない室内の設置場所を移動したいときにも対応してくれますよ。
・ピアノ運送専門業者の「デメリット」
引越し業者に依頼をするとピアノの引越しもまとめて手続きをしてくれますが、ピアノ運送専門業者に依頼をする場合は別で手続きを行う必要がありますので、手間がかかります。
さらに、引越し業者に依頼をするとスケジュールも合わせて調整してくれますが、ピアノ運送専門業者に個別に依頼をする場合は、自分でスケジュールの調整する必要がありますので、こちらも手間がかかります。
また、引越し業者に依頼をすると引越し料金と合わせて総額を割引してくれることもありますが、ピアノ運送専門業者に依頼をする場合はそういった割引ができませんので高額になりがちといったデメリットもあります。
■②一般の引越し業者のメリット・デメリット
・引越し業者の「メリット」
引越し業者にピアノの運送をお願いすると、引越し作業と一緒に依頼をすることができるため、総額の割引をしてくれることが多くあります。また、引越し業者へ依頼をしておくだけで面倒な手続きは一切不要。スケジュール調整もお任せできますので、引越し作業もスムーズです。
・引越し業者の「デメリット」
引越し業者にピアノの運送依頼をすると、引越し業者を間に挟むことになりますので、プロの専門業者との細かい打ち合わせがしづらくなることが多いようです。
また、そもそもピアノの運送サービスを行っていない引越し業者もありますし、引越し業者によっては金額が余計に高額になる場合もありますので、あらかじめサービス内容や料金をしっかり確認しておきましょう。
ピアノ・エレクトーン引越し業者厳選3つ
業者選びに悩んでいる方必見! ピアノを専門に引越ししてくれる業者についてまとめていきます。
ピアノの引越 | 池田ピアノ運送株式会社 | 常総梱包運輸有限会社 | ハナイピアノ運送株式会社 |
---|---|---|---|
料金相場 | 10,800円~ | 16,000円~ |
見積もり 相談を |
■①ハナイピアノ運送株式会社
ピアノ運送株式会社は、ヤマハ株式会社のピアノ運送認定会社。ピアノを運び続けて100年目の専門会社で、安心してピアノの引越しをお願いできます。全国15の支店ネットワークを駆使して、全国どこへでもピアノを運んでくれます。
■②池田ピアノ運送株式会社
池田ピアノ運送株式会社では、全国47都道府県60拠点の各地を結ぶ高品質輸送ネットワークで、デリケートなピアノを安全に運んでくれます。高い技能力や注意力が特徴で、専門業者にも関わらず驚きの低価格であることも魅力のひとつです。
■③常総梱包運輸有限会社
この道20年以上のベテランスタッフが多い常総梱包運輸有限会社では、独自で開発した運搬資材を使用してさまざまな危険からピアノを守りながら運んでくれます。さらに安心価格で満足を約束してくれます。
ピアノ・エレクトーンの引越しを業者に頼む時の注意点
ピアノの引越し業者によっては、引越後の調律や、調律後の内部部品交換などを割高に請求してくる場合があります。引越から調律、部品交換まで一つの業者で行うと割安の場合もありますが、悪徳業者につかまってしまうと必要も無いのに高い部品を交換させられることもあります。
ピアノやエレクトーンの引越の見積もりや調律、部品交換の見積もりは、かならず複数社にお願いしましょう。
まとめ
ピアノの引越しは、通常の引越しとは違って特別な技能が必要です。そのためにかかる費用は高額なケースも目立ちますが、大切なピアノを守るために、ある程度は『必要な出費』と考えたほうが良いでしょう。
ピアノの引越し料金の相場や上手な業者の選び方を知り、満足のできるピアノの引越しを実現してくださいね!
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